diary 2002.3.

diary 2002.4.


2002.3.31 (Sun.)

塾講師のバイト開始。今回見る中学生は全体的におとなしい。


2002.3.30 (Sat.)

使えるはずのMIDI音源がウンともスンとも言わない。おかげで作曲ができず、真っ昼間からガアガアと寝る。
実家ではゲームするかマンガ読むかバットで素振りするかの3択生活。なんともでありますね。


2002.3.29 (Fri.)

左下奥歯の調子がものすごく悪かったので、歯医者で診てもらう。
削って様子を見たりレントゲンを撮ったりした結果、
「完全に治すのは難しいし噛み合わせの歯もないから、抜いちゃうか。」
ということで、その場で親知らずを抜くことに決定。
麻酔打ってキュイーンゴリゴリゴリ。歯の焦げた匂いがプーンと漂う。歯を砕いて抜いた後、2針縫って終了。
なんでも歯根が曲がって顎の骨とくっついてて大変だったそうだ。無事治療できてよかったよかった。

結局その夜は出血もなくまったく腫れなかった。親知らずを抜くといろいろ大変と聞いていたのだが拍子抜け。
「脅されたワリに大したことねーなあ」とムダな不死身ぶりを発揮したのでありました(親はそんな僕に呆れていた)。


2002.3.28 (Thu.)

実家に帰る。

新宿でバスを待つ間、メロディが浮かんだ。
慌ててヨドバシカメラの楽器売り場に行って、鍵盤をいじってルーズリーフにメモする。
これが美談になればいいですなあ。


2002.3.27 (Wed.)

ドラムス教室に見学に行く。が、予定変更、体験レッスンに。勉強になったのであった。

夜、潤平とふたりでスタジオへ。最近の僕らはちょっとずつ前向き。なんとか、このまま浮力をつけたい。


2002.3.26 (Tue.)

卒業式があり、研究室の謝恩会。

親しい友人たちには何度か話していることだ。
僕は自分の過去を徹底的に否定することで前に進む推進力を得ている。
しかし、研究室のみなさんは過去を誇ることで推進力を得ている。
それが純粋にうらやましい。


2002.3.25 (Mon.)

なんでかわかんないが、くるり『ワールズエンド・スーパーノヴァ』が妙に良い。一日中聴いている。
休日の午前中に太陽の光を浴びながら聴いたらもうたまんないだろうなあ、と思う。


2002.3.24 (Sun.)

夕方、30分くらいで歌詞を書いた。マジメな歌詞なので熱海で使えるかはわからない。
それでもとりあえず、メールで潤平に作曲を依頼してみる。熱海で使えたらいいな。

僕が作詞をあまりしないのには理由がある。伝えたいことが生々しいから。シャレにならず、面白くないから。
その欲求は今のところ、一応この日記と某所で書いてるもので満たしているつもり。
日記では、特にこないだの『三月のライオン』の感想(→2002.3.19)は上手く書けた、と自画自賛してみる。
もうひとつの方は……自分のつくったストーリーが他人を拘束する快感を覚えつつある。まだ拙いデキだが。


2002.3.23 (Sat.)

久々に渋谷に行った。

博多天神で食った。
それにしても博多ラーメンはラーメンではなく、もはや独自の文化であると思う。豚骨、細麺、替玉。
ぜひ長崎ちゃんぽんを食べてみて、両者の相互関係から博多ラーメンの独自性を考えてみたい。

東急ハンズに行く。各フロアをブラつきながら、ディナーショウの準備に熱かった日々を思い出す。
やはりハンズは、物をつくる目的があってそれをどうしようか考えながらブラつくのが楽しいのだと実感。
本当にハンズはいいところだ。定期的に来て充電しないとね、なんて思う。
4月はじまりのカレンダーを買う。やっぱりカレンダーがないと不便だと痛感した3ヶ月。

ハンズから出たとたんに雹混じりの大雨に。地下街経由で東口に出るが、雨の勢いが強くて帰れない。
しょうがないのでドトールで物を書いて時間をつぶす。1時間ほどじっとしてたら雨がやんだ。春の嵐ってやつか。

夜、ドラマを見ながら考える。渡辺いっけいは今シーズン、いったい何本のドラマに出たんだ? 出すぎやん?


2002.3.22 (Fri.)

研究室のパソコンがウイルスにやられて不正アクセスでもうわけがわかりません。
そんでもって掃除をしたらおそろしく快適になりました。パソコンってむずかしいですね。


2002.3.21 (Thu.)

去年の12月にトシユキ氏と見たバンドがライヴをやるということで、熱海ロマンのみんなで見に行く。
ドラムスの練習とキャッチーな曲を書くことの必要性をひたすら痛感。

で、帰り道。マサルと大ゲンカして、熱海ロマンあわや解散の危機。なんとか潤平に救われる。
なんでも創作に対する姿勢(自分のつくったものに対する態度)が僕とマサルでは正反対で、
お互いに自分の中で理屈ができあがっているからそれを譲らないのが原因なのだと諭された。
よくまあそんなに客観的にわかるなあと感心する。ダテにワガママな兄を持つ弟を20年以上続けてない。
お礼がわりにはずれた自転車のチェーンをはめるのを手伝いましたとさ。安(やし)いー!!


2002.3.20 (Wed.)

午前0時過ぎにマサルから電話。やる気出せやコラ、と一方的に吠えまくる。で、寝る。

昼間は特に何もなかったですなあ。


2002.3.19 (Tue.)

ディズニーの『ピーターパン』を見る。
インディアンの扱い方とか、ポリティカル・コレクトネス的にええんか、などと思った。
まあピーターパン・シンドロームの現役患者として、ちゃんとしたストーリーを再確認できてよかったよかった。

潤平オススメの『三月のライオン』を見る。僕は感性の強すぎる女の子は苦手なので、のっけから引き気味で見る。
この映画には過去がない。写真は物語の前提条件を示しただけ。兄と妹であることを説明するためのものでしかない。
未来もない。ふたりは兄妹だから。ただ現在という時間の中でしか生きられない愛だから。
兄妹以外の人間は極力描かれない。ほとんど道具扱い。ふたりの関係を説明するためだけのものにすぎない。

見てて少し気持ちが悪くなった。黄色い色合いのせいかもしれない。しかしそれだけではない。
セックスにはギャグの要素がつきまとうものだ、と思う。どうしょうもない間抜けさ。僕が男だからそう思うのかもしれないが。
AVなんか存在自体がギャグだし、ウディ=アレンなんか真正面からやったし。セックスの言説には笑いがつきまとう。
が。この映画のセックスにはギャグが存在しない。タブーを乗り超えるから純粋な行為が抜き出されている?
笑い飛ばせない重みを突きつけられる。笑えないということは、ほかに何も生まないということ。
ただそこに絶対的にあるだけで、それだけで完結してしまい、語る余地を与えない。入り込めない。
近親相姦だから気持ち悪いんじゃない。誰も兄と妹の間に立てないから気持ちが悪いんだ。
まあその見る主体(僕たち)を身動きとれなくさせるところに魅力を感じる人もいるんだろうけど。

この未来のない何も生まない物語は、最後に未来を生み落として終わる。
ある人は可能性を感じるだろうし、ある人は「なんだそりゃ」と言うかもしれない。
僕は0だけを延々と足していく計算の答えが1になるような居心地の悪さと、
その計算をもうやらなくていいよと言われる開放感とを同時に感じた。それだけ。


2002.3.18 (Mon.)

人間という生き物が、決めた時間にキッチリ眠れて、決めた時間にキッチリ起きられる生き物だったらいいのになあ。


2002.3.17 (Sun.)

3日前から原因不明の「ピンチランナーが見てえ病」にかかる。
なんでかわかんないけど見たい。とにかく見たい。ひたすら見たい。春のせいかな、止まんない。

で、借りてきたので見る。
……恥ずかしい! この映画は本当に恥ずかしい! まさに若気の至り! ひとり部屋で悶えながら見る。
いちーちゃんとごっちんがとってもかわいかったです。


2002.3.16 (Sat.)

●A面。

僕が熱海ロマンにこだわるのには、当然、理由がある。
何もわざわざフザケた音楽をやらなくてもいいのに、それでも、やってる理由。

僕は才能にも運にも特別恵まれているわけではないのだが、それでも誇れることがひとつある。
それは、僕に関わってくれた人は、どこかに必ずキラリと光るものを持っていた、ということ。
つまり凄みを持った人ばかりが、疲れるというコストを支払ってまで僕のそばにいてくれたという事実だ。
そういう仲間たちと一緒に時間を過ごすことで、僕はなんとか自分をつくりあげていくことができた。

周りを見て思うのは、大学を出た瞬間に、一気に人間関係の荒波が押し寄せてくるということ。社会人も院生も同じ。
なぜなんだろう、モラトリアムという言葉の意味以上にハッキリと、確実に、境界線があって、みんな揃って悩んでる。

──お礼をしたいのだ。
僕は、圧倒的な勢いで固まっていく日常に溶け込もうとしている仲間に、束の間のガス抜きを提供したい。
古典をひっくり返して愛の言葉を紡ぐことを否定はしないが、僕はそれより、笑いという手段を選びたい。
熱海ロマンのメンバーは、手ごわい日常に対してとにかく何かを仕掛けたいと企んでいる。
目的は微妙に違うのかもしれないけど、利害が一致している限り、僕らは手を変え品を変え、ひたすら投げかけ続ける。

●B面。

HQSの追い出しコンパ。OBも来ていいですよ、と言われて久々に大学に行く。

部室に『日本/権力構造の謎』の文庫本が置いてあったので読んでいたら、同期のリョーシ氏が登場。
リョーシ氏とは小一時間ほど、近年における日本映画の衰退についてダベる。けっこう熱くダベる。
僕はハード面、主に配給システムの問題を重視したが、リョーシ氏はソフト面の抱える課題に注目する。
純粋に面白い。ふたりの視点のズレ、視差が対象を立体化させる。充実した時間。

その後、やはり同期のダニエル氏が登場して話題はいよいよモーニング娘。の誰がイイか、に移る。
上位グループ、真ん中、下位グループに3分割してから順位づけをする。真ん中はけっこう気分しだいなのが面白い。
3人の採点を総合した結果、安倍さん・後藤さんの貫禄、吉澤さんの凋落、保田さんの好印象に注目が集まる。
特に保田さんは以前よりも確実に順位を上げており、評価が安定してきた。ちょっとビックリ。

19時になって飲み屋に移動。現役学生と混じって飲む。途中で同期のみやもり氏が合流。
久しぶりにかつての仲間に会って軽くハイになったので、勢いにまかせてひたすらトリックスターに徹する。
それでも賢い皆さんが優しくお相手してくれるので、うれしくなって飲みまくる。

その後、部室に戻っていろいろとダベる。僕は酒の勢いで保田圭写真集を買ったので回し読み。
しかしあまりにキレイに写っているので、みんなで絶句。保田の人気上昇も当然のことなのかも、と考える。

帰り道、もっと頻繁に会っていろいろ話をしたいなあ、と思った。話すだけでプラスになる連中。
「忙しいこと」が僕たちを変えていく。しょうがないんだけどね、もうちょいなんとかならんか、と心底思う。


2002.3.15 (Fri.)

自転車で散歩。世田谷区南東部をブラブラする。
桜新町はなんとなく不思議。田園都市線が地下に潜っているせいか、街が穏やか。いつ行ってもゆったりしてる。
用賀はビジネススクエアと高速道路の印象が強い。今度周りをじっくり観察してみようかな、と思う。
環八をまたぐ。新二子橋越しに眺める川崎の街はスペクタクルだ。高低差がもたらす景色は迫力がある。
二子玉川でベーグルを買う。帰りは道を決めないで、北東に進路をとって気の向くままにペダルを漕ぐ。
平和な春の一日でございました。

『木更津キャッツアイ』最終回。これといって何も残らない結末だなあ、と思う。でも確実に面白かった。
オシャレだしスピード感もあるし、小さなネタも豊富だった。だけどそれだけじゃない魅力があったように感じる。
ストーリーの強制力? ……うーん。まあ、いずれ、ゆっくり考えてみましょうか。


2002.3.14 (Thu.)

新M2のメンバーで修論に向けての自主ゼミ。
大風呂敷を広げる。読書量がからっきしなのを指摘される。お恥ずかしいわ。


2002.3.13 (Wed.)

『フォレスト・ガンプ』をTVでやっていたので見る。
主人公はこれトム=ハンクス演じるフォレストなんだけど、実際はアメリカ合衆国なのね。フォレストがアメリカなの。
フォレストや彼の周りにいる人々が体験したことは、アメリカが体験したことそのものなの。
だから、この映画における本当の主人公はアメリカなの。
そういう意味で、日本でこういう映画をつくることは不可能なのだろう、と思いつつ見た。
良くも悪くも誇れないニッポン。戦争もしないし、深刻な悩みもない。だからドラマになんない。その必要もない。

フォレストの経営する缶詰会社がグリーンベイ・パッカーズのオーナーになったってのは、ちゃんと訳してほしかった。
そういうネタのひとつひとつがものすごく重要なんだから。


2002.3.12 (Tue.)

何したかよく覚えてないけど、どうせ昼過ぎに起きてぼんやりと過ごしてメシ食って寝たんだろうなあ。


2002.3.11 (Mon.)

最近、昼メシを食うついでに近所の商店街を自転車でまわっている。洗足池、長原、旗の台……。
もっともっといろんな街をまわってみないといかんなあ、と思う今日このごろ。


2002.3.10 (Sun.)

そういえば、あまりゲームをしなくなった。
いや、いまだに『信長の野望・武将風雲録』を狂ったようにやることはあるけど、確実に時間は減った。
ゲームは時間をただつぶしてしまうから、何も作品を生まないから、やらなくなった。理由はそんなところ。
だけどマンガは買う。酒を飲まない代わりにストーリーに触れることでガス抜きをするから。これは映画や小説も同じ。

ではゲームはストーリーではないのか? いや、ストーリーは確かに存在する。ではなぜ僕は楽しめなくなったか?
ひとつには時間的なコストの問題。最新のゲームはスペックがすごすぎて慣れるのにムダに時間がかかりすぎる。
しかし最新ゲームに興味がなくなったのと同様、昔のゲームもそれほど遊ばなくなった。そこでもうひとつ。
ゲームのストーリーは、自己のふるまった結果の経験として扱われる点、それが大きな理由として横たわっている。
つまり、マンガ・映画・小説は他者が用意して他者の中で進むストーリーである。それは時間によってのみ操作される。
感情移入はしても、あくまで自分は傍観者。自分の身体のふるまいは、ストーリーに交差しない。絶対に。
ところがゲームは、自分でストーリーを掘り出すことを強要される。時間は操作しない。自分で獲得するべきものだ。

同じように自分の身体を使ってストーリーを紡ぎ出すのなら、リアルな方がいい。ドラムスはその典型といえる。
ハタチを過ぎて老化していく身体を自覚したとき、少しでもロスのない娯楽を選ぶ思考回路ができたのか。
それは、守りに入ったということなのかもしれない。無尽蔵のエネルギーを放出していたコドモ時代とはもう違うのだ。
サラサラと風化していく自分の身体。錆びた表面を削って感性を保つ。そしてよけいに先細りしていくという不安感。
臆病な自分。時間に翻弄される自分。呼吸するたび、身体は時間を吸収して自由を失っていくように思える。

10代の頃、時間を恐ろしいと思ったことは一度もなかった。そんな無謀さが、今はたまらなく恋しい。


2002.3.9 (Sat.)

研究室で修論について課題が出ているので、先輩方の作品を読む。来年オレこんなん書くんか。ハァ。


2002.3.8 (Fri.)

夜、かたばみ君が上京しているということで、潤平と3人でスタジオに入る。
とりあえず熱海ロマンのレパートリーをやってみる。全然たたいてないと、たたくことで腕が太くなるのがわかる。
広がろうとする筋肉と境界を守ろうとする皮膚の均衡状態を感じる。そして熱を帯びていくカラダ。運動って感じ。
いや、ふだんからたたいている方が絶対に良いのだが、久しぶりだからこそ見えることもあるわけで。

後半、潤平が新しく買ったエレアコを弾き、かたばみ君がマイクを握って即興でラップを入れる。
そして僕はゆったりとリズムをとる。目を閉じて、自分がリズムになって泳ぐようにドラムスをたたく。
潤平はコードをゆっくりとズラしていく。原始的なメロディ。言葉の波は意味を超えて、祈りにも似た音楽が生まれる。
そう、まさに祈り。混じり気のない、静謐な時間。本当の意味でのトランス。それを、延々と20分ぐらい続ける。
これをぜひライヴでやってみたい。もしこれが受け入れられるなら、何も言うことはない。
ただ、いつもの熱海ロマンの本当に対極に位置している行為なので、お客さんがよほど寛容でないとムリ。


2002.3.7 (Thu.)

メールチェックのために研究室へ。そんでもって後輩とダベる。
テーマは「モーニング娘。における戦略の社会学的分析」。今まで考えてきたことをひたすら語る。
われながらこれは究極の脳ミソの無駄使いだよなあ、と思いつつ、逐一あれこれ詳しく語る。
その後輩はあまりモー娘。に興味がないのだが、最終的には「そう考えると面白いですね。」と言わせた。勝った……。


2002.3.6 (Wed.)

『モンティ・パイソン』のDVDを見る。おもしろい。いつか熱海ロマンでこんなんやってみたい。


2002.3.5 (Tue.)

天気が悪いと気分がノらない。春の空気が薫りだすと、特にそう。
最近になって、春になると精神的にオモシロくなっちゃう人の気分がなんとなくわかるようになってきた。
芽が出ちゃう、花が咲いちゃう、そんなふうに、季節の流れにどんどん引っ張られていくような感覚。
小難しい言葉で言えば、時間のリズムの変化が身体のコントロールを奪う感じ、かな。

『はじめの一歩』のアニメがめちゃくちゃ面白い。正直もはやアニメに興味なんてないのだが、これだけは別。
マンガは巻数がかなりいってるのでまったくのノータッチ。いずれ文庫で出たら揃えようっと。


2002.3.4 (Mon.)

ドトールで遅い昼メシを食っていたらHQSの後輩・そうり氏から電話。
「急で申し訳ないんですけど、4時までにTBSに来てくれませんか?」
なぬー!? 洗足から赤坂まで30分ちょいで来いと! ムチャやん!
あ、でも月曜だから伊集院光にすれ違うかも! もしかしたらタンポポもいるかもしれんやん!
……そう考えたら行くしかねえや、と自転車にまたがり全速力でスタート。
猛スピードで走りまくって渋谷に出て、そこから六本木通り、外苑東通り、赤坂通りと車道をすり抜けていく。
ウルトラマンの前に着いたときには酸欠でフラフラ。頭がまったくはたらかない。こんなこと初めて。

で、TBSで何をしたかというと、今度始まる『天』という深夜のクイズ番組のシミュレーションのお手伝い。
7人ずつのチームが1対1で勝ち抜きをしていくという形式を、実際にやってみるというお仕事。
11階のがらんとした部屋に通される。机には水津・西村の両クイズ王でお馴染みだった、
TBSのクイズ番組独特のキノコ型早押し機が置いてある。配線なんかもちょっと本格的な印象。
ズラリと座っているスタッフの中にはおちまさとがいた。その隣にいるのは鮫肌文殊かそーたにか。よくわからん。

そんなこんなでクイズ開始。僕が実際に押したのは1回だけだったのだが、見事にトチった。
正解は「メーテルリンク」なのに「デ・アミーチス」と誤答。ブランクが長いと記憶の配列がおかしくなる。アホか。
誰かがトチるともう一度1人目から、というルールなので5番目の僕の誤答はけっこう命とり。結局負けた。
キノコ型早押し機はけっこう大きくて、どう力をかけていいのかわかりにくくて押しづらかった。
1時間ちょっとクイズをやり、ボールペン3本と缶ジュース1本をもらって帰る。

帰りにエレベーター前でダベっていたら『エクスプレス』の小林豊アナを見かけた。
よっぽど9階のラジオのスタジオに潜入してやろうかと思ったが、度胸がなくて結局やめた。
金髪のままだったらギョーカイ人っぽくて怪しまれずに潜入できたかもしれないなあ……などと考えてみる。
妄想してみる。ハアハア。

六本木でベーグルを買い、学芸大学でシャイニング娘。の載ってる「阿吽」を買って帰る。うーん、ダメだ。


2002.3.3 (Sun.)

朝、マサルと打ち合わせをしようかと話をしているうちに気が滅入った。
基本的にマサルは「これをやると苦労が増えて迷惑にならないか」という思考をするようだ。
僕や潤平にしてみれば、「やってくれた方がいろいろ幅が広がっていいんだけど」という感じ。
マサルの遠慮はぜんぶ短期的なもので、長期的な視野から見ると本当にチャンスをつぶしまくっている印象。
仲間なんだから迷惑かけられても構わないのに、それをしようとしない。だから前に進まない。
寝る前の危機感もあって、一日中を暗い気分で過ごす。

そういえば、この日は第9回一橋オープンから1周年。「もう」と「まだ」が交錯する不思議な気持ち。
あの最高にハジけた日から1年、僕らはどこまで来たのだろう。そして次の1年、どこまで行けるのだろう。


2002.3.2 (Sat.)

帰ってくる。

ボンヤリと『エブナイサタデー』を見る。『虎ノ門』のお笑いタイガーズゲートの音楽版みたいなことをやってた。
熱海ロマン、今のまんまでええんかなあ、よくないよなあ、と危機感を覚える。なんとかせんと。


2002.3.1 (Fri.)

修論のコメンテーターに指名されていたので、空いている時間にひたすら読み込む。

夜、温泉に行く。
戸を開けると、なぜか入り口のすぐ横にちょっとしたすべり台があり、小さな湯船に続いている。
なんだこりゃ?と首を傾げていると、先輩たちから「まっつん、行け!」と声をかけられる。
そんじゃまあ一発、とすべる。おーすべるすべる、と思っていると湯船の中は……冷水。つまり水風呂。
すぐに出て、「うおおおおお!」とのたうちまわっていると皆さんからゲラゲラと笑われる。

それからは曲すべり大会がスタート。
うつ伏せ、仰向け、裸婦像のごとき横向きと、どんどんエスカレート。僕も前転2回転ですべる。
男どもが風呂からあがったときにはすでに女性陣が勢ぞろい。「遊びすぎ!」と言われちゃいましたとさ。


diary 2002.2.

diary 2002

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