diary 2003.2.

diary 2003.3.


2003.2.28 (Fri.)

府中の調査。ようやく終わりが見えてきた感じ。

帰りに隣の図書館に寄って鴻上尚史の『恋愛戯曲』を読んだ。
現実のほかに戯曲のレベル、さらにそのメタレベルが設定されている作品で、読んでいて混乱した。
でも話の内容は、本人が言うように、鴻上氏にしては確かにキッチリまとまっていた。
終わり方がなかなか鮮やかでいい。実際に演じられるのを観てみたい。


2003.2.27 (Thu.)

3日目。平穏無事に終わる。総括としては、やっぱり論文を書いて参加したかった、ということ。夏はがんばるよ。

実は20時開演の演劇を観に行く予定で、チケットを予約しておいた。
さすがに夜なら間に合うだろう、と思っていたのだが、信じられないダラダラ撤退ぶりで、結局観逃した。
研究室の異様にルーズなところは本当に勘弁してほしい。


2003.2.26 (Wed.)

合宿2日目。研究室のあるメンバーが酒乱で大騒ぎ。真顔で止めたら張っ倒された。
それでも全般的には静かな一日だった。


2003.2.25 (Tue.)

研究室の合宿がスタート。ところがいきなり遅刻だのなんだので遅れ。
場所は去年と同じ軽井沢(→2002.2.28)。相変わらず碓氷軽井沢IC前にそびえる岩山が美しい。

で、現地に着いたら雪が積もって駐車ができない。来てさっそく、雪かきの作業に追われることに。
スコップやら鋤やらを使ってアイスバーンを砕きつつ掘り進めていく。気分はなんだか土木学科。
2~3時間くらい作業をしただろうか、日が沈む前に無事任務を終えることができた。

今年は時間に追われながらもボウリングを敢行。右手親指の爪が割れた。その後温泉に入り、戻って晩ご飯を食べる。
実はボウリングの順位をくじ引きにして、食事や片付けの当番を決める形式になっていた。
個人的にはジャンケンで何時間もバカ騒ぎをする幼稚さに飽きていたので、非常にありがたい企画だった。

雪かきで疲れたのか、肝心のゼミがおろそかになりつつ1日目は過ぎた。だらしなくて本当にごめんなさい。


2003.2.24 (Mon.)

塾講師の仕事。慣れないので思うように時間をコントロールできない。ガマンだ。


2003.2.23 (Sun.)

そのまま、『ハロモニ。』を見たり、マサルとぼーっとしたりして過ごした。


2003.2.22 (Sat.)

タケカワさんと奥沢の喫茶店で会う約束をしていたので、行く。
考えてみたらタケカワさんとは随分お会いしていなかったわけで、タケカワさんは「痩せましたねー」と連発していた。まあ。
駅にほど近い喫茶店は中国茶の専門店で、自分のようなブサイク軍には縁遠い感じ。
店名が付けられた「迎茶スペシャル」なるお茶を注文した。香りを楽しむための器も一緒に出てきた。本格的だ!

話題は「熱海の掲示板のアレは荒らしなんですか?」といった辺りから「来年どうするんですか?」まで。
とりとめもなくいろいろと話す。タケカワさんの積極的な人生と自分のショボクレ具合を比べてため息。
それでもタケカワさんは女性店主に「セックスしなさいよ!」と言われてまくっていた。ちょっと笑った。
でも、なんか似ているところでつまずいてるなー、と自分も反省してみたり。まったり。

ひとつ思ったのは、僕は音楽を時代の流れの中では一切聴かないということだ。
たとえばタケカワさんは60年代とか70年代とか、そういう尺度で体系的に聴くんだけど、
自分の場合には時間という概念がまったく欠けている。つねにそれぞれ、資料・ネタとしてしか聴いていない。
だから年代の話をされてもわからないし、どの辺の時代の音楽が好きかと訊かれても答えられないのだ。
YMOは大好きだけど、その理由はメロディとアレンジのセンス、あとは3人のコラボレーションにあるわけであって、
決して時代背景とか音楽的なバックグラウンドとか音色とかに興味があるわけではないのだ。
そこにあるのは絶対的な、メロディへの憧憬。マサルが宗教を信じないのと同じくらい、時間を信じない。
この事実にようやく気がついて、そんな自分が音楽をやろうとしていることがちょっと恐ろしくなってしまった。

そのうちタケカワさんのお知り合いの三谷さんという方がいらっしゃった。本郷で修士まで学んだ“仙人”だそうだ。
修論なんかで研究室で話をしていると、「じゃあ結局、まっつんはどこに立つわけ?」と指摘されることがある。
社会学ってのは、社会からはずれたところに位置することで社会を分析しようとするわけで、
そういう観察者の立場を究極的に貫くと、三谷さんのようになるのだ、と思った。徹底していた。まさに、仙人だった。

三谷さんは宝塚のご出身だそうで、モーニング娘。と宝塚歌劇の共通項を指摘していた。
「つんくは現代の小林一三になろうとしているね。」
話を聞いてみて納得。プロレスに梁山泊に宝塚歌劇。いろんな解釈ができるモーニング娘。は、やはり面白い。

仕事をようやく終えたマサルが合流。そのまま熱海ロマンの今後について軽くアドヴァイスをいただく。
やるべきことを見つけたら、道が見えたら、突っ走ることだ、と仙人はおっしゃった。
タケカワさんが仕事の都合で店を出ても、僕らは三谷さんと閉店まで過ごした。

中国茶と霞の味は似ているのかもしれない。


2003.2.21 (Fri.)

4年生の卒論発表会。模型づくりが響くなどして、午前中の分を見逃す。ガックリ。
頼まれて、emくんの梗概をチェックしたり、パワーポイントの改造を手伝ったり。
いろいろ話しているうちに、こっちもその意欲に圧倒されて、エンジンが熱くなってくる。
いかに先生方に理解してもらうかを目標に、言葉を選んだり図の見せ方を議論したり。
久々にお互いの本気をぶつけ合って楽しかった。

しかしいざ発表、質疑応答の段になって先生方から笑い声が出たのには心底ムカついた。
理解してもらおうと本気でやってきたのに、聞く側が本気になってないならその努力はムダになる。
努力の跡を笑うような神経がまったく信じられない。すごくイヤな気分になっちまった。


2003.2.20 (Thu.)

本日も模型づくり。今日は発泡スチロールの塊から洋式の便器をつくるように指令が出る。
スケールを聞くと、なんと1立方cmもないサイズでつくらなくてはいけないことが判明。
しょうがないので、部品をデザインナイフで切り出してくっつける作戦をとることにする。
爪くらいのサイズの発泡スチロールを削り、便器の下半分を切り出す。
次にフタ。厚みがあるとウソくさくなってしまうので、カーブをかけながら削る。厚さは最大で3mmくらい。
最後に後ろのタンクをつくる。で、フタを開いた状態で接着。白く塗ったら、もう、笑えるくらい便器でやんの。
ムチャな指令を出す方も出す方だが、やっちゃう方もやっちゃう方だ。自分の才能に惚れ惚れするぜ。

ここまで作業をしたところで潤平と些細なケンカをする。で、結局模型づくりをクビになるのであった。ニンともカンとも。


2003.2.19 (Wed.)

模型づくりの続き。頼まれて流し台をつくる。美術品の製作現場を象徴するものだそうで、30個つくれと指令が出る。

とりあえず寸法に沿って水色の発泡スチロールを大量に切り出す。細い油性ペンのキャップ程度の直方体。
次に、その直方体の厚さを半分にしたものを大量に切り出す。材料はまったく一緒。
で、薄い方に四角い穴を開ける。開ける面積はだいたい全体の半分。片側に寄せた感じで開ける。
そして穴を開けた薄い部品とそのままの厚い部品をくっつけていく。その数30個。
できたものにタバコの箱からちぎった銀紙を巻いていく。で、薄い方の穴に沿って、巻いた紙にも穴を開ける。
側面にも銀紙を貼ると、ステンレスの流し台の模型ができあがり、というわけ。

材料に触っているうちに手順が自然と浮かんでくる。この手際の良さと仕上がりの美しさは自分でも自慢。
のび太のあやとりに近いものがあると思う。この才能を有効に活用する術はないものか。


2003.2.18 (Tue.)

潤平の卒業製作を手伝う約束をしていたので、大学の製図室にお邪魔する。
到着してイキナリ言われたのが、「展示する美術品をつくってくれ(美術館を設計しているので)」。
とりあえずゴミ箱からテキトーに材料になりそうなものを拾ってきて、いじる。
噛んでいたガムの銀紙、タバコの銀紙、発泡スチロール。いじっているうちに、なんだかカタチができてくる。
2時間も経ったころには、それなりのオブジェができていた。われながら、不思議なもんだ。


2003.2.17 (Mon.)

府中市役所で広報のチェックをする。
17時、閉庁時間になったので出て、それからそのままちょっとした知り合いと会うことに。
いろいろと話しこんでいたら、なんと5時間も経っていた。時間を忘れて話せるってのもいいね。


2003.2.16 (Sun.)

新年会の続き。早朝にニシマッキーが「コンタクトが乾いて、がまんならん」と帰宅。
外はパラパラと細かい雨が降っていて、それで特に何をするという気にもなれず、解散することに。
次は5月ぐらいに会えるといいねえ、と言いつつ駅で別れる。やっぱり雨は嫌いだ。

薄暗い部屋に帰ってきて、ひとりはさみしいなあ、と思う。歳をとりたくないよ、もう。


2003.2.15 (Sat.)

HQS同期連中での新年会。が、約束の14時に間に合ったのが誰もいねーんでやんの。
で、15分後ぐらいに立て続けに大岡山に到着。まあこんなもんといえば、こんなもんだ。

参加者は、みやもり・ダニエル・リョーシ・ニシマッキーと僕の5名。マサルは残念ながら欠席。
とりあえず、できたばかりのドトールでダベる。雰囲気は2年前とまったく変わらない。それだけで楽しい。
ただ、どうしても話しているうちに暗い話題が影を差す。軌道修正しても、なんとなくついてくる。
ユニコーンの『すばらしい日々』の歌詞を思い出す。そういうもんなんだけど、それがなんだか悔しい。

カラオケに移動。各人のレパートリーにはかなりの特徴がある。
サワヤカ男性ヴォーカルの比較的新しい曲にこだわるみやもり。
メロン記念日やカントリー娘。は当たり前、モーニング娘。以外のハロプロ縛りでがんばるダニエル。
リョーシ氏は去年の紅白の曲で固めるシブさを発揮(さすがにジョン健ヌッツォはやんなかったが)。
ニシマッキーは自分の好きなミュージシャンを重点的に扱う。
僕はまあ、ちょっとバカな要素を入れて歌える曲が好き、と、5人5色それぞれ。

久々のストレス発散を堪能した後は、飲み屋に入ってメシ&酒。
やっぱりまとわりついてくる暗い影を振り払いながら、ダメな話で笑い合うのであった。

で、僕の家でまたダベる。まずはダニエルが持参したDVDをパソコンで再生。メロン記念日のプロモを堪能。
その後は『アイドルをさがせ!ヒストリー』で加入直後の辻を全員で拝むのであった。当時の辻はもう、神々しいよな!
そしてプレステの『天空のレストラン・ハロプロver.』。ギャルソン吉澤と味噌料理をめぐってマジ勝負。

そのうちひとりふたりと倒れていき、寝なかったのはリョーシ氏のみに。
のそっと起きてから、もう若くないことを思い知らされて、ブルーになる全員であった。


2003.2.14 (Fri.)

研究室に行ったらチョコレートケーキをいただいたよ。ごちそうさまでした。


2003.2.13 (Thu.)

塾講師として初登板。
負担のかなり少ないクラスを、と配慮していただいたのだが、そう簡単にリラックスして臨めるはずがない。
最初のうちは自分でも笑えてくるほどカチンコチンだった。生徒たちの側も緊張しているのが手にとるようにわかる。
でもそのうちに慣れてきて、終わるころにはむしろ完全におもちゃにされていたのであった。
それが悔しくて、帰り道はひたすら「くそー」なんてうなってた。負けるもんか。


2003.2.12 (Wed.)

3月にHQS主催のクイズ大会・第10回一橋オープンが開催される。
そのパンフレット用に何かひとつ、と頼まれて、ちょいとバカ文章を寄稿した。

思えば僕は文章というものに対して猛烈なコンプレックスを持って育ってきた。
それでもHQSで会報の記事をあれこれ書いているうちに、無意識に鍛えられていたみたいで、
バカみたいなネタがいっぱいの文章を、わりと思いどおりに書けるようになっていた。

以前、トシユキさんに「僕はこんなにたくさん文章を書くオトナになるなんて思わなかったよ」と漏らしたことがある。
彼は「いや、高校時代にあれだけ書いたのを見てるから、そうなるもんだとわかってたよ」と返してきた。
継続は力なり。……と言えるほどには上手くない。まだまだ精進が必要だ。


2003.2.11 (Tue.)

市役所で資料探しをしたいのに祝日というのはうれしくないのだ。


2003.2.10 (Mon.)

府中市役所へ。
広報が月3回発行になった時期に入ったせいか、チェックの進みが遅くなる。
内容も季節によってヴァリエーションがあるんだけど、それは毎年だいたい同じもの。
こんな時期だからこれに注意してくださいとかそんな内容が多く、「新しい情報」の頻度は少なくなる。
それでも油断すると重要な記事を見逃してしまうことになるので、気が抜けない。困ったものだ。
ただ、なめらかな変化を追っていく中でふと振り返ると、時代の流れが確かにあるのだ。
それを体感していくのは、濃縮されたタイムスリップみたいで意外と面白い。

帰りに中野に寄って、演劇を観る。ちょっと興味のあるテーマだったので。
で、感想としては、観てて全然入り込めなくて困った。役者を殺す脚本だった。役者ががんばっているのが、
ムダな努力に思えてかわいそうになる脚本。なんだか自己満足のための舞台って感じ。もうこの作者のは観ない。


2003.2.9 (Sun.)

新年会が近づいているので、部屋をお片づけ。
部屋のど真ん中を占領している段ボールを片付け、チラシを整理するのがほとんどの仕事。
終わってみて久々にスッキリした部屋は、なんだかステキなのであった。


2003.2.8 (Sat.)

MP3を狂ったようにつくっている。やはりCDを入れ替えなくてもパソコンで直接音楽が聴けるのは便利。
ただ、自分の場合は音源をハードディスクに録音してからデータを圧縮するので、ものすごく手間がかかる。
風呂に入る時間、フライパンを振る時間、ゴミを捨てに出る時間。
少しでも時間を有効に活用しながらMP3づくりをする方法をいろいろ検討中なのであります。


2003.2.7 (Fri.)

修論の発表会。堂々と発表する仲間の姿はすごく立派で、もう追いつけないほどの差がついた印象がした。

帰ってきたら、ネットが復旧。憧れのADSLだ。
試しにいろんなところに行ってみるけど、めちゃくちゃ速い。ヤバいと思うくらい速い。
まあそんなデカいファイルをダウンロードすることなんてめったにないからあまり関係ないんだけど、いい感じ。


2003.2.6 (Thu.)

なかなか書く機会がなかったけど、ずっと思ってたこと。木曜日ということで書いておく。

『渡る世間は鬼ばかり』を見たんだけど、5分と経たないうちにチャンネルを変えた。
以前、爆笑問題の太田光が「登場人物全員が自分のことしかしゃべらないドラマ」と評していたが、そのとおり。
このドラマは、すべて独白で成立している。会話ではない。独白だ。
相手に話しているのではなく、自分の正面30cmくらいの空間に向けて声を出している感じ。
特徴的なのは、誰かがセリフを言い切ってから次のセリフが出ること。カメラもそれに合わせて切り替わる。
単調。会話自身がドラマをつむいでいくことはまったくない。紙芝居の方がよほど洗練されている。
なにもテレビというメディアを使ってまでやる必要がないじゃん、金と時間のムダだよ、と本気で思った。
世間で橋田寿賀子が脚本家として高く評価されているのが全然理解できない。まあ、理解する気もないけど。


2003.2.5 (Wed.)

今、ドラムス教室ではボサノヴァについてちょいとやっていて、参考に何枚かCDを借りてきた。
いろんなジャンルをちゃんと聴いて勉強せんといかんなあ、と思うのであった。


2003.2.4 (Tue.)

今日も府中市役所へ。広報を徹底的に読み込み、対象となる記事をコピー。
昨日今日のコピー代だけで1000円を超えた。まいった。


2003.2.3 (Mon.)

調査再開、府中市役所へ。

今度の調査の狙いは2つ。ひとつは、対象の市の公共建築すべてにチェックを入れること。
もうひとつは、市の組織機構の変遷を徹底的に追いかけること。
とりあえず、市庁舎の増築を繰り返すことでしのいできた府中をテストケースにしてみたのだ。

幸い、市史の最後に詳しい年表がついていたので、それをもとに広報を読んでいく。
途中、例規集に載ってる「市組織条例・組織規則」が更新されたタイミングがキーになることに気づく。
おかげでちょっと効率がよくなった。なんとかコツを早くつかんで、さっさと調査を終えたいものだ。


2003.2.2 (Sun.)

プロ野球がキャンプインしたわけです。個人的に、今シーズンがんばってほしいと思っている監督は2人いる。
ひとりは、横浜の山下大輔。そしてもうひとりが、日本ハムのトレイ=ヒルマン。

日本ハムのフロントはきわめて賢い選択をした。それは、外国人監督の招聘だ。
広島のルーツはユニフォームを赤くしただけで帰った。阪神のフレイザーは役立たず。
そんなわけで外国人監督は成功しない、というのが定説になっていたと思う。

1995年、ロッテの監督にボビー=ヴァレンタインが就任。チームを2位に引き上げるも、解任。
この段階で他の球団がどこも外国人監督を採用しようとしなかったことが、不思議でしょうがない。
こう書くと「ガイジンにすれば勝てると思ってんのかよ」と突っ込まれそうだが、実際僕はそう思っている。
それには根拠がある。大リーグでは解任された監督が次のシーズンには別の球団を率いることが珍しくない。
日本のように生え抜きが監督候補としてチームのコーチに即、就任するような愚行はしない。
そこにあるのは、ドライな関係。本当の意味での、プロとしての監督という職業なのだ。
そんな環境で揉まれている外国人監督が万年Bクラスのチームを2位に引き上げるのは、むしろ当然のことだ。
もし結果が残せなかったとしたら、逆にフロントや選手の側に問題があると考えるべきだろう。

ヤクルトスワローズが今でもAクラスにいられるのはなぜか? 外から野村克也を招聘したからだ。
野村については毀誉褒貶、いろいろと言いたいことはあるんだけれど、
勝つために外からプロの監督を招いた球団の姿勢こそ、90年代の躍進をもたらした最大の理由だと考えている。
(生え抜きだけどがんばれ若松、ファンに「おめでとうございます」と言っちゃうあんたが大好きだ。)

そんなわけでヒルマン監督。この人は今のヤンキースの土台をつくった実績を持っている。
日本ハムの現状を考えると札幌元年に向けて育成をがんばってほしいところだろう。
でも、僕は「育てながら勝つ」を実現してほしいと思っている。そして、それができると思っている。
ガキの遊びみたいにレベルの低いパ・リーグ、軽くひねってやってくださいよ。


2003.2.1 (Sat.)

2日連続で『トリックスター』。この日観たのは第8話と第5話(昨日の第5話と第8話のログはこちら →2003.1.31)。

第8話は『クイズショウ21』。天才クイズ少年(う~ん、こっぱずかしい響きだ)のイカサマをめぐる話。
全体としては第6話を受けつつ第5話につながる内容になっている。立体的な伏線の構成が本当に上手い。
こちらは5話よりマジメ、でも笑わせる内容。子役もめちゃめちゃがんばって話をつくっているのがわかる。
第5話に続いていく、ぶっつりと切れるラストも格好よくて気持ちいい。

続く第5話も昨日と同じように楽しめた。たいてい2回目はスタッフ寄りな視点になってしまうんだけど、
今回は不思議と1回目とほとんど同じ気持ちで観ることができた。なんでかはわからないけど。

では、全体を通しての感想。『トリックスター1・2・3』のときより、はるかに各話の連結の完成度が高い。
それでいて各話それぞれの個性も見事にバラけていて、しかも記憶に残る重さはみんな均等になっている。
正直今まで『トリックスター』シリーズは世界一団の本領を発揮する内容ではない、と高をくくっていたのだが、
その認識は明らかに間違っていた。『トリックスター』がここまで面白いとなると、この劇団に、もはや弱点はない。
このシリーズでは構成上、全部の話を見るには重複する話が出るわけだけど(僕の場合には第5話ね)、
それで損をしたという気持ちはまったくないのだ。むしろ、第6話と第8話を二度観なかったことを後悔している。

世界一団は前回公演の『スペースラブ』以来キャパシティの大きな劇場で上演するようになっているが、
今回、その座席が完全にビッチリいっぱいに埋まっていた。ものすごい勢いで風が吹いているのがわかる。
時代が追いついた現場を目にした、って印象だ。来ない奴は取り残されるという恐怖すら感じる。
次回は『645』。文句なしの劇団の代表作だ。観ないとたぶん死ぬ。死にたくない奴は、行け。

鏡を見に行った。鏡に映った自分はひどく滑稽だった。笑われたくなかったら、前に進め。


diary 2003.1.

diary 2003

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