diary 2003.8.

diary 2003.9.


2003.8.31 (Sun.)

8月が30日までだと思っていたのか、この日の日記について、メモがありませんでした。アウグスティヌスに謝罪。


2003.8.30 (Sat.)

上京したcirco氏と、東京都現代美術館に行く。田中一光展をやっていたので。

東西線で現美に到着してびっくり。ガキ、ガキ、ガキ。ガキがわんさかいるのだ。
これはジブリ展を同時にやっていたため。宮崎アニメの影響力を目の当たりにして、唖然とする。
が、田中一光の方も人がいっぱい。マトモに見て歩くことができないくらい。

展示されているポスターを見ていくと、潤平が言うように、中学のときの美術の教科書を眺めている気分になる。
それだけ正統派で、なおかつ多彩な作品群が並んでいるのだ。本当にひとりの人間の作品なのか、と思う。
最初はデザインのいい参考になるから、何か資料を買って帰ろうかな、なんて気楽に思っていたのだが、
見ていくうちに、ここにポスターデザインのすべての方法が展示されているような気がして、
つまりは将来新しいものをつくる可能性がことごとくつぶされているんじゃないか、という考えが浮かんできた。

見終わってcirco氏とジンジャエールをすすった。最近、circo氏とふたりで行動することがやたらと多いな。


2003.8.29 (Fri.)

YMOのDVDを購入。各年代でのライヴを編集したやつだ。
YMOは高校時代から狂ったように聴いているのだが、ライヴ音源をあれこれと聴くようになったのはわりと最近から。
知っているのと異なるヴァージョンを耳にするたびに、新しい発見がある。
YMOってのは、ライヴでもなんでもすべての音源を耳にしたいと思う、自分にとって唯一のバンドだ。
なんでそんなに気に入ったのかは、もはやわからない。忘れてしまった。残ったのは「大好きだ」という感情だけだ。


2003.8.28 (Thu.)

修論が終わって、なんとなくボーッとする日々が続く。
熱海ロマンのディナーショウ終了後(→2001.7.7)に比べりゃ、こんなのバーンアウトでもなんでもないけど。


2003.8.27 (Wed.)

修論執筆中から、夜に空を見上げると赤い星が異常に目についていたのだが、果たしてそれは火星だった。
月と火星が大接近するというニュースを聞いて以来、夜は斜め上を見上げながらペダルをこいでいる。

月は太陽の光を浴びて輝いている。昼の明かりの名残が、月の光。
何百分の一になった光。そう考えると、月ってのはなかなか寂しいものがある。
そして火星も太陽の光を浴びて輝いている。一番波長の長い光だけを選んで撥ね返している星。
真っ白な月の真下でも輝きをちっとも失わない火星を見ていると、なんだか不思議な感じがする。
哲学や感傷ではなくて、単純に、星ってキレイだなあって、ただそれだけ。


2003.8.26 (Tue.)

ちょいと誘われて、友人の家にお邪魔した。
具体的に描写するとアレなので詳しくは書かないのだが、これってホテルやん!とつっこみたくなる家。
とんでもねー立地条件。とんでもねー夜景。気がつけば、うーむ、と腕組みして悩んでいたくらい。
ごていねいにもてなされて酒飲んで話して。卑屈になるといけないので、素直にもてなされる。
おもしろかったけど、なんかショックで、でもおもしろくて、ま、いっか。と思うのであった。


2003.8.25 (Mon.)

修論が終わって急に天気がいい。雨の降っている昼間はずーっと研究室内で作業していたので、
あまりユウウツな気分にならなくて済んだ、と考えることもできるかもしれない。
思う存分自転車で走りまわる快感は、やっぱりたまらない。


2003.8.24 (Sun.)

塾。

戻ってきて、やっぱり飲む。100インチでプッチモニのPVを見る。吉澤がキレイで涙が出た。


2003.8.23 (Sat.)

大阪から友人・通称「ワカメ」がやって来たので、飲む。20歳そこそこの浪人生で、えらく大人びたヤツだ。
ハタチの頃の自分とは比べ物にならないくらい、時間をムダにしないで生きている。
こういう「強さ」って、どこで差がつくものなんだろう、と思う。今まで自分に本当に欠けてきた能力。
うらやましくってたまらない。こういうカタチで嫉妬したくなる若いヤツってのは、本当に少ないんだよなあ。


2003.8.22 (Fri.)

劇団☆世界一団『世界一団の博物館』を観に行く。潤平、うーじ君、ほかに女の子1名と現地合流。
舞台はわりと小さめ。大きな机が真ん中にあり、それを囲むように背もたれのやたらと高い椅子が並んでいる。
椅子は白のものと黒のものが交互に配置されている。何かが起きそうな予感がジンジン伝わってくる。
今回の『博物館』は、フライヤーやHPを見ても、とにかく相当気合が入っている作品。期待はどんどん高まる一方。

いざ始まってびっくり。なんだか、いつもと違うのだ。ギャグは織り込まれていても、徹底してシリアス。
切れ味の鋭いアクションの演出は相変わらずなのだが、今までにはなかった“残酷”なシーンが入っている。
空間の伸び縮み、クロスオーヴァーするストーリーは確かに世界一団。でも、どこか新しいことを模索しているのがわかる。
前回は初期の代表作『645』だった(→2003.4.13)。明らかに意識して、脱皮をしようとしている。

終わって、明かりがついてからもしばらく茫然としていた。いつもとは違うその変化に戸惑っていたからだ。
感想も書けなくて、みんなを待っている間ボーッとして過ごす。

中華料理を4人で食べながら感想戦。しゃべっている間に頭の中がまとまってくる。
役の意味、言葉の意味、すべてがゆっくりつながってくる。そしてようやく、落ち着いて思い返す。
今までいろんなメディアでいろんな物語に接してきたけど、こういう感覚は初めてだった。驚いた。


2003.8.21 (Thu.)

塾で英語の授業。夏期講習なので、中2は1回4時間。いつもの倍だが、意外と平気でこなせる。
生徒の体力にも脱帽だ。ずーっと7割という意味で、いつもとほとんど集中力が変わらない。
なんとなく、こいつらに負けないようにしないと、と思わされるのであった。


2003.8.20 (Wed.)

午後5時より修論の発表。の予定が、修士の入試でズレこんで6時スタート。
こちとら必死でしゃべっていくのだが、その余裕のなさが、なんだか怒ったような態度に見えたらしい。ちょっとショック。
先生方から飛んでくる質問も、ここには出してないけどちゃんと調べました的回答で返していく。

終わって、サッカー・日本代表のナイジェリア戦を見る。酒のせいか、疲れのせいか、途中で寝ていた。


2003.8.19 (Tue.)

発表に向けて、パワーポイントの作成を開始する。文章の部分は自分でやり、図については後輩に発注する。
すぐにパーツは仕上がってくるので、それを受け取ってどんどんアニメーションを入れていく。
やっているうちにアニメーションが面白くなっちゃって、入れすぎって言われる。まあ、確かに。


2003.8.18 (Mon.)

梗概・本論を審査してくれる先生方に提出する。もう、目が廻る。


2003.8.17 (Sun.)

提出前日ということで、梗概と本論の最終調整に入る。

夕方からは塾へ。八嶋智人に似ていると言われた。なんとなく、その感じ、わかる。
冷静に考えて、塾で生徒の相手をするのはかなり貴重なガス抜きの機会になっている。感謝である。

夜はそのまま研究室に泊まり込む。


2003.8.16 (Sat.)

雨。毎日雨が続いて、梅雨のままでいるようで、日にちの感覚がなくなっていく。


2003.8.15 (Fri.)

卒論はぜんぶひとりでやるのが当然だったので、今ひとつ要領がつかめない点でもあるのだが、
修論では後輩の皆さんに仕事をお願いしまくっている。手書きの図をデータ化してもらう作業。
運が悪いことに、夏休みなので研究室にほとんど人が来ない。来てもいいとこ、ふたりぐらい。
実家に帰っている後輩にメールでお願いもした。なんとか人員を確保して、作業を進めていく。
後輩の皆さんは作業も速いし、できばえもキレイ。能力の高さにひたすら感心させられるのであった。


2003.8.14 (Thu.)

大雨どころか、クソ雨。今年の夏は高校1年(1993年)以来の、雨ばかりでさびしい夏だ。
修論で閉じこもっているので個人的には影響がないのは、幸なのか不幸なのか。

そんな中で、梗概づくりをスタートする。全体のレイアウトを考えながら進めないといけない。
図表を後輩のつっちーに発注しつつ、文章を削っていく。


2003.8.13 (Wed.)

気分転換の方法があまりないのが悩みである。マンガもあんまりハマると時間を食うだろうと考え、禁止した。
作業と並行してできる、つまり視覚を奪われないで楽しめるものは、かなり少ないことに気がついた。
結局、伊集院のラジオのバックナンバーを聞きながら作業を進める。


2003.8.12 (Tue.)

修論のファーストドラフトに向けてラストスパート。そのまま研究室に泊まる。
ここら辺は、まあ、研究室のアタリマエの流儀に合わせるのである。


2003.8.11 (Mon.)

なるべく研究室に泊まりたくない。自分に言い訳をしたくない。
誤解を招きそうなので詳しく言うと、単純に「研究室に泊まる」という行為をすることで、
オレは一生懸命やってるぜ、と思い込むことがイヤなのだ。ふつうの生活の中でもベストは尽くせるはずだ。

しかしながら、2年前の第9回一橋オープンのときには部室に泊まりまくった。
この泊まる/泊まらないという差は、いったいどこからくるのだろうか?

自分なりに答えを考えてみた結果、出てきたのは「エンタテインメント」ということだ。
楽しませる相手がいる、そういう場合には「アリ」になるようだ。なんとも複雑な心理。


2003.8.10 (Sun.)

酒の力で書いている修論、それでもまだまだ課題は山積みである。

家で気分転換に『池袋ウェストゲートパーク』のDVDを見る。
十手の回を見たのだが、あまりの迫力にラストまでそのまま見てしまう。
このドラマ、キャスティングの先見性が非常に凄いと言われているし、実際そう思うんだけど、
その分だけやっぱりみんな演技がまだまだ下手。でも、演出でスンナリと見ることができるのだ。
こんなドラマをつくれたら、世界を征服するみたいな快感があるんだろうな、とつくづく思う。


2003.8.9 (Sat.)

台風。でも修論を書く。酒を飲んだらなんだかハイになって、その勢いでカタチができた。


2003.8.8 (Fri.)

修論を書いている間、ずっとガムを噛みまくっている。
実家から送ってきたガムは再石灰化を促進するんだそうで、おかげでなんとなく、歯の調子がいい気がする。
本当にかなり噛みまくっていたので、修論前と比べてみると、かなり面白い結果が出たかもしれない。


2003.8.7 (Thu.)

藁にもすがる思いで府中のNPOの方にアポを取った。移動する時間がないので、電話で聞き取り。
聞いたポイントは5点。なぜ始めたのか、現状、NPOセンターへの評価、行政への要望、将来について。

まず重要なのは、NPOは行政とはまったく違った立場であるということ。
あくまで現場の活動が基本であり、むしろ行政への要望を政策に反映させるというボトムアップの姿勢が目立つ。
NPOセンターについてはNPO同士のヨコのつながりでの成果を勝手に予想していたのだが、
むしろ統一した窓口ができたことで広報面でのメリットが大きい、という話だった。
また、土台づくりがかつてに比べて非常に楽になり、今後生まれるNPOには有効という意見だった。
行政への要望では、物品など財政面よりも人材面での支援がほしい、とのこと。人材育成が大きな課題だそうだ。

卒論のときもそうだったが、論文完成直前の聞き取りが方向性を決めてくれるのは本当にありがたい。
おかげで、ある程度自分なりの結論が見えてきたような気がする。


2003.8.6 (Wed.)

研究室にあるマンガシリーズ。

『課長島耕作』。最初はもう全然面白くなかったが、派閥抗争が描かれ出してから読めるように。
『部長島耕作』も置いてあるのだが、課長も部長もどっちも全巻揃っているわけではないので、
いきなり別の仕事をしていたり、いきなり転勤していたり、いきなり人が死んでいたりでめちゃくちゃ。
間にあったできごとを勝手に想像するゲームには最適のマンガかもしれない、これ。

『サラリーマン金太郎』。これは最悪だ。どこをとっても面白くない。ウザい。
今まで読んだ中でもトップクラスの「腹の立つマンガ」だ。理由はおそらく金太郎を超人として描いている点にある。
どっかの宗教団体じゃないんだから、そんなもん読まされても全然ありがたくない。
てめえの理想を押しつけられたところで、現実はどうにもならんし。


2003.8.5 (Tue.)

書けない。ヴィジョンが見えない。


2003.8.4 (Mon.)

修論。何が必要か、優先順位がわからん。


2003.8.3 (Sun.)

引き続き締め出し。考察も進まない。やばい。


2003.8.2 (Sat.)

停電だかなんだかで、大学から締め出しを食らう。研究室で集中して書く態勢をとっているので、これはかなり痛い。


2003.8.1 (Fri.)

修論で使う表を必死でつくる。もう、発狂寸前。


diary 2003.7.

diary 2003

index