diary 2014.1.

diary 2014.2.


2014.1.31 (Fri.)

なんでか知らねえけどウチの区には4年次研修なんてものがある。去年までいた区にはなかったのに。
そもそもオレ、本当は5年目だし。なんでやらなきゃいけねーのよと思うが、そんな制度を相手にするのもバカバカしいので、
ほぼいつもどおりの授業をやることにした。特別なエネルギーを使わずに、前の授業の続きをそのまま予定どおりに進める。
とはいえ、無策はよくない(→2013.11.27)。真っ白になることがないように、やるべき手順だけはきっちりと深く記憶する。
いざ授業が始まると、生徒がよく動いてくれたので、かなり形にはなった。もともとそういうクラスなので、うまくノセるだけ。
まあおかげさまでどうにかなったかな、と。怒られなくてよかった。ウチの副校長は褒めてくれたし、素直に喜んでおこう。

……でもその後の面談タイムで言いたい放題言っちゃったんだよな。小学校の元校長相手に持論をバリバリ展開。
日本は英語圏の植民地じゃねえから小学校の英語教育をやめてくれませんかねえ、とか。優しい人っぽいからよかったが。

ブラジルの控え代表だったジュニーニョ・ペルナンブカーノが引退したとのこと。そうだよな、もう39歳なんだよな。
ジュニペル(オレ独自の略し方)といえば、めちゃくちゃなFK。ボールが自分から勝手にゴールに入っていくFKって感じだった。
どのFKも、えげつないコースにえげつない軌道で飛んでいくのだ。日本戦での無回転シュートも印象的だ(→2006.6.22)。
ああいう特別なキックをできる選手ってのは、そうそう現れるもんじゃない。Jリーグであと1年ぐらいちょろっとやってくんない?


2014.1.30 (Thu.)

今日は他校で研究発表会があったのだが、まあなんというか、教員という業界の愚かさが本当に気持ち悪かった。
狭い業界内での馴れ合いというか舐め合いっぷりがすごくて。教育学って学問はとことん腐ってるわ(→2012.2.13)。
あの価値観がこれ以上広がることがないように、早急に手を打たないとまずいわ。そりゃ賢い生徒にナメられるわ。


2014.1.29 (Wed.)

詳しく書くわけにいかないんだけどね、もうね、呆れて物が言えなくなるような事態でしたよ今日は。
「失礼だよ」って……、お前のやってることの方が失礼だろ、って思わず言いそうになっちゃったよ。
まあ1ヶ月もしないうちに実際に言っちゃいそうな気がするけどね。すいませんね、オレ、ケンカっ早いんで。


2014.1.28 (Tue.)

授業の合間をぬって、今の3年生の写真を拾い集める作業をずーっとやっていた。ものすごく時間がかかるのよこれが。
集めた写真は「3年生を送る会」のスライドで使うのだが、その制作作業は生徒会がやるのだ。僕の作業はその下準備。
で、今日は集め終わった写真を生徒会と一緒にパソコンに移したのだが、その数があまりに多すぎてやっぱり時間がかかる。
待ちぼうけ状態がずーっと続いて、結局その間、百人一首大会が始まるのであった。いやー弱っとる弱っとる。


2014.1.27 (Mon.)

なんだかモチベーションがまったく上がらない。いざ仕事になればそれはそれでスイッチが入るのでいいのだが、
日常生活を構成する部分でなんだか気分が重くって、閉塞感に苛まれているのである。困ったもんである。
来年度どうなっちゃうのよという不安感やら、すっかりルーティン化している日常やら、原因はいろいろ挙がるのだが、
それをうまく改善する手立てが思いつかないことにはどうにもならねえ。とりあえず甘える対象が欲しいってことだな。


2014.1.26 (Sun.)

都立高校の推薦入試がスタートしたが、今日も完全にオフということで、じっくりと休ませてもらう。
午前中は日記を書けるだけ書いて、午後は気ままに部屋の片付けをしたりマンガを読んだりして過ごす。
どこかに出かけないともったいない!という強迫観念もなくはないのだが、部屋の荒れっぷりを改善するのが最優先だ。
ここ最近、平日の忙しさの影響で、部屋は乱雑に汚れていく一方なのだ。片付ける気力が起きない心理状態ってのは、
非常に問題があると思う。でもそこの「ずく」が出てこないのだ。できるときに一気にやるしかないのである。
そんなわけで、やれる範囲で片付けをして、電池切れになったらもうそこで終了。まあ、悪くない感触かな。


2014.1.25 (Sat.)

土曜日の部活を授業のある週の午後に変えたので、今日は一日フリーなのだ! 2日間きっちり休めるのはうれしい。

ということで、まずは朝イチでカットに出かける。おねーさんに切ってもらえるのも今日を入れてあと2回なのだ。
しかしなぜか店内は閑散としていた。いつもはもうちょっと繁盛している感じなのに、理由がよくわからない。
感傷に浸るのは次回にしておいて、今回はいつもどおりに『Number』を熟読しながら切ってもらったのであった。

日記をちょろっと書いて、午後には久しぶりの秋葉原に出かける。中古ゲームミュージックCD売り場を探索するが、
前よりも縮小されていてかなりショックだった。市場が下火になってきているんだろうか。切ないのう。
今回は新刊のマンガを中心にいろいろな本を買って満足である。『まんがサイエンス』のXIV巻が特にうれしい。

帰りは銀座のFREITAGオフィシャルショップに寄ってBOBを探索。残念ながら、どうにも今ひとつで食指が動かない。
まあまた都内をいろいろまわってチェックしてみることにする。あれこれ迷っているときがいちばん楽しいのよね。


2014.1.24 (Fri.)

一週間の授業をようやく乗り切って一息つきたいのが金曜日。しかし今日の放課後には英検があって、もう一仕事。
試験監督の仕事じたいは大したことはないのだが、部活のない日なのにそれなりに拘束されてしまうのは切ないのである。
なんとか昼間の授業の余勢で乗り切ったけどね。すべてが終わったら、なんだかやたらと疲れたわ。


2014.1.23 (Thu.)

そろそろアジカンについて書いておくか。アジカン。ASIAN KUNG-FU GENERATION。

2003年、『君繋ファイブエム』を借りる。「電波塔」ぐらいしかいい曲がねえじゃねえかと思う。「電波塔」は名曲と思う。
その後、みやもりに「なんでお前がアジカンを聴いているんだ」とツッコまれて「じゃあ聴かねえ」とヘソを曲げる。
以後、一切アジカンのCDをチェックすることはなく、iPodには「電波塔」1曲だけという状態が続くこととなる。

2013年、給食どきに生徒が「電波塔」を歌っているのを聞く。「『電波塔』かよ」と言ったところ、生徒たちが食いつく。
それで10年以上の時を超えて今の中学生たちにアジカンが支持されているのを知る。これにはけっこう驚いた。
アジカンは中村佑介のジャケットで注目を集めたバンド、という認識しか僕にはなかったのだ。無知とは怖いもんだ。
生徒たちからは「ぜひアジカンをもっと聴いて感想を聞かせてくれ」と言われて、アルバムを借り直していくことに。
そんなわけで、ここ最近はアジカンを集中的に聴いていたのである。10年ぶりだぜ。そしたらアルバムいっぱいでびっくり。
(あ、『君繋ファイブエム』を聴き直したら「夏の日、残像」もよかったです。なんで10年前に気づかなかったかな?)

もともと僕は、キーボードがいなくてギターが作詞作曲する3もしくは4ピースバンドにいい印象がない(→2004.3.7)。
だから10年間、「別にアジカンをチェックしなくてもいいやー」となっていたわけだ。「電波塔」1曲で満足していたな。
それであらためて聴いてみると、純粋に、いい曲が多い。演奏のテクニックがしっかりしているのがまず第一で、
楽器構成のわりには表現の幅が広い印象がある。アレンジがいいってことか。どの曲も似ていないのがいいと思う。
あまり波がなく、どのアルバムも一定の打率を残しているのがすごいところだ。逆を言うと絶対的な名盤もないのだが、
これだけコンスタントに続けることができるのは、それだけで非凡である。いや、オレは完全にアジカンをナメていた。
(まだすべてを聴けているわけではないが、今の時点でいちばん打率が高いアルバムは『ファンクラブ』だと思う。)

しかし一点だけ、アジカンに対して批判的にならざるをえない点がある。ヴォーカルがぜんぜん上手くないことだ。
楽曲のクオリティに対し、ヴォーカルがまったく釣り合っていない。聴いていて、本当にもったいなくてもったいなくて。
せっかくいい曲なのに、つくった人がそのまま歌っているせいで、曲に損をさせているとしか僕には思えないのだ。
洋楽なんてその辺はスマートに割り切っているから、ヴォーカリストとギタリストは別個で存在していてもふつうだ。
「フロントマンとコンポーザーの一致」は確かに理想的なことではあるんだけど、アジカンの楽曲に関しては絶対に、
専門のヴォーカリストに歌わせないと宝の持ち腐れである。悪いけど、後藤正文の歌唱力はコーラスに留めるべき。
才能が豊かなことと、その才能ゆえに制限がかかってしまっていることに、ものすごくジレンマを感じる。もったいない。


2014.1.22 (Wed.)

教員たちも調子がイマイチだけど、それ以上に生徒たちの調子がどんどんイマイチである。
1年生の間でインフルエンザが猛威を振るっている間に、2年生の間ではノロウイルスが発生しつつある状況なのだ。
受験シーズン真っ只中の3年生に影響が及ばないことを願うのみである。日頃の行いが問われているぜ。

夜になって役所からトイレ消毒命令が出る。たまたま運悪く仕事で残っていたので、実行部隊に入ることに。
キッチンハイターを薄めた液体を霧吹きで吹きかけてトイレットペーパーで拭きまくる。たまったもんじゃないよまったく。
ノロなんて、感染するかどうかはもう、運しだいなのだ。防ぎようがないもん。覚悟を決めて生活するしかないでしょうに。


2014.1.21 (Tue.)

実は僕が昨日無事に職場に復帰を果たしたのと入れ替わりで、組んでいる先生が感染性胃腸炎にかかってしまった。
それで残念ながら今日もお休みとなってしまったので、「ちょっと! なんで病気をうつしちゃったの!?」なんて具合に、
2日連続で生徒から文句を言われまくるのであった。もう、各学年の女子からもれなく大ブーイングですよ。ひどいひどい。


2014.1.20 (Mon.)

わりといきなり特別授業で津軽三味線の鑑賞をすることになる。若手のホープがやってきて演奏してくれるということで、
ウホウホ言いながら僕も会場の体育館へと乗り込むのであった。ふだん三味線を聴くことなんてぜんぜんないので、
何もかもが新鮮そのもの。三味線といえば猫というイメージだが、津軽三味線は丈夫な犬の皮を張っているんだってさ。
それ以外にも実際にほかの三味線との弾き方の違いを実演してくれたので、津軽三味線のけたたましさがよくわかった。
まあつまり、勇壮でフォトジェニックで特徴が出しやすいのである。ロックに近いものがあるなあと思うのであった。

あらためてじっくり聴かせてもらうと、いろいろな発見がある。主旋律のほかに別の弦をかすかに鳴らして和音をつくったり、
激しくたたくリズムで打楽器の要素を持たせたり、思っていた以上に表現の幅が広い。そして早弾きでテンションは最大に。
たった50分のことだったけど、たいへん勉強になる時間なのであった。いやー、本当に面白かった。


2014.1.19 (Sun.)

今日も療養。熱は平熱に戻ったものの、大腸はまだまだ本調子には遠い状態。5年前もそうだったから無理はできない。
痛みはそんなにないんだけど、異物感というか違和感があって、なんともいえない気持ち悪さを抱えているのである。
長距離を走ると脇腹が痛くなるけど、あの系統の痛みを薄くして「存在感」にしたような感じ、それが左下腹部にある。
まあどうにか明日からは復帰できそうではあるので、今はできるだけエネルギーの充填に集中しておくことにする。


2014.1.18 (Sat.)

今日は百人一首大会で、本来であれば僕も上の句を10枚ほど読む役割だったのだが、さすがに休ませてもらった。
熱は37度ということで、昨日に比べればだいぶおさまってきた。一日ずっとおとなしく療養して過ごした。


2014.1.17 (Fri.)

朝起きたときからすでに、明らかに体が重かった。それでも根性で月に一度の地域清掃に出てゴミを拾う。
授業はどうにかカラ元気でやり通すが、休み時間は自分の机でぐったり。それを繰り返して午前中はやりきるが、
4時間目の最後の最後で症状が急激に悪化した。腹痛と発熱のダブルパンチで、自分でも「これはマズい」と思うほど。
特に僕は3年生の担当なので、インフルエンザだったら最悪だ。給食を食わずに職員室に戻ると、熱を計るように言われた。
しぶしぶ計ったらやっぱり38度で、強制送還させられたのであった。いや本当に申し訳ない事態になってしまった。

こないだの医者にかかる気はないので、ウチの近所で頼りにしている医者に診てもらうことにした。
午後の診療が始まるまでの時間は、ただ寝て過ごすしかできなかった。それで病院に行くと、まずは手続きのみ。
電話で呼んでもらうシステムになっているので、いったん家に帰ってまたぐったり。夕方になって電話で起こされて、
そこから受付でまたたっぷり待たされた。混んでいたとはいえ、これはちょっとつらい事態である。改善を望みたい。

診察が始まったのはかなり遅くになってから。状況を素直に話して腹を触診してもらった後、インフル検査となる。
僕は「謎の大腸炎+インフルエンザ」という最悪の併発コースを覚悟していたのだが、検査の結果、インフルは陰性。
単純に大腸炎が悪化して高熱が出たみたい。まあどのみち、こないだの医者の見立てはまるっきり大ハズレだったわけだ。
僕としては、謎の大腸炎が再発したことだけで十分ブルーである。インフルではなかったのは、不幸中の幸いではあるが。
5年前のログを読み返すと20日ぐらい闘病生活が続いている。今回はそれほどではないけど、やはり手間がかかりそうだ。


2014.1.16 (Thu.)

木曜日はフルコースなのでがんばって乗り切るしかない。が、どうもイマイチ回復している感じがしない。
いちおう滞りなく授業は終わったのだが、本調子にはほど遠い状態でふんばるのは非常に厳しい。疲れた。


2014.1.15 (Wed.)

昨日っから腹の調子がよくなくて、何度もトイレのお世話になる状況が続いている。ノロっぽくはないのだが、
腹の張り具合がどうも、5年前にやられた謎の大腸炎(→2009.2.232009.2.282009.3.16)に近い感じがする。
さすがにあのときの経験はトラウマになっており、午後になって近所のビルにある医者へ行かせてもらう。
なんせふだん医者へ行く暇なんてぜんぜんないので、少しでもチャンスがあるときに強引に行くしかないのである。

さっそく受付を済ませると、どれプリントの校正でもしようかと赤ペンを出して準備を始める。どうせたっぷり待つだろう。
……と思ったら、これがとんでもなくスピーディな展開。赤ペンのキャップをはずす間もなく呼ばれてまず問診。
すぐに検査がスタートして、尿を採るわ血液を採るわレントゲンを撮るわで目がまわりそうになる。想定外の事態である。
看護士さん曰く、オフィスも入っている忙しいビルなので、時間を無駄にできない患者さんが多いからこうなんだとか。
で、検査結果が出ると即、発表。尿にも血液にも異常はなく、レントゲンでも特に異常はないらしい。セーフのようだ。
たぶんナマモノが当たったんじゃないか、ってな感じの結論が出たのであった。薬を出してもらってすべて終了。

腹は体の軸なので、ここが痛いとどうにもならない。まずはしっかり休んで薬を飲んで、早く回復したいところだ。


2014.1.14 (Tue.)

『あまちゃん』全156話を見終わった。いやー、時間がかかったかかった。感想をつらつらと書きます。

ドラマってのは本来そういうものなんだろうけど、『あまちゃん』はふつう以上に「時間と空間の物語」だったと思う。
空間という容器があって、それに魅力ある人物が詰め込まれて物語の時間が流れ出す。僕はそう捉えているのだが、
『あまちゃん』では北三陸という空間と一癖も二癖もある登場人物たちが織りなす時間、双方がものすごく強烈で、
それで「あまロス」やら「PASD(Post Ama-chan Stress Disorder)」やらという現象が起きているのだと認識している。
つまり視聴者たちは画面の中の北三陸という時間/空間があまりに心地よくて抜け出せなくなった、ってことだ。
(空間……来る者を拒まず去る者を追わない土地の北三陸。時間……夏−春子−アキの3世代をめぐる反復と解放。)
優れた作品には多かれ少なかれそういう要素があるが、『あまちゃん』は特にそれが強烈だったってことだろう。
『あまちゃん』は、時間的にも空間的にも「ユートピアの物語」だった。そういう表現がいちばんしっくりくるように思う。

今さらあれこれ論じるのも恥ずかしいし面倒くさいし、ここは素直に好きだったシーンを羅列していくことにする。
そうすることで「あーあーなるほど」と思ってもらうのがいちばんいいんじゃないか。作品こそが主役だからね。

* 駅長・大吉さん役の杉本哲太がいきなり大活躍すぎ。『あまちゃん』の序盤は杉本哲太で一気に押し切られた感じ。
* 小泉今日子の存在感がすごいなー。もちろん当て書きだろうけど、その人にしかやれない役ってすごいなー。
* テーマ曲のイントロ「ドレミファソラシド」が8音なのが気に食わない。1音抜いて休符にして7音のリズムにしてほしい。
* 「なにすんだこのババァ」のナレーションがキレすぎてて。これをやられたらもう、ただただ物語に呑まれるしかなかったわ。
* 「ヒロシです」……。NHKだろうと朝ドラだろうとやってのけるクドカンはすごいなあ! 本物もどっかで出してあげてよ。
* とはいえ夏ばっぱがアキに潜るのは禁止する辺りは、そういうヤキモキを狙っている感じがなんとも。朝ドラらしいが。
* 海女クラブの皆さんひとりひとりの造形が緻密。ありがちな「その他大勢」扱いにまったくなっていないのが効いてくる。
* ちなみにウチのリョーシ氏は美寿々さんこと美保純にすっかりヤラレてるぞ!さすが杉田かおるを2回も結婚させた男だ。
* インストからYMOに入った人間には、『君に、胸キュン。』の使い方に違和感が……。でも世間はそっちがふつうか。
* 確かにこのドラマ、観光海女にミス北鉄と、アイドルの本質をきちんとボトムアップの視点で考えているのはすごい。
* 結局、かわいい女の子は何をするにも最強の資源であるということか。アキとユイという組み合わせが本当に絶妙だ。
* アキとユイの同人誌……。これすごいな、これNHKで出してくるのすごいな。おたく全肯定だな、すごいな。
* 種市先輩は死んでしまえばええんよ。
* 『潮騒のメモリー』を初めて聴いたときは「なんだこのクソ難しい歌は!」と思った。歌いづらさをテーマにつくったな?
* 田原俊彦のそっくりさん……。笑わずにはいられない。彼をクローズアップして締めるなんて(52回)、すごすぎる。
* 内輪のお座敷列車は確かに、前半のクライマックスにふさわしいすばらしい雰囲気だ。そりゃハマる人も続出するわ。
* ショートカットのカワイイ系とボブのキレイ系、そんな組み合わせをやられたら全面降伏するほかございません。
* そしてこの場面で視聴者は初めて、北三陸の人々と時間・空間を完全に共有する経験を持つことになるのだ。
* 家庭用ビデオの映像まで駆使し、北三陸の人々とともに「その場にいる」感覚を、居心地のよさを味わわせてくる。
* この感覚は、たびたび挿入される喫茶「リアス」・スナック「梨明日」のシーンでもじわじわ提示される仕組み。
* アキはアイドルとしての活躍だけでなく、海女カフェなど名案をビシバシ思いついて地元に貢献。さすが朝ドラ。
* 海女カフェでビフォーアフター! クドカンすげえー! やっちゃうNHKすげえー! ここまでできるもんなのね……。
* 太巻が出始めの頃、インタヴューっぽいカットが挿入されてくるたびに爆笑。そのなりきりっぷりが面白すぎて。
* 映画『潮騒のメモリー』を見終わっての水野晴郎は反則すぎるわ。ここでは完全に腹がよじれた。腹筋壊れた。
* 「海女~ソニック」! フレディ=マーキュリー! 花巻さんかっこいいよ……。クドカンのキャラクターづくり凄まじすぎ!
* 夏と春子の和解に春子とアキの和解にアキの旅立ちと、一気に感動をもってくるなあ。見事に締めてさすがの朝ドラ。
* 東京編は何もかもが目まぐるしい。アキは東京出身のはずなのに、視聴者と一緒になって圧倒されてまた共感。
* オアシズ大久保の使い方は反則どころの騒ぎじゃないだろ! あんなことされたらもう、全視聴者がのた打ちまわるわ。
* 有馬めぐがアキをいじめるシーンは意外とない。あだっちぃーはJリーグの全スタジアムをちゃんとまわったいい子だよ!
* グレたユイがぜんぜんかわいくねー! いや、それはアイドル的魅力が消滅したという意味では完璧なんだけど。
* ブティック今野の服を着こなす小泉今日子すげー! やっぱりファッションって、何を着るかじゃなくて誰が着るかだな。
* クドカンのドラマに出てくる薬師丸ひろ子の安定感はものすごい。ギャグに対する包容力がなんとも言えません。
* NGを40回出すシーンのアキがどうしても加護亜依(迷走後)にしか見えないんですが。
* 小野寺ちゃんのどこがいいのかまったくわからん……。いやまったくわからん……。なんでチヤホヤされてるの?
* 喜屋武ちゃんがリーダーやアキよりも国民投票の順位が上って……。いくらフィクションでもそれはちょっと……。
* でもGMTはみんないい子なので嫌いではないです。クドカン、純粋な女の友情を夢見させてくれてありがとう。
* 安部ちゃんとアキのやりとりは心温まるなあ。片桐はいりの全身が映るたび、そのスタイルの良さに驚かされる。
* 迎えにくるミズタクは明らかにアキに特別な感情があるよな。なるほどこれでミズタク萌え女子が大興奮ですか。
* 夜のベストヒットテンの清水ミチコがー! クドカンずるすぎる! なにげに糸井重里も贅沢に使っているなあ。
* 有村架純(若い頃の春子)の演技は、ユイの演技を参考にして、ふたりが重なる部分をうまくつくっている。
* 当然、春子はユイに昔の自分を重ねて見ている部分があるわけで、それがきれいに表現されていると思う。
* 太巻がフハハハハ!と笑いながら鈴鹿ひろ美の『潮騒のメモリー』をミズタクに聴かせるシーンが大好き。
* 春子と鈴鹿の「初対面」シーンは長回し撮影とわかって見るととんでもない! 役者の集中力って凄すぎるわ。
* アキが「居心地のよい空間」をつくる才能を持っていることを示す最も典型的な例は、無頼鮨だろう。
* 最初は敷居が高そうな店で大将も無愛想だったが、どんどん柔らかくなっていく。さすがクドカンとピエール瀧。
* プロダクトA……。今度はナレーションも本物とは、とことんやるなあNHK。見ていて本当に楽しいなあ。
* 『見つけてこわそう』って、いいところを衝いてくるなあ。教育番組好きにはたまらない展開だ。さかなクンだし。
* 「受験が恋人」とは、いろいろいいコピーですね。実際にあったら面白いし、ドラマとしても効いているし。
* 橋幸夫のエピソードって、必要なの? 雨の上野駅で傘をささない点もそうだけど、いろいろ不自然に感じる。
* 夏ばっぱが倒れるってのはいかにも朝ドラ的ピンチのつくり方に思えちゃってどうにも……。いや、まあ、お構いねぐ。
* いっぱーんだーんせーい。種市先輩は死んでしまえばええんよ。
* クドカンは興味のないところなんだろうけど、アキの人気が高まっていく点はもうちょっと詳しく描写してほしい。
* そこがあっさりなので、説得力がイマイチ。というか、われわれは人気のあるアキをもっともっと見たいわけですよ。
* 太巻監督、演技指導すごいですよ、「生まれたての鹿」! こういうの出すのがまたアットホーム感の増幅だよな。
* 前髪クネ男! 前髪クネ男! これはもう、演じる勝地涼を全力で讃えるしかあるまい。かっこいいよこりゃ。
* 『潮騒のメモリー』レコーディングでの和解シーンは完璧すぎますわ。新アレンジの歌もぜひ公式に出してほしい。
* でも太巻にほぼ完全な悪役としての時間を持たせたことで、キャラクターが揺れちゃった印象はイナメナイヨネ。
* アバンタイトルをポスターの「2011.3.12」の大写しで終わらせて、オープニングテーマへ。鳥肌が止まらん。
* 菅原さんのジオラマによる震災の表現は衝撃的だった。これが最初から予定されていたとすれば……!!
* 震災を描くということは力加減がめちゃくちゃ難しいけど、絶妙なバランスで描いたと思う。現在の話だもんな。
* アキの北三陸に帰る決断が最初は納得できなかった。アキの人気ぶりが具体的に描かれなかったからよけいに。
* しかし、アキはユイのためにすべてを投げ出しちゃったのね。いやー、これは究極だなあ。常識を超えたわけね。
* ハゼ・ヘンドリクスはブラフですな。そうじゃないとスイッチうんぬん言わないもんね。イエーイ、ユイちゃんユイちゃん。
* 磯野先生の皆川猿時はそのキャラクターを余すことなく発揮しているなあ。アーマーゾーン!って。
* 結局、種市ろくに何にもしとらんやんけ。ヒロシの方がよっぽど地に足つけて着実に成果出しとるやんけ。
* ぜったいに種市は大将の下で修行を続けるべきでしょ。無頼鮨を切るのはドラマ的にももったいないでしょうに。
* ユイちゃん黒いなー。めんどくさいユイちゃんの復活シーンは面白いなあ。ヒロシが押す形になるのもいいなあ。
* ユイがいなけりゃアキの成功はなく、アキがいなけりゃユイの再生もない。もうこの相互依存の関係がたまらん。
* アキにとって北三陸の復興とはユイの復活を意味するのだ! 結局ユイがいればほかは何もいらないってか。うひー
* なんで夏ばっぱが「ワイファイ?」って言うだけでこんなに面白いんだろう。クドカンって本当にすげえなあ。
* さかなクンのコレクションなんつったらぜったい観光客集まるだろ。天才・さかなクンを魅力的に使ってくるなあ。
* 薬師丸ひろ子の生歌めちゃくちゃ上手ぇー!! でも鈴鹿ひろ美は本当に音痴だった、と解釈するのがふつうだろう。
* 「三代前からマーメイド」……。クドカンすげえ……。インタヴューでテキトーだとか言ってたけどぜったいウソだろ!
* 合同結婚式はやりすぎな気もするが、春子と太巻の和解以上のもの、義兄弟の契り的な絆と思っておこうか。
* まあハートフルとスリーJは同盟関係で、アキとユイの東京進出への強力な窓口になるもんな。ええのうええのう。
* リメイクした『潮騒のメモリー』の自粛解禁とともに……なんて妄想もいくらでもできますな。そうあってほしいわ。
* 太巻は梨明日に最後のピースとして収まり、鈴鹿ひろ美は春子と部屋の中でアキとユイのようにくつろぐ。
* こういった描写によって故郷編と東京編が渾然一体となって物語が未来に向く。アウフヘーベンってやつだな。
* お座敷列車が2回走ることに意味がある。困難を乗り越え2回目を実現したことで、二度あることは三度ある、となる。
* そうして視聴者たちは、北三陸の人々と時間・空間を共有した経験を永遠のものとすることができるのだ。
* そういえば、潮騒のメモリーズの『暦の上ではディセンバー』(特典映像)は、ユイちゃんの振りがほぼ完璧でほっこり。
* ラストシーンは映画『潮騒のメモリー』(リメイク前)のラストをアキとユイに再現させて、それを逆向きに見た構図だ。
* 映画では「荒れ狂う海と夕日を背に立つ」とあるが、ドラマは「津波を起こしたけど静かに戻った海と青空」で終わる。
* いろんな解釈ができるが、個人的には「時には劇的にもなりうる魅力的な日常への回帰」を象徴するものと捉えたい。
* そしてこれは、物語の終結宣言であると同時に、『あまちゃん』がフィクションであることの宣言でもあるのではないか。
* 劇中劇とラストを重ねることで、視聴者に現実の生活に戻れと促す。次は自分の日常を魅力的にせよと促す。
* 受け手をその世界に留めるのではなく、次の一歩へ踏み出させてこその作品なのだ。クドカンはそこをわかっている。
* 「久慈」ではなく「北三陸」。そのユートピアは、この先も淡々と日常を続けていくだろう。もうそれでいいじゃないか。
* とはいえ紅白歌合戦の第157回「おら、紅白出るど」はDVD化されるべきだよね。NHKの英断を大いに期待します。
* 僕は、魅力的な物語とは、それが語られる中で登場人物たちに何かしらの変化や成長があるものだと考えている。
* しかしアキは成長しない主人公である。彼女自身は変わることなく、それぞれの場所で自分らしさを発揮していただけ。
* ところがアキの周囲の人々、そして北三陸という土地は、アキを通してしっかり成長していた。『あまちゃん』はそんな話。

以上、長々と書いたらウニ(*)が92個も獲れたぜ! うーん、本気獲り!

結論。アキとユイは結婚してしまえばええんよ! おう、なんという見事な百合! オラ、ワクワクしてきたぞ!


2014.1.13 (Mon.)

今日も冬季大会という名の練習試合である。連日の試合というのはけっこう疲れるのだが、これも仕事だからね……。

1試合目はここんとこ互角な試合が多くてなんとなくライバル的な感じになってしまっている中高一貫校。
守備が踏ん張って相手にシュートをほとんど撃たせなかったのは大変よかったのだが、こちらも決定機をつくれずじまい。
内容的には互角以上という感触だったのだが、攻めきれなければ意味がない。というわけで、スコアレスドロー。

2試合目は当初予定していた学校が来られなくなったので、代わりに昨日の2試合目の学校が試合をしてくれた。
が、出てきたのは中高一貫の私立なので受験のない3年生たち。もう、体格からしてまったく違うのである。
しかし生徒たちは臆することなく戦ってみせる。前半の中ほどにアウトサイドのアーリークロスを入れられて、
そこからの展開で失点。しかしそれで崩れることなく粘るだけの力がついてきたのは、実にうれしいことだ。
終了直前には真ん中を割られて2失点目を喫する。こちらの攻撃はシュートへ持ち込む直前までは行けるのだが、
最後のところでの力が足りなかった。でもまあ0-2で抑えられたのは、かなりの成長であると思う。お疲れさん。

守備ではまだまだ穴はあるものの、大量失点の匂いはなくなってきた。ぜひ攻撃のアイデアを増やしていかないとね。


2014.1.12 (Sun.)

サッカーの冬季大会である。大会といっても実際のところは練習試合で、ふだんと比べるとだいぶいろいろユルユル。
とはいえ生徒たちにとっては貴重な実戦経験の場である。われわれの通用する部分としない部分をはっきりさせるのだ。

1試合目はダニエルの母校であるとっても賢い学校。賢い学校はサッカーも強いもんだが、どうやらBチームとの対戦。
前半はスコアレスで折り返すが、後半にスルスルと入り込まれると、角度のないところからシュートを食らって先制される。
しかし気落ちすることなく今度はこっちが押し込み、こぼれ球を蹴り込んだラテン系FWが待望の初得点。1-1で終わった。
内容的には対等以上の戦いぶりで、攻撃のヴァリエーションを増やすことがはっきりと課題になった感じである。

2試合目も私立の学校。やはり前半を無失点でしのいだが、後半に先制される。それでも攻める局面をつくることができ、
ドリブルで持ち込んで同点に追いついた。終了間際にカウンターを食らってしまい、集中していなかった隙を衝かれて失点。
結局、あともう少しだったのに1-2で敗れてしまった。これは本当に悔しいが、それが実力なんだからしょうがない。

全体的に持ち味は出せるようになってきたかな、とは思う。課題はまだまだあるが、半年でだいぶ逞しくなってきた。


2014.1.11 (Sat.)

せっかくこの3連休で唯一のオフが、頭痛でつぶれてしまうとは。朝起きたときからどうもダメ。やる気が出ない。
おかげでちょろっと日記を書いた後は、特に出かけることもなくぐったりとして過ごす。昨日に続いてまいった。


2014.1.10 (Fri.)

スケジュールの関係で忘年会ができなくて、今日はその代わりの新年会だったのだが、なんだか疲れちゃって。
もともとの疲れに加えて移動の車に軽く酔って、そこにゴキゲンナナメになるような事態がちょっとあって、
そういった要因が複合した結果、食欲が完全にゼロになるという珍しい状態になってしまった。
そんなにひどい症状というわけではないのだが、多分に精神的なものがあるのでちょっとねえ……。
いや、用務主事さんの武勇伝には爆笑させてもらったのだが。バブルより以前の価値観を知れてうれしかったです。


2014.1.9 (Thu.)

3学期の授業初日はフルコースである。こっちも生徒もいきなりフルスロットルというわけにいかないかなと思ったが、
一発目の3年生は案外フルスロットル。まあ受験生は正月明けこそ臨戦態勢だもんな。こっちもそれにつられた印象。
1年生の授業では昨日の単語テストをふまえて勉強について語り、2年生の授業では冬休みについてのトーク合戦。
振り返ってみればそれなりに中身の濃い一日になった感触である。まあそれも生徒が着実に成長しているからだな。
1年も2年も勉強が苦手な方の生徒をやや多めに面倒を見ているが、苦手なりにやる気が感じられるようになってきたので、
こっちもポジティヴな気分で授業が進められるのはうれしいことだ。どうにかこの流れを維持してとことん行きたいねえ。


2014.1.8 (Wed.)

新学期がスタートしてしまったが、初日は授業がないこともあって比較的穏やかに過ごすことができた。比較的ね。
これからまた怒濤の日々が始まって、なおかつそのまま来年度に突入していくと思うと、なんとも心が安まらない。
今年はとにかくセルフマネジメントをうまくできるようにしていかないといけない。いろいろ面倒くせえなあ。


2014.1.7 (Tue.)

急遽、前任校が練習試合を申し込んできたので、やりましょう!となるのであった。
そしたらこないだの小学生チーム(→2013.12.26)も参加して、3チームでの総当たり状態になる。
最初は前任校が持ち味を発揮してウチが超グダグダ。コーチもオレもキレて以降はまずまずマシになったが。
小学生チームはやはり要領がつかめてくると、もともとのプレーの精度が高いのできちんと強くなる。
ウチや前任校相手にファインゴールを決めてみせて、もしかしたらいちばん機能していたかもしれない。
結果としては、どこも持ち味と課題がはっきりと出て、ものすごく有意義な練習試合になったと思う。

最後は真剣勝負ながらも気持ちに余裕のある、非常にいい雰囲気になった。真剣で楽しいサッカー。
ウチと前任校だけだとそうはならなかったと思うのだ。年下の1チームが入って、その一生懸命さがよかった。
勝った負けただけじゃない、お互いのいい部分をじっくり見る、そういう感触があったのがすばらしい。
今年は最初っからいい感じだなあ、と思うのであった。いやー、心温まる練習試合だったわ。


2014.1.6 (Mon.)

日直だったので、職員室にずーっといるついでにプリントをつくったのだが、つくりすぎて気持ちが悪い。
集中力全開で延々とディスプレイとにらめっこしていたので、そりゃ当たり前の話なのだが、もうクラクラ。
家に帰ると即、風呂に入る。湯船に浸かりながら冷たい水を含ませたタオルで目を押さえて回復を図る。
過ぎたるは猶及ばざるがごとし、である。まあおかげで新学期には間に合いそうだけど。


2014.1.5 (Sun.)

あらためて『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』(→2005.3.6)を見たのだが、いや、もう、凄すぎるなこれは。
映画の『ARISE』(→2013.7.22013.12.12)が大いに不満で、それで基本に立ち返ろうと思ったわけだ。
で、見てみたら作画レヴェルも脚本の練り具合もテーマ設定の鋭さも比べ物にならないどころじゃない大騒ぎで、
言葉も出ないくらいだ。なんという感性でつくられている作品なんだ!と圧倒された。『ARISE』なんてうんこうんこ。

『STAND ALONE COMPLEX』はものすごくきっちり社会学なのに、完璧にエンタテインメントなのだ。両立している。
9年前のログでは「笑い男はいまひとつ」と書いていて、まあ確かにそれはそうなんだけど、でもつまらないわけじゃない。
いま見てみると、やはり鋭いテーマ設定で一本筋を貫いていて、見事なのである。もったいぶった感はあるけどね。
「将来起こりうる問題」をエンタテインメントでやりきる。純粋な社会学の未来形を、物語の形でしかもこの精度でやりきる。
視聴者があれこれ論じるまでもなく、作品の内部で過不足なくやりきる。あまりにも高度すぎてもう何も言えない。

個人的には、『STAND ALONE COMPLEX』とは「政治と身体」をテーマに据えた社会学的な物語であると捉えている。
それは僕の問題意識がそうだから、そういう解釈になるってことなんだろうけど、でもその問題に正面から取り組んでいる。
科学技術が進化する中で、身体もその更新の対象となりきった状況。それは間違いなく、現代社会の延長線上にある。
しかし人間が生活する以上、政治がついてまわる。政治と身体の関係で、変わる部分/変わらない部分を描くことで、
人間という生物の本質(人間性)が浮き彫りになる仕組みだ。だからこの作品は、本来の意味で芸術になっているのだ。
(論拠はだいたいこの辺りの過去ログを参照のこと。→2005.4.29の5.2007.2.222007.11.29
おそらくこの作品は、アニメーションという枠を超えて、物語の古典になっていくだろうと思う。それだけの力がある。


2014.1.4 (Sat.)

『あまちゃん』のBlu-rayを一気に見ております。現段階での感想? ……とりあえず種市先輩は死ね。


2014.1.3 (Fri.)

伊那へピザを食いに行く。日本の英語教育の将来にすっかり絶望している僕としては(→2013.12.13)、
半分本気でピザ屋への弟子入りを考えているので、今年のピザはなんだかちょっとだけ気合が入る感じ。
で、今年も順調にベーコンマッシュ、バジリコ、フレッシュトマト、ガーリックをいただいた。旨いなあ。
店内のテーブルはどこも客でいっぱいで、あらためてピザ屋への弟子入りの可能性を考えるのであった。

さて、ついでということで伊那市創造館(→2013.8.15)をあらためて見学。潤平は初めてになるのかな。
そしたら、その東隣に位置している長野県伊那合同庁舎がけっこう見事じゃないか!という話になる。
伊那合同庁舎はしっかりとモダニズム建築なのだが、コンクリートの側面からして確かに凝っているのである。
竣工年がわからないのでなんとも言えないが、どこか大分県庁(→2009.1.92011.8.12)の影響を感じる建物だ。
デジカメを持っていなかったので、逆光と戦いながらiPhoneで撮影してみた。やっぱり仕上がりがいつもと違うな。

  
L: 伊那市創造館側から眺めた伊那合同庁舎の側面。ちょっと凝っている。  C: 少し角度を変えて撮影してみた。
R: 正面にまわり込んで撮影。こりゃまたしっかりモダニズムだ。なかなかよろしい建物じゃないですか。

 伊那合同庁舎は1889(明治22)年に上伊那郡役所ができて以来の歴史がある。

県庁舎はともかく、その出先の合同庁舎となるとデータは残らないからなあ。詳しい経緯がわからないのが残念。

さて本来、1月3日といえばライスボウルである。……が、今年もテレビ放送がないのである。ありえない!
NHKはむしろ率先してPRして視聴率を高める努力をすべきだろう。コンテンツを育てようという意識はないのか!
ライスボウルを放送しなくなって、来年からは天皇杯が正月じゃなくなって、いったいどうしろというのだ。
日本のスポーツ文化を少しでも支援しようという意識は、NHKにはないのかね。頭に来てしょうがねえよ。


2014.1.2 (Thu.)

バヒさんに誘われたので、ふたりでダベる。さすがに世間は初売りの日なのでどこもすばらしく混んでいたのだが、
以前入れなかったコメダに運よく入れたので、そこでのんびりとお互いの近況を話すのであった。うーん、落ち着く。

昨年はバヒさんとついに富士山登頂に成功したわけだが(→2013.8.62013.8.7)、その後もバヒさんは精力的で、
京都の高山寺で鳥獣戯画を見てきたり、僕がいつか行きたいと希望している韮山反射炉へ「下見」に行ったり。
iPadでそのときの写真を見せてもらったのだが、うーん、うらやましいぜ! 今年もあちこち連れて行ってもらおう。
それ以外にもサイバーパンクやクマのご本尊など、趣味方面の話題をとりとめもなくいろいろとしゃべる。

初売りでごった返す本屋にこれまた運よく入れたので、ふたりであれこれ言いつつ本を見てまわる。
バヒさんは僕の口車に乗せられて『ニューロマンサー』(→2005.1.8)を買ってしまったのであった。まあ古典だしな。
僕もバヒさんのおかげで知識も経験も広がっているので、お互い様でありがたいことなのだ。そんなわけで今年もよろしく。


2014.1.1 (Wed.)

あけまして天皇杯である。元日、国立競技場で決勝戦を開催するのはとりあえず今年で最後ということで、
来年から正月の風物詩がひとつなくなってしまうのは、なんとも淋しいものである。でもまあ、しょうがない。
さて、今年の決勝の対戦カードはなんと、横浜FM×広島。リーグ戦の逆転劇(→2013.12.7)のことを考えると、
もう全力で横浜FMを応援せざるをえないではないか。広島が2冠を達成しても、なぁーんにも面白くないもんね。
というわけで、今回ははっきりとマリノスびいきでテレビにかじりつく。これは、僕にはかなり珍しいことなのだ。

試合は序盤からマリノスが気迫を前面に押し出したプレーを見せる。そりゃそうだわな、と思いつつ見る。
テレビの画面を通しても、広島は完全にマリノスの気合に圧倒されているのがわかる。そうでなくちゃいけねえよ。
広島はフィジカル面で非常に厳しいコンディションにあったというが、カップ戦の決勝にそんな言い訳は成立しない。
前半17分にSB小林がドリブルで切り込んで、そこからボールをつなぐと最後は齋藤学がきれいにゴール。
さらに21分にはCKから中町がヘッド。西川はよくセーヴしたが、弾いたボールが運悪く中澤の正面に飛んでしまった。
そうしてマリノスがあれよあれよという間に2点リード。いわゆる「サッカーでは危険な点差」ではあるものの、
リーグ戦の悔しさを胸に集中すれば守りきれる態勢が整った。その後はJ1らしい隙のない守備をマリノスが展開し、
そのまま完封勝利。広島ファンには悪いんだけど、僕にはまったく思いどおりのゲームで、新年早々いい気分である。
これで少しは横浜のおっさん軍団も報われただろう。日本人のほとんどがそう思ったんじゃないかなあ。よかったわー。


diary 2013.12.

diary 2014

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