なんでかよくわからんが、予定を大幅に遅れて出発。目的地は軽井沢の別荘地。
碓氷軽井沢ICの目の前にある山に驚く。いや、山というより岩か。水墨画の世界みたい。
高速道路をつくりまくる土建行政は時代遅れだとは思うが、こういう景色を手軽に眺められるというのは、
それはそれでメリットなのかもしれないなあ、などと考えてしまう。それくらいの迫力。1日目の夜。リビングで寝たのだが、あまりに寒くてときどきうっすらと起きてしまう。
誰だかわからないけど毛皮をかけてくれた人、本当にありがとうございました。効きました。
真夜中にいろいろ語り合っている人がいたようで、「閾」という言葉をなんとなく思い出しながら寝ていた。
明日から研究室の合宿ということで、その準備におおわらわ。
車両入構許可証をもらうためだけに西8号館と本館を5往復してヘトヘトになる。
走りまわっているうちになんとか準備が整って、帰る。
髪の毛を切りに美容院へ行く。
こちとら髪型にほとんどこだわりはないわけで、
ジャマじゃなけりゃいいってレベルでしかオシャレをせんわけで、
「今日はどうします?」と訊かれても「短くしてください」としか答えられんわけで、
「じゃあカットですね」と返事されてもただうなずくしかないわけで、
「ご指名はありますか?」と訊かれてもそんなんわかんないので「ないです」としか言えないわけで、
いざ席について「どんな感じにします?」と訊かれても「いや、短めに……」としか答えられんわけで、
それでモデルの写真ワンサカの雑誌をパラパラめくられても顔のつくりが違うから参考になんないわけで、
まあ結局テキトーにお任せしてサッパリするわけで。オシャレとかそっち系、どうも苦手。誰かなんとかしてくりゃれ。
授業期間が終わるとフヌケになっていけない。
だいたい、あたたかい日差しを浴びて、昼近くになって起きる。すっかり春の空気。
明るい部屋の中でぼんやりと今日は何をするか考えるが、やるべきことがあまりに多くて結局何もできない。
そうして夕方になって、ああ今日も均質な一日を過ごしてしまった、と悔やむが時すでに遅し。もうこうなったら、来月にでもムリヤリライヴの予定を入れてしまおうか。
……それぐらい、透きとおった陽気の中の不透明な毎日。
パソコンがいよいよヤバい。イカレているせいでマスタリングの容量が足りなくなりつつある。
今週中には大掃除をしないといかん……。ずく出さにゃなあ。
今日はいろいろあった。
◇
昼、秋葉原に行ってDVDを買う。大井町まで自転車だったのだが、空気はもう春の匂いがした。
◇
帰ってきて冬季五輪の男子アイスホッケー準決勝・ロシア対アメリカを見る。面白い。
冬季五輪のアイスホッケーはNHLのスター選手が集う、究極の贅沢。もっと注目されるべき競技だ。
4年前にちゃんとルールを覚えて長野まで観に行くべきだったんかなあ、と思いつつのテレビ観戦である。
試合は前半、パワープレーでアメリカが押しまくる。ロシアは後半に圧倒的な集中力で襲いかかるという展開。
最後、ロシアのゴーリーが攻撃参加するためにダッシュする背中がめちゃくちゃ格好良かった。
結局ロシアの反撃は届かなかったが、いいもん見せてもらった。NHKは編集しないで中継してほしかったが……。◇
夕方からはDVDを見る。まずは『Together! Clips』。
よっすぃーがもうたまらん。誰かなんとかしてください。止まりません。なにかが。続いてYMOの『YMO Giga Clips』。こちらもクリップがメインの内容。
ライヴの迫力がすごい。高橋幸宏のドラムスがすごくいい音。思わず身体が動いてしまう。
散開ライヴはデヴィッド=パーマーのドラムスがとんでもなく上手い。歌うユキヒロよりそっち映せよって感じ。
それにしても散開当時僕は6歳だったのだが、化粧をしている坂本龍一をハッキリ覚えていたのにはちょっと驚いた。
PVは古い(今となっては)CGをガンガン使っているのがすごく印象的。テクノロジーは20年でここまで進化したのか。
『テクノポリス』のPVは芦原義信『街並みの美学』を読んでいるみたいで面白かった。初版発行は同時期だったはず。
後半の歌謡曲路線では、いい歳したオヤジたちが80年代らしい恥ずかしい姿をさらけ出していて大いに笑った。
TV出演の映像も入っていて(お笑いユニット「トリオ・ザ・テクノ」まで入ってた)、いま見ると逆に新鮮。◇
さて、多摩市長が汚職で捕まった。去年の11月に実際に見た人なので(→2001.11.17)、かなりビックリ。
今後、パートナーシップ協定はどうなってしまうんだろう。ちょっと心配。
研究室で大掃除。その後、飲む。
◇
トシユキ氏の計算によると、今日は僕が生まれて8888日目になるらしい。
だからってどうってことないのだが、とりあえず記念にケーキを食べる。
Mステにモー娘。とスカパラが登場。たまりませんなー。
年末&正月のバイト代が入った。今月はなぜか使った金が少なかったようなので、多めにヘソクリに回した。
でも熱海の2ndアルバムをつくるときにゴッソリ減るし、新しい機材も必要になるだろうし、束の間の黄金餅気分である。
午前10時から1時間ほど仮眠をとって、起きて作業を再開する。
体力には自信があるが、寝ないと弱いのが僕の特徴。でも今回は意外にタフ。これも研究室に馴染んできた証拠か。今年卒論を出す4年生は3人。あれこれやってるうちに、結局全員の分に関わることに。
発表は15時台に1つ、17時台に2つ。僕はビデオカメラを回しながら見たのだが、皆さん堂々としていて立派だった。
一橋にはゼミ内の発表会はあっても学科単位の発表会はない。もっと学部内での交流があってもいいよなあ、と思った。終わってからは飲み会。来シーズンから研究室に入る3年生の紹介があった。
僕は「オナニーバンドのドラマー」と紹介された。まあそのとおりだからいいっちゃいいんだけど、うーん……。
明日は4年生の卒論発表会ということで、作業も大詰め。僕も昼からお手伝い。
夕方から抜けて、夜からもう一度合流。指示されたとおりに図を描いていく。
手が空くと音楽を聴いて息抜き。徹夜の作業を見越してMP3データを大量につくっておいたのは正解だった。
図を梗概用に手直ししたり、プレゼン用のPower Pointデータをつくったり、発表練習をチェックしたりと本当に忙しい。しかしまあこうやって研究室がおおわらわになっている中で手伝いをするのは、キツイが、なかなかに“楽しい”。
英語で言うところの「crew」という感じ。このスリリングな感覚は去年の第9回一橋オープン以来だ。
こういう経験ができるような毎日がいいなあ、と思う。忙しいだけじゃなくて、「やってる」っていう充実感。
それを作業の真っ最中に感じられる、ちょっとの余裕がたまらない。支えあうことで生まれる余裕というか。
その条件は、デキる奴の仲間でいること。crewの一員であること。
HQSはそんな奴らの場所だった。熱海ロマンもそうだ。そしてもちろん、今の研究室も。ようやく気がついた。『アポロ13』が面白かったのはこの“楽しさ”が描かれていたからだと思う。
今後の進路は全然わからないけど、ずっと、いろんな、そういう場所に立ち続けたい。それが望みだ。
レポートの課題を片づける。
──僕のレポートの“処理”の仕方はたいてい決まっている。まず、朝起きるとそのままベッドの中でアイデアをまとめる。枕もとにはペンとルーズリーフを常備しているのだ。
ある程度構成ができると、今度はラフな文章でとにかく書き始める。これも、ベッドの中。
アイデアをまとめる段階ではサインペンででっかく書き、ラフを書くときは0.3ミリの液体ボールペンを使う。
ラフは字が小さければ小さいほど調子が良いということ。好調時には1文字の幅が2mmということもある。
書き終わるとベッドから出てパソコンに向かう。書いたラフをそのまま打ち込んで、印刷。するとだいたい昼メシ時になっているので、印刷した原稿を持って洗足駅のドトールへ直行。
ベーグルサンドかミラノサンドを食べながら赤ペンでチェックを入れる。その場で新たに書き足すこともザラ。
このとき一緒に注文するのは必ずアイスコーヒー。考え事をするときは体温が上がるので、ホットは絶対に飲まない。
1~2時間粘ると飽きて作業が続かなくなるので、家に戻る。家に戻るともう一度パソコンに向かって直したヴァージョンをつくる。たいてい、これでおしまい。
時間があるときには直したヴァージョンを印刷して枕もとに置いておく。寝る前に赤ペンでチェックするわけ。
で、起きたらまた朝に戻る。ベッドの中でアイデアをまとめる。まとめない日はそのまま二度寝。──僕が文章を書く場合、必ずと言っていいほど以上のようなスタイルをとる。
思えば受験勉強もすべてベッドに寝転がってやっていた。そのおかげか、背筋だけものすごく強い。◇
さて、この日も午後に研究室へ。スカパラを聴きながら作業を進める。
『ハロモニ。』を見終わって研究室へ。今日も作業。『MUSIX!』に間に合うように帰る。
昼間は研究室で作業。授業期間が終わってから毎日通い詰めるってのはなんとあまのじゃくな。
◇
夜、熱海ロマンで新宿に集合して打ち合わせ。
テキトーなファミレスがなかったので飲み屋に入る。いま話題の「北の家族」。
熱海ロマンのメンツで飲むのは初めてだ。でもいつもとテンション変わんないんでやんの。
なんとなく酔いつぶれてしまいたい気分。自分から飲みたい気分になるのは初めて。その後、歌舞伎町でネタの撮影をしてまわる。
奥田君が御神体を持ってきたので(袋入りだけど)、それをかついで歌舞伎町を練り歩くハメに。お婿に行けない。
授業のレポート課題で必要になるだろうと判断し、国立市役所まで都市計画図を買いに行く。
買ってから、それを片手に矢川駅周辺を歩き回る。裏に解説が書いてあってすごく便利。
都市計画図をじっくり読むのはなかなか面白い。逆を言えば今までろくに都市計画図を眺めることがなかったわけで、
なんのために東工大に来たのやら……という気分になる。反省。
それにしても、去年の夏にせっかく自転車で27市(今は26市)をまわったんなら、
市役所の写真だけじゃなくて、各市の都市計画図も買っておくんだった、と後悔する。もったいなかった……。大岡山に戻ってからは、昨日のお手伝いの続き。やっぱり6時間ぐらい作業をする。
昨日の夜に後輩から電話がかかってきて、卒論を手伝うことに。
使ったことのないPower Pointで指示されたとおりに図をつくる作業を6時間ほどやる。
ヴァレンタインのヴの字もないのである。ザマーミロである。
松浦亜弥が人気だ。こないだのゼミの飲み会でも話題に出たし、潤平の周りもみんなやられたそうだ。
で、『桃色片想い』を借りてくる。アレンジャーは渡部チェルだと思っていたら実は高橋諭一だった。
これまでもあややの曲を聴くたびに「レベル高えなぁ」と思ってきたのだが、今回は特にデキがいいように感じる。なぜか?
……それがわかったら今ごろこうしてウンウン言いながらキーボードを弾いていないわけで。
なんとかしてそのヒミツに迫って、2ndアルバムにカタチとして残してみたい。ちなみに『桃色片想い』と一緒に借りたCDはマッドカプセルマーケッツと石川さゆり。スキゾであります。
起きたら午後3時でやんの。うーむ。
マサルと合流、マサル宅近くのファミレスで遅い晩メシをいただく。領収書は果たしておりるのか……。
その後はマサル宅でまったり。エロビデオとエロDVDで足の踏み場のない部屋である。
思わず買ってしまったというe-karaやミリオネアのゲームで遊ぶ。何歳だオレら、と思いつつ。
ほかにもミニモニ。のDVDを見て「矢口肌荒れてんなあ」と語り合ったり、
『Rez』をわけもわからないままプレイして振動するやつをケツ間に挟んで悶えたり。そんなこんなで寝る。◇
マサルの寝起きは非常に悪く、家を出るのに1時間半かかる。
例のファミレスで昼メシを食いつつ新曲の構想を練り、作詞を進める。3時間ほど粘ってようやく1曲完成。
相変わらずの“ヒドさ”。このヒドさがある限り、熱海ロマンは熱海ロマンであり続けるわけだ。そしてカラオケへ。ヴォーカルの練習ということでエフェクタなしで歌うが、進歩はお互いみられない。
結局『ぴったりしたいX'mas!』を野獣のような声で叫んでおしまい。なんとかならんかなあ……。で、あとはテキトーに池袋の街をブラついて解散。こんな具合に週1ペースで歌詞ができればありがたいのだが……。
渋谷経由で午前中のうちに大岡山に帰る。
電車の中、ぼんやりと考える。
ゼミの飲み会で後輩(学生)の会話と同期(社会人)の会話をそれぞれ聞いていたのだが、内容に大きな差があった。
言ってみれば、学生の会話はコドモ、社会人の会話はオトナ。
そして、コドモの会話に違和感を覚えはじめている自分がいる。
コドモとオトナの会話の差はいったいどこにあるのか。……それは、会話の内容が自分の生き方に直結してるかどうか。
もちろん話している本人たちは無自覚だが、オトナの会話にはいかに生きていくか、というテーマが色濃くにじみ出ている。
逆を言えば、学生の間はどうでもいいこと(それには学問も含まれる)について真剣に取り組める猶予があるということ。
みんなそのことを無意識のうちに知っている。そして卒業して、変わっていく。連続性をもってなめらかに。
だけど僕はそのことを意識してふるまわないと“できない”人間だ。だからその境目が見えた。すごく社会学的なカタチで。
そういえば飲みの後、徹クイに参加させてもらったが、そこで感じた空気はコドモの秘密基地の中での昂揚感に近かった。
はしゃいでいる彼らを見て、ただクールに「ああ、彼らはコドモのままでいるのだ」と思って早押し機につく自分がいた。
仲間とイタズラに興じるのはオトナになることの対極に位置しているのだろうか。両立はできないのだろうか。
最近の自分のモヤモヤとした悩みが、言葉になった瞬間だった。◇
帰ってからあまりに寒いので布団にくるまっていたら、いつのまにか寝ていた。
その間、マナーモードにしていた携帯の着信履歴にはマサルの名前がズラリ。ズボン脱いでたんで気づかなかった。
そしたらマサルから電話。「ようやく休みなんよ! 池袋に来てよ! オールナイトで遊ぼうよ!」
……そういうわけで、これから行ってきます。
授業の課題の関係で南武線・矢川駅周辺を写真撮影。国立市南部を歩きまわる。
国立南部は国立駅周辺と違い、古くからの集落。そこに中央道のインターがあるため、大規模な倉庫などが立ち並ぶ。
ある種、異常な風景。その落差が面白くて国立に住んでたころはたまに自転車で走りまわったりもした。その後、一橋大学佐野書院へ。昨年まで所属していたゼミの卒論発表会に顔を出す。
ちょうど同期である5年生の発表から合流。みんな自分の世界を卒論というもので表現しきっているのがわかる。
この人たち、みんなアタマいいなーと思って発表を聞く。脳ミソ少し分けてもらいたいなーとか考える。
しかしその一方で、そのアタマの良さが客観的に、距離を置いた感じで見えている自分にも気がつく。
その人が見ている世界、見えていない世界。自分のことを棚に上げてそう考えるのはちょっとイヤな感じかも。そして飲み会。僕は同期の新年会に参加できなかったので半年ぶりの飲みになる。
結局、話の内容は恋愛がどーこーになるわけで、僕にとってはつまんないわけです。
それでもモテないキャラが確立されて話に加われるので、こういうやり口もあるんだなあ、などとぼんやり考えてみる。別れ際、後輩たちに「痩せましたね」と言われる。ちょっとうれしい。
「今日は裸エプロンについて語らなかったんですね」と言われる。そういう先輩として認知されていたことに愕然とする。
持ち上げてから落とされた、みたいな。……まあ院に進んで性格が少し変わったのかもしれんので、そう納得しておく。それにしても多摩地区の夜は本当に寒い。23区よりも確実に2~3℃は気温が低い。
終電がなくなったのでHQSの部室におじゃまする。ちょうど徹クイ中だったのでちょっと押させていただく。
午前3時ごろに後輩の家に移動して泊めてもらう。マンオブ2001のビデオをちょっと見る。金髪の自分がなつかしい。
上野の森美術館でやってたMoMA展が終わってることにようやく気がつく。地団太を踏む。
修士論文の発表会。先輩方の論文の内容にも発表の技術にも圧倒される。
自分は来年こんなんできるんか、と本気で考えてしまう。いや、やらなくちゃいけないのだが。発表会が終わって研究室で打ち上げ。ちゃんこ鍋を食らう。
最近になってようやく、飲み会の席での以前のような固さがとれてきたように自分では勝手に思っている。
やっぱり遠慮は良くないなあ、と。まあ遠慮というよりはこっちが一方的に壁をつくっていただけなんだけど。
勧められるままに酒も飲んだし。半分徹夜のカラオケも最後まで参加したし。
まだまだ足りないが、改善はされているはず。今後もがんばらなければ。
作曲が不調。つくる気になれないでいる、という最悪の状態。
風呂に入って鼻歌で考えてみるのだが、出てくるのはどれもフュージョンばかり。
マサルに「キャッチーなメロディ書いてよ」と言われ続けているのだが、
インスト畑の長い僕には歌詞がないとできないことがけっこうあって困る。
対照的に潤平は客が合いの手を入れやすい曲をスラスラ書けるもんだから、かなりコンプレックスに。
2ndアルバムでは1stアルバムより進化した曲を書きたい。その思いだけが先走っている格好になっている。
しょうがないのでハロプロのアレンジ術をもう一度総ざらいしてPPPHでも確認しますか、と考える。
スーパーボウルの感想等を。
最近のNFLは運の良いQBが出たチームがあれよあれよと勝ちあがっていくように感じる。
2年前にスーパーを制したセントルイス・ラムズはその典型。カート=ワーナーの勢いで最下位から躍進した。
そして今年のニューイングランド・ペイトリオッツ。トム=ブレイディが登場、同じように最下位から一気に優勝。
どちらもあらゆる専門家がまったく予想できなかった勝利。それで運の良いQB云々ということを考えてしまうわけ。その強運を離さないで黄金時代を築きつつあるラムズと、勢いだけでここまで来た印象のペイトリオッツの対戦。
ラムズ、最後の残り1分21秒で同点に追いついたのはさすがとしか言いようがなかった。
しかし前半にワーナーがターンオーヴァーを食らいまくったツケを払わされた格好。ペイトリオッツの意地を見た。
大舞台でふだんどおりにプレーすることの難しさなんだろう。ペイトリオッツには捨て身の強さがあったように思う。さて、今年のスーパーボウルにはテロの影響があちこちで見られた。例年より遅い開催となったのもそのひとつ。
歴代大統領の観戦、コイントスにはパパブッシュが参加するなど、湾岸戦争時に劣らない国威を示す演出もなされた。
で、僕にとって印象的だったのは、ハーフタイムショーのU2のステージ(この人選がまたなんとも、だ)。
スーパーボウルのハーフタイムショーは毎回ウザいほどに豪華絢爛なことで知られているのだが、
今年のU2はテロの犠牲者の名前が投影された、モノリス状の縦長の黒いスクリーンをバックに演奏したのである。
名前は下から上へと天に召されるようにスクロールしていく。
そして、曲が終わる直前、張られていたスクリーンは突然上から崩れ落ちた。
つまり、スクリーンは世界貿易センタービルを表現していたのだ。
最後にボノ(U2のヴォーカルね)がジャケットの裏側に縫い付けた星条旗を見せておしまい、となる。
この最後の演出はちょっとヤラしい感じがするが、スクリーンを落とす演出には正直、やられた。
ただ純粋に、やられた、と思った。まあペイトリオッツ(愛国者)という名前のチームが勝ったのは、アメリカ的にはオールオッケーなのかもしれない。
「社会工学計画第二」の最優秀賞が決定。講評の後、ビールがふるまわれた。
昼メシを食ってなかったのでかなり効いた。主役の3年生を押しのけ、おつまみで空腹を満たす。
トシユキ氏は始発で帰る。マサルはハロモニで起きる。ここら辺は両者の性格がモロに出ている感じ。
昼メシを食うまでゴロ寝しながらマサルと矢口について語り合う。どんなことをされたらたまらないか、とか。
マサルのM的傾向は最近になってどんどん磨きがかかっているような気がする。
その表現など、もう本当に面白くってしょうがないのだが、内容がキツいので具体的に書けないのが悔しい。昼メシを食ってから目黒に出て、少しだけブラついてから解散。
昼、自由が丘周辺をブラつく。ドラム教室の問い合わせをしたり、とそれなりに動く。
夜、奥沢にトシユキ氏・マサルと集合して熱海ロマンの話し合い。が、マサルが来ないので喫茶店で時間をつぶす。
その後、2時間半遅刻でマサルが到着。バーミヤンで話し合う。……が、あまり進展はなかったような気がする。22時からスタジオ入り。テスト勉強中の潤平も合流してレパートリーをひととおり確認する。
熱海ロマンの打ち合わせ・練習中はとにかくよけいな知識が垂れ流される。日本で一番知識量がつくバンドだと思う。練習が終わった後、トシユキ氏・マサルは終電がなくなって僕の家に泊まることに。
3人で市井ちゃんの写真集を見たり、後藤と矢口について熱く語ったりとこれまたムダな話し合い。
特にマサルが放送禁止用語や差別発言を連発して大爆発。まあ、やる気があるからいいんだけど。
この日マサルはものもらいになっていて、僕の部屋に落ちていたアイボンを「あいぼん! あいぼん!」と叫んで買い取る。
それを使う様子が手酌で酒を飲むのに似てると言ったら、あぐらをかいてクダを巻きながら何度も目を洗いやんの。
しまいには「こうなりゃ迎えアイボンだ!」と狂ったように眼病予防。てか、もうものもらいになってるのに。
さらに『エブナイサタデー』もっちーのコーナーを録画するなど相変わらずのやりたい放題で夜は更けていった。
「言説編成」もついに最終回。
今回はメンツの半分が首相演説の原稿を用意し、残り半分がそれを読み上げるというもの。僕は原稿担当。
原稿を読む際には自分が考えているよりもオーバーに読まないとそれっぽく聞こえない。難しいものだ、と思う。
言葉と政治、それを操る立場……とにかくいろいろなことを考えさせられる4ヶ月だった。
これでおしまいと思うともちろんさびしいのだが、ああやっと終わったと安堵する気持ちの方がちょっと大きい。続いて研究室の先輩の講義。4限連続で授業があるのはキツい……。
講義の一環としてディベートをやったのだが、僕のチームは完封負けを喫した。けっこう悔しいのであった。