エレキドラムを購入したのはいいが、いかんせんアパートではたたけない事実が判明していたわけで。
よって実家に送って組み立てることにしたのであった。で、この日、実際にセッティングしてみたわけで。さっそくたたいて具合を確かめる。まだまだ細かい点で問題はあるが、カンをつかむにはいい感じ。
帰省するたびに少しずつ改善していけばいいわけだ。実家に帰るのも少しは楽しくなるだろう。悪くない。そしたらcirco氏がジャズドラムを習うと言いはじめた。これはもしかして、circo氏の思うツボなのか?
夜はラーメン特番をベースに娘。の出番を見計らってレコ大と紅白にザッピングする、そんな大晦日。
昼、池袋でマサルと打ち合わせ。新しいアイデアが出た。いい感触だ。これを大事に育てるクセをつけてほしいのだが。
そしてその後、新宿から実家へと帰省。それにしてもやっぱり長野は寒い!
M-1グランプリを見る。去年はハリガネロックが優勝しなかったことに憤慨したが、さて今年は。
……あらかじめ書いておくけど、かなりうがった見方をしますのでよろしく。まずトップバッターがハリガネロック。これは去年準優勝のインパクトと、もうひとつの目的があったと思う。
それは会場の空気をあっためるという役割。このコンビはどんなときでも100%の力が出せるからだ。
というのも、去年の先鋒は中川家だったのだが、このコンビはカタい空気を変えることができなかった。
その雰囲気がずっと続いて9組目まで行ったのだが、ラストに登場したハリガネロックは違った。
彼らは自分たちの持っている能力を完全に出し切って場の空気を変えた。そして彼らは決勝に残った。
決勝でも中川家のカタさは取れなかった。ハリガネロックは自然体だった。でも勝ったのは中川家だった。
だが、制作サイドはハリガネロックを高く評価した。だから今回、彼らに露払いを任せた。
そして彼らは任務をまっとうした。客席を十分にあっためて、笑いの種を蒔いておくことに成功した。
しかし、あまりにも審査員が愚かだった。彼らは去年の失敗を少しも覚えていなかった。2番目に登場したのは、ますだおかだ。
制作サイドがいかに、会場の雰囲気づくりに細心の注意を払っていたかがわかるだろう?
ハリガネロックが残した熱を、ますだおかだは少しも冷ますことはなかった。
もしこの二組でスタートしなかったら、どんな惨劇が待っていたのか。想像するのも恐ろしい。はっきり言って、この後に続いたコンビはすべて、ハリガネロックとますだおかだのつくり出した空気に乗っかっていただけだ。
笑い飯? 彼らはキャリアが浅くてもここまで来れますよ、という宣伝塔の役を背負わされただけにすぎない。
M-1参加者に希望を持たせるためにいた。それだけだ。優勝したのはますだおかだだった。結果自体は歓迎すべきものだ。去年と同じ予定調和の匂いはしたけど。
いや、予定調和も悪くないのかもしれない。現に、中川家は優勝して自信がついてから面白くなった。
(特に弟の礼二。兄を平然と面白くないと言い切れる自信だ。自信がついて説得力が出て、面白くなった。
もし自信がないままで兄をこき下ろしたら、本当に兄のつまらなさだけが後味として残ってしまう。
もっともそういう意味では、つまらないままでいい、と開き直った兄・剛の方も評価すべきだな。)閑話休題。すべてを通してわかること。
いちばん笑いを知っているのはお偉い審査員の皆様ではなく、客席と制作サイドだということ。
笑いをつくり出す者が笑いを論じる瞬間、笑われる対象が消えて、笑いが存在しなくなる。
彼らが何を言おうと、「次に来る奴ら」は予定調和的に決まっているのだ。客席と、制作サイドで。
だったら見せかけの審査なんかやめちまえよ。素直に面白い順で顔見せしてる、って言っちまえよ。なあ。
TBSのモーニング娘。ドラマを見た。
なっち主演の『三毛猫ホームズの犯罪学講座』とよっすぃー主演の『おれがあいつであいつがおれで』。『三毛猫ホームズ』。最初何がなんだかわからなかったけど、一応、平均的な時間帯で犯人はわかったよ。
謎を散らすための場面転換ではなく、謎を解いていくための場面転換が演出されているとなお良かった。
なっち:演技に破綻が少なくて安心して見られる。『ピンチランナー』で松坂慶子と共演した成果だと思う。
飯田:この人はなんでも一生懸命になるから良くないのね。もっと力を抜けばいいのになあ。
保田:よくやった。よくがんばった。及第点ですよ。
矢口:この人も努力が表面に出ちゃうので演技には向かない。
辻:出番が短すぎて判別不能。
加護:上に同じ。
高橋:これまた同じ。『おれがあいつで~』。時間短かすぎだよ! せっかく吉澤さんが主演なのに。
まあでも吉澤さんが主演する日が来ただけでもよしとするか。余は満足じゃ。
よっすぃ:入れ替わり後に石川を見つめる視線は文句つけようがない。才能はある、あとは滑舌だな。
石川:棒読みを開き直っているのがたいへんよろしい。360°回転してうまくハマった感じがする。
紺野:すごい。演技してなくても演技になっている。本人の「鈍さ」が自然さを出している。今後が楽しみ。
小川:出番が短すぎて判別不能。
新垣:上に同じ。ムリだとわかっちゃいるけど、娘。全員をキャスティングした1クールの連ドラが見たい。
映画なんかやめて、ティンティンタウンなんかやめて、本気のドラマをやってほしい。絶対にいいもんできるよ。
だいぶ足が良くなってきて、立ち止まるのが苦にならなくなってきた。
薬を塗るたび、回復してきているのがハッキリとわかる。うれしいもんです。
寝るのが朝4時、起きるとだいたい正午。そんな生活が定着しつつある。なんかヤバいな。
ようやく、ひとつのプロジェクトが終わった。個人的に取り組んでいたこと。
振り返るとえらく難儀な道のりだった。でも、きっと自分の表現の幅を広げてくれたと信じているよ。
夜、研究室に行く。案の定クリスマスということで集まっていた。
シチューづくりとか手伝おうと思ったけど足が痛くて動けないのであった。情けない。
酒飲んでトリ食ってサラダ食ってシチュー食ってケーキ食った。
最近は足の都合もあって自宅でひっそり粗食ばかりだったので感激。ごちそうさまでした。
足が全然良くなんないよ! じっとしているしかない。なんか、つまんない。
で、この日はPV集を見たのであった。
『I WISH』。意外とつまんないデキだった。辻がとんでもなくかわいい。全盛期だもんなあ。
『恋愛レボリューション21』。全員キレイに撮れているので好き。黒のサイバーな衣装がめちゃくちゃカッケー。
『ザ☆ピ~ス!』。バックの小便器の存在があざとくて好きになれない。狙いすぎな印象。
『Mr.Moonlight』。13人だとひとりひとりのカットが少なくなるのが痛い。せっかくのよっすぃー主演なのに。
『そうだ!We're ALIVE』。うまくまとめている感じ。個性をつけた衣装が効いているのかな。
『Do it! Now』。これ後藤の卒業を暗示しまくってんじゃん。見るだけで悲しくなってくる。
『ここにいるぜぇ!』。PVにストーリーを持たせているわりには表現が断片的すぎる。ストレスたまる。そんなわけで特筆すべきは『恋レボ』くらいかなあと。やっぱ『LOVEマシーン』は偉大だね。
マンガとCDを売ってつくった金で、モーニング娘。のDVDを買った。PV集パート2と後藤卒業ライヴ。
後藤卒業は、もう、泣いているあいぼんがかわいそうでかわいそうで。慰めてあげたかったです。すごく。
抗生物質をキッチリ飲んで、薬もタップリ塗ってるのに、足の痛みはまったく退かない。
街に出ても、立ち止まれないってことがこんなにつらいもんだとは思わなかった。
だって立ち読みができないんだぜ! 買い物でレジを待つのなんか地獄だぜ! 健康のありがたさが身にしみる。
左足がいよいよ本気で痛い。
歩いている間は平気だけど、ちょっとでも立ち止まるとアウト。つまり歩きだすのが大変、という状態。
医者に行ったら抗生物質のカプセルを飲まなかった影響もあるとのこと。こりゃ反省。それにしてもヤケドでこんなに痛くなるなんて予想もしていなかった。
傷は深くはないけど、面積がちょいと広かったせいで化膿する危険があったようだ。
たったあれだけの失敗でここまで苦しむハメになるとは。日常生活、油断は禁物だと実感した。で、結局痛みがあまりにひどかったので点滴打たれちゃった。
点滴って15年ぶりくらいか。ここんとこ本当に縁がなかったのに。ヤケドって予想外に怖いわー。
来年は奨学金をもらえなくなるので働いて金を稼がないといけない。
アルバイト情報誌で塾講師を募集しているのを見たので応募してみたのであった。
で、その面接があったので左足を引きずって行く。応募者は1ヶ所に集められて待機。僕を入れて5人。
履歴書を書きつつ説明を受けてから、集団授業の希望者と個別指導の希望者にそれぞれ分かれる。
なにがなんだかよくわかんないうちに、僕とあと2人が集団担当を希望することになった。
その後すぐに15分ほど準備時間をもらってから、いきなり模擬授業をやることに。
中高受験の塾なのでそれなりにトリッキーな問題で、予想外に苦しむ。解答教えてくれないし。
それでも教育実習のときと同じように、絵を描きまくるスタイルでゴリ押し。
そんな具合に採用試験は終了。その結果を知らせる面接の順番を、別室で待つ。
僕はラストの3番目。なんだかえらく待たされて、いよいよ結果発表。
「こぢんまりとしてる授業だったね。一度ぶっ壊すときっと面白くなるね」という鋭い指摘をもらいつつ、
無事に合格した。なんだか僕の面接だけえらく時間が短かったような気がする。まあこの塾講師の経験が熱海ロマンとかそれ以外の場所でもプラスになったらいいよなあ、
なんて思いながら久しぶりにラーメンを食って帰る。
研究室に顔を出すけど、足が痛えのなんの。歩いている間は平気だが、立ち止まると痛くなるという現象。
皮膚が死んで薄くなっているところに重力で血が集まってきてしびれるみたい。
座っていると足の位置と心臓の高さにあまり差がなくなるためか、具合は良くなる。
そんなわけで、あまり読書に集中できなかったので帰って安静にしていた。
医者に行く。
実はヤケドをしたのは靴下の部分だけで、ジーンズの部分は無事だった。
だからセーフとアウトの境界線が異常にはっきりしているのである。ジーンズは偉大だと思った。
手元にあった、もう読むことのないマンガと聴くことのないCDを売りまくった。
正直、もっと高い値段をつけてほしかったのだが……。ブックオフ、どうなんざましょ。
大学のときのゼミのOB会に出席。渋谷だったので自転車でついっと。
同期の皆さんは、いい意味で社会人の貫禄が出だした印象。落ち着いている。
こちとら来年も学生なのでなんだか肩身が狭い。先生との会話ももっぱら進路相談。
ヤケドのこともあって軽く意気消沈していたら、ケータイをトイレに落とした。
なんだか、人間弱気になったら運気をどんどん落としていくみたい。開き直らなきゃ、と思った。
今度OB会に出るときにはもっと明るく暴れられるようにがんばろう、という方向に誓ったのであった。ところでエイベックスに就職した先輩がスカパラの担当をやっていることが判明。本気でうらやましい。
次の新曲は松嶋菜々子主演のドラマのテーマ曲だとかヴォーカルは誰が歌ってるとか裏話を聞いた。
極秘なのでどこにも言わないで、と釘を刺されたので、ドラマが放映開始してからこうして日記に書くのであった。
朝起きたら、左足の水ぶくれがものすごいことになっていた。
まるで別の生き物みたい。思いっきり腹を膨らませたカエルみたい。こぶし大のサイズ。
靴下を脱いだときにベロンと伸びきった皮膚、その中いっぱいにたまっているってわけ。親に電話したら医者に行くように勧められた。
だけど、国立に住んでいたときには病院という場所に一度も行かなかったので、勝手がわからない。
とりあえず右足だけ靴を履いて、自転車にまたがって、東急病院に行った。よっぽど水ぶくれがデカかったせいか、待ってる間おじーちゃんが「おだいじに」と声をかけてくる。
ほどなく治療スタート。注射針で水を抜くのだが、とんでもない量が入っていた。
抗生物質入りの軟膏を塗ってガーゼを貼って包帯で巻いておしまい。保険証がなかったのでとりあえず全額負担。薬代込みで7000円強。
なんというか、保険証がない「保証されない立場」というのがいかに弱いものかを痛感した。
(後日実家から送ってもらった保険証を提示して返金があって、さらに痛感。)
深夜、チキンラーメンをつくっていたらそれを左足甲に思いっきりかけてしまった。
人間、圧倒的な苦痛を瞬間的に感じると、その場所から逃げることを本能的に考えるようだ。
ユニットバスで足を冷やせばいいのに、なぜか玄関のドアを開けて外に出ようとしていた。
鍵を開けてノブを回したところでようやく「ユニットだ!」と気がついて、蛇口をひねった。
靴下を脱ぐとくっついていた皮膚がベロン、と伸びた。それでも、とにかく冷やし続ける。
落ち着いたところでこぼしたラーメンを片付ける。が、すぐに足が痛んでガマンできなくなる。
冷やして、片付けてを2時間くらい繰り返す。とりあえず、現場はキレイになった。タイガーバームを塗りたくり、タオルをグルグルに巻いてベッドに横たわる。
テレビ東京では『ピンチランナー』をやっていた。声だけ聞いて懐かしがる。
そうしている間も、左足が引きちぎられるように痛む。本当に足首から先を引っこ抜かれそうな感覚。
誰かに強く握られてそのまま引っ張られているんだけど、骨がつながっているから残っているって感じ。悔やんだってしょうがないからこの「事件」を鮮明に覚えておこう、と思った結果が以上のような描写であります。
やっぱり読書。
中間発表。同級生の晴れ姿を見つつ、読書しつつ。
読書。古典は大切なんだなあ、と思いつつ。
やはり、研究室で本を読むなどして過ごす。
去年途中まで読んでいた厚東洋輔『社会認識と想像力』を読み直しているのだが、
ああいう多岐に渡る内容をまとめきれるってのがすごいと思う。
一番重要なのは、古典を徹底的に勉強して丈夫なバックグラウンドをつくっておくことなんだろうな。
論文に限らず、音楽でも、なんでも。
雨が降るとそれだけで本当にイヤな気分になってしまう。
とりあえず研究室で読書して過ごす。先生から借りていて放置している本を片付けていこう、と思ったのであった。
ゼミ。初心に戻ってM1の皆さんの発表を聞く。
自分自身の興味関心をどういう方向に深めていくのか。一番欠けている部分を突きつけられた印象。
修論の提出を見送ることに決めた。
深夜に潤平にIllustratorの使い方を習う。
潤平は徹底的にこのソフトを使いこなしている人なので、弟子入りして自分もスキルを磨くのである。
1時間ぐらい講義を受ける。非常に参考になったのであった。今度のレジュメはこれでつくってみようか。
研究室の先輩のアドバイスを聞いて、いろいろと模索してみる。
とりあえず各市の支所配置・組織体制をチェックしてみることに。
でも26市分あって頭がこんがらかるナリ。まとめきれないナリ。
もう一度、三鷹に行ってみる。
まずは大沢のバザーへ。お年寄りが7割、子どもが3割。中間層が見事にいない。
地域のやりとりとしては非常にいい感じ。高齢者の居場所が確実に確保されている。その後は連雀コミュニティ・センターへ行ってみる。こっちは駅からまっすぐの位置にあるせいか、
ロビーや図書室で勉強している子どもの姿が目についた。お年寄りもいたけど。飛び込みで聞き取りをお願いする。それぞれのセンターで全然特徴がちがう。
その後、施設内を見学させてもらう。かつてゲートボール場だった屋上は、現在野ざらし。
空間とそれを満たす人間の関係はあまりに難しいのであった。◇
帰って個ゼミ。いよいよ迷走。世界がぐんぐんと縮まっていくような恐怖感……。