diary 2021.11.

diary 2021.12.


2021.11.30 (Tue.)

南アフリカで変異株がまた出て、オミクロン株と名付けられたそうな。なんと、オミクロンまで来たか。
まあ実際にはWHOによる中国への配慮でニューとクシーが飛ばされているので、2個分早く到達したわけだが。
(クシーは「xi」表記で習近平の名字とかぶっちゃうのだ。ニューはクシーを飛ばすためのスケープゴートだろう。)
ギリシャ文字を使うと聞いたとき「24じゃ足りねえだろ」と思ったが、残念ながらそれは現実になりそうだ。

ちなみに僕は小学生のとき宇宙が大好きだったので、星座も好きで、それでギリシャ文字24個をぜんぶ暗記していた。
これはその後まったく役に立つことはなかったのだが(高校数学で文字の判別が人よりちょっと速かったくらいか)、
こうしてあらためてギリシャ文字がクローズアップされると、もうちょっとポジティヴに再会したかったなと思う。
ラテン文字の原型となった文字。やっぱり、似ているけど少し違う特別な感じがいいんですよ。中二病っぽいけど。

ギリシャ文字が足りなくなったらどうするのか。中国由来だし、『水滸伝』(→2006.7.4)の108星がいいんじゃないか。
あれは洪大尉が妖魔を解き放って始まる話だからちょうどいい。天罡星でも36あるし、地煞星は72もあるから。
108星は朝廷に帰順して英雄となるが、最終的には崩壊するから。さすがに108でも足りないなんてことはないよな……。


2021.11.29 (Mon.)

松本山雅がJ3に降格とのこと。ここ2年のJリーグはきちんと見ていないのでなんとも言えないが、残念ですな。

ネットニュースを見て驚いたのは、かつて山雅を率いた反町監督を神格化する単細胞な意見があまりにも多いこと。
2年前のログでも書いたように(→2019.12.8)、反町監督の手腕は確かだが、限界が訪れていたのは間違いなかろう。
そのボロが出てしまう前にうまく別れただけで、仮に反町続投でも時計の針を微妙に遅らせただけだったと思うが。
むしろあのタイミングで逃げた反町は賢いなあ、と今でも感心しているくらい。そこがわからない人が多すぎる。
いつか千葉に感じたのと同じで、根拠のないプライドが謙虚さを失わせている(→2011.8.21)。これがいちばん危ない。
必要なのは監督という小手先の対処ではなく、フロントという構造レヴェルの改革だ。サポーターは意識を改めないと。

これで来シーズンはJ3で信州ダービーか……。行きますよ。でもいつかJ2、さらにはJ1で見られる日が来ますように。



2021.11.27 (Sat.)

リョーシさんから連絡が来たのをきっかけに、姉歯メンバーでSMS雑談しつつ日本シリーズ第6戦をテレビ観戦。
なんとリョーシさんは第7戦のチケットを確保しているそうで、見られるといいですなーというトーンなのであった。
かく言う私もヤクルトファンでありながら「4勝2敗よりも4勝3敗の方が伝説になるやなあ」なんて思っておりまして、
延長に入ったときには「むしろ第8戦まで行ってくれた方が伝説になるやなあ」などと考えておりました。
こちとら1992年シーズンから入ったファンなので、どんな形でも勝てばいいという発想は皆無でありまして、
むしろ惜敗して2年越しのドラマになった方がオイシイのではないか、なんて思ってしまうのである。申し訳ない。

結果は延長12回にヤクルトが得点して日本一。代打・川端の打席で得点圏に進塁させてしまったパスボールと、
オリックスが申告敬遠でジョーンズをフイにしたのに対してヤクルトは最後の最後まで川端を出し惜しんだこと、
この2つの差が大きかったと思う。細部の詰めが勝負の趨勢を決める面白さと恐ろしさが凝縮された試合だった。

ウチの親も最後まで試合を見ていたようで、日本一になった瞬間におめでとうメッセージが届いたのであった。
そんな具合に日本中のかなりの人たちが魅了された日本シリーズだったんだなあ、とあらためて思う。
過去、贔屓チーム関係なしにここまで「野球ファン」がポジティヴな反応ばかりをみせた日本シリーズがあっただろうか。
ほかのスポーツももちろん面白いけど、野球にしかない魅力、野球の最大限の面白さ、それを見せつけられた日々だった。
今年の日本シリーズは間違いなく評価の高いものとして記憶されるだろうけど、伝説レヴェルにまで行くかどうかは、
来シーズン以降のヤクルト・オリックス両チームしだいだろう。大いに期待しておりますのでぜひともよろしく。


2021.11.26 (Fri.)

雑務に追われた日だったなあ。授業がテスト返却と解説だったからよかったけど、切り替えるのが大変である。
物ごとにはできるだけ集中して取り組みたいのだが、ジャンルの異なる仕事を次々片付けるには、そうはいかない。
かなり混乱はしたものの、最低限のやるべきことはきちんとできたかなと思う。いやー、頭が疲れた。


2021.11.25 (Thu.)

日本シリーズ第5戦、またも超シーソーゲームで今度は敗れる。山田の3ランには思わず叫んでしまったが、
ジョーンズの決勝ホームランにも「うぇえ」と声が出た。今年の日本シリーズは気を抜ける瞬間がまったくなくて困る。


2021.11.24 (Wed.)

日本シリーズ第4戦、気合いみなぎる大ヴェテラン石川と中継ぎ陣とマクガフのおかげで王手。全員野球である。


2021.11.23 (Tue.)

当番なので午後の部活に顔を出さなくちゃいけない。じゃあ午前中を有効活用せねば!ということで、映画館へ。
Netflixで配信されたやつを編集したという『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』を見てみた。

感想は、「稚拙」の一言。

前半はアメリカ人の考えた二次創作の攻殻機動隊である。軍事アクションとしてのリアリティはそれなりにあるが、
話の持っていき方が幼稚そのもの。中学生の妄想を見せつけられた気分だ。戦闘機から降りてくる荒巻とかアホすぎて。
わざわざフルCGなのは、知性のないアメリカ人のご機嫌をとって、少しでも海外で売るための方便なんじゃないかな。
後半は才能の枯れきった神山監督の二次創作。かつての切れ味はもはや皆無で、同人レヴェルのクオリティでしかない。
特にひどいのが社会学の空振りっぷり。『攻殻機動隊S.A.C.』の持ち味は時代の先を読む鋭敏さだったが(→2021.11.9)、
『2045』では逆に、現代社会でも進行形というよりはすでに過去となっている問題をクローズアップして喜んでいる。
要するにジジイの小言であるわけだ。攻殻機動隊である必要はない。そして「敵」の設定が恐ろしく陳腐で救いがたい。
何より脚本の質が本当に低い。キャラクターがまるでつくり込めていないし、場面転換のつながりすら追えていないし、
用意されている話の筋をただ提示するだけ。隠された真実を暴いていく知的な快感は、暴力の愉悦に取って代わられた。

もう攻殻機動隊の夢を見るのはそろそろやめた方がいいんじゃないか。これ以上何をやっても晩節を汚すだけな気がする。
中途半端なところで終わって続編がありそうな感じだけど、まるで見る気はしませんな。もういいんじゃないですかね。

日本シリーズ第3戦、超シーソーゲームでまったく気が抜けない展開。勝ったけどファンとしては本当に疲れる……。


2021.11.22 (Mon.)

おととい、ちひろ美術館・東京へ行ったので、いわさきちひろの絵について思ったことをメモしておこう。

特にオリジナリティを感じる部分は、首の角度のリアルさ、そしてほっぺたの輪郭だろうか。
たらしこみのような、にじませる水彩が効いており、指の表現が繊細。それを下描きなしにできるセンスがすごい。
水彩でにじませるという独自の作風を確立してからはまあ強い強い。これにて勝負あり!という凄みである。
あとはもう何をどう描いてもご飯が食べられる領域。他人の求めるものを確実に生産できる羨ましさったらない。

いわさきちひろというと子どもの絵なのだが、『つるのおんがえし』と『たけくらべ』の美登利がまあ美人でして。
正確には美人画よりは「美人になる前画」とでも表現すればいいのか、完成直前だけど完成同然の美が圧倒的。
まあ幼少期の私にとってはまぎれもなく美人画だったわけですが。「無垢な美人」として成立しているのがお見事。
でもあくまで子どもの絵にこだわり、さらにお金になりそうな美人画の方に安易に行かなかったのが偉いと思う。
それによって彼女の作品全体に品性が保たれたわけだから。そしていまだにまったく古びることがないままでいる。
いちばん驚いたのは1974年没で、僕が生まれたときにはすでに亡くなっていたことだ。それを知らずに育っていた。
子どもという不滅のテーマであるにしても、かわいいだけでは終わらない作品を古典として昇華させたのは驚異的だ。

現在の企画展は「わたしの好きなちひろ展」ということで、さまざまな感想とともに絵が紹介されている。
それらを見ているとどうも、自分の身近な誰々に似ているという感想が多いようだ。僕はそう感じたことはあまりなくて、
子どもの瞬間瞬間を帰納法的に取り出す作風と純粋に認識していたが、一般には感情移入する要素があるということか。
その誰でもないが誰でもあるところが、また人気の源なのだろうなと理解した。多様な受け止め方ができる絵なんだなと。


2021.11.21 (Sun.)

冴えない天気となることはわかっていたので、午前中に日記を書くと、午後は部屋の片付けというか、
実家へ送るCDの選別作業に専念。あとは中身を抜いたDVDのパッケージも一緒に送ることにする。けっこう大量だ。
それでも部屋が散らかっている状態はまったく改善されない。恐ろしく物まみれの生活をしているなあと実感。
部屋の片付けというのは、見えている部分よりむしろ見えない部分をどうにかしてスペースを確保するものである。
今はその「見えない部分」をじっくりと空けていく作業をやっているわけだ。非常にゆっくりとだが、進んではいる。
これが一気に片付くのはいったいいつになるやら。23区めぐりが小休止になったら本格的に作業を進めていきたい。
でもそのためにはCDのMP3化をガンガンやっていく必要がある。日記と同じく日々の努力が問われているなあ。

日本シリーズ第2戦、高橋の完封でヤクルトが投手戦を制してほっと一安心。客観的に見たら今回の日本シリーズは、
サヨナラに接戦の完封にと、ものすごく面白いんだろうなあ。ヤクルトファンとしてはうれしいけど胃に悪い。
胃に悪いけど、1992年のように野球の魅力が凝縮されたシリーズになるのが一番なので、素直に喜んでおこう。
心の底からよかったなあと思うのは、大阪ドーム開催の日本シリーズで坂口がスタメンでヒットを打ったことですな。



2021.11.19 (Fri.)

大谷さんが満票でMVPですか。今年一年の活躍は、こんなことが現実に起きるものなのか、って感じだったもんなあ。
イチローのときにはそのプレースタイルからアメリカ的価値観による反発があり、偉業を偉業と認められない層がいた。
しかし今回の大谷さんの活躍ぶりはアメリカ的価値観に沿ったものというか、古きよきアメリカを想起させるものだった。
満票であるのにはその要素が大きかったと思うのである。だからこそ、それを日本人がやったという事実に驚かされる。
来年はぜひ打撃タイトルと2ケタ勝利を期待したいが、ケガだけはないようにと祈るばかりである。


2021.11.18 (Thu.)

本日は日本史のテスト。思ったよりも成績はよろしくない。特に記述式の問題がまるでお話にならないレヴェル。
見当はずれの回答の多さに、ちゃんと人の話を聞いてんのか、と頭を抱える。授業でみっちりやったはずなのに……。
まあ今後の授業で改善していくポイントが見つかったという点では、いいテストだったのだろう。そう思うしかない。


2021.11.17 (Wed.)

週の中日ということで仕事帰りに温泉に寄ったら臨時休業でゲンナリ。まあしょうがないことだが。
最近は肩が凝りすぎているのか、日記を書いていると背中がやたらと痛くなる。もともと姿勢が悪いこともあるが。
温泉でとろけてリフレッシュしたかったのだがなあ。腹いせに日ノ出町でスタ丼食って帰るのであった。


2021.11.16 (Tue.)

本日よりテスト開始である。まずは世界史からで、ちゃんと勉強している生徒にはいい感じだったのではないかと。
採点してみて、生徒の理解度をきちんと測る内容でつくれたかなと一安心。センター試験を尊敬してつくっております。


2021.11.15 (Mon.)

マサルが今ごろになって「矢島舞美ってすばらしいね!」とか言ってくるのである。何を今さら、何をか言わんや。
で、話を聞いていると微妙に噛み合わない。°C-uteが5人組と言い出した時点でちょっと待てと。お前、それはなんだと。

つまるところ、マサルは°C-uteの解散から考古学的に遡って、その魅力を語っているのである。
アイドリング!!!のときと同じ感覚なのだろう(→2018.10.14)。いわばアイドル考古学者として結末から語る感じ。
しかし梅さん卒業でやる気をなくしてしまった私としては、「℃-uteが5人組」なんて発言は承服しかねるものだ。
「握手会に行ったら生梅で記憶が吹っ飛んでいたところをガッと思いっきりつかまれてびっくりしたら舞美だった、
なんて経験(→2008.4.5)を否定するんかお前ー!」と叫ぶ私。しかしマサルにとって、梅さんは未知の前史なのである。
同じ°C-uteでも、僕にとっては2007年から2009年までの話だし、マサルには2010年代の活躍が眩しいのだろう。

うれしいのは、なんだかんだで今になっても「矢島舞美ってすばらしいね!」という点においては意気投合できる点だ。
「今ごろわかったか、すばらしいだろう」「でもそろそろ結婚すると思うよ」「お前とはわかりあえない」
やっぱり、噛み合わない。


2021.11.14 (Sun.)

昨日は板橋区を押さえた後、営団赤塚(「地下鉄赤塚」ではなく「営団赤塚」と呼びたくなる)の駐輪場に自転車を預け、
池袋でメシを食って電車で帰宅したのであった。明日は日曜だし気楽にサイクリングしながら帰るのもいいんじゃないか、
そう考えてのことである。恒例の23区めぐりは義務感でやっているので、そういうのとは関係なく気分転換しようと。

朝に日記を書いてから地下鉄を乗り継いで赤塚へ。自転車を回収すると、ぎょうざの満洲で昼食をいただく。
なかなか食べる機会がないのでW餃子定食ばかりだが、ほかのラインナップもけっこう気になる。近くに満洲があったら、
食生活を牛耳られてしまいそうだ。もし仮に埼玉県に移籍していたら大変なことになっていたのではないか。

栄養補給して落ち着いたところで、いざ南下をスタート。環七まで行ってしまえば、帰るルートはシンプルとなるが、
せっかくの休日にそれでは面白くないのだ。緊急事態宣言のせいで御守を頂戴できなかった2つのお寺に寄るのである。
ひとつは招き猫でおなじみの豪徳寺。もうひとつはいつも自転車で渋谷へ行くときに目の前を通る祐天寺。
まずは豪徳寺を目指すが、環八にぶつかったところでバッティングセンターに遭遇してしまう。打たいでか!
左打席に入って2ゲーム、久しぶりとはいえ最初はひどいものであった。とにかく空振りのオンパレード。
2ゲーム目でようやくバットに当たるが、ボールの下ばかり叩いて前に飛ばない。完璧な当たりは2球ほどしかなく、
それも手前のネットが低いせいでジャマされておしまい。いちばんのショックはたった2ゲームで筋肉の疲労がきたこと。
日頃の運動不足がいかにとんでもないか実感する。ふだんからちゃんと素振りして出直さないとダメですな。

そんなこんなで旧豊島園の脇を抜けて練馬へ。練馬区は次回のターゲットだが、広いのともう冬の日差しなのとで、
2回に分ける予定である。それで年内の23区めぐりは終了とするつもり。荒川より東の3区はまた来年とするのだ。
練馬も天気に恵まれて早くチャレンジできるといいが。そして無事に2回で終わるといいが。どうなることやら。

練馬を通過すると杉並。阿佐ヶ谷を抜け、永福町を抜け、下高井戸を抜けて豪徳寺に到着。いい感じの復習である。
前回豪徳寺で門前払いを食ったのは8月だが(→2021.8.27)、固く閉ざされていた門は何ごともなかったように開放され、
参拝客がけっこういっぱいいる。門が閉じているのと開いているのとではずいぶん雰囲気が変わるなあ、と思った。
なんでもない日曜日の午後だがこれだけの人がいるということは、そりゃ緊急事態宣言に反応して当然だわと納得した。

  
L: 山門。参拝客多数。あのとき拒否された感覚がまるで嘘のようだ。  C: 1677(延宝5)年築の仏殿。
R: 三重塔。実は2006年の落慶で非常に新しい。しかも猫の彫刻が施されているそうだ。うまいことやるなあ。

雰囲気は同じ世田谷区にある九品仏こと浄真寺(→2021.8.18)に似ている。豪徳寺は曹洞宗で、九品仏は浄土宗。
しかしどちらも吉良氏が中世に築いた城跡につくられており(豪徳寺=世田谷城址、九品仏=奥沢城址)、
中世の館を近世に寺として整備すると似た感じになるのか。境内には近代以前の公園的感覚が反映されていると思う。

 
L: 法堂(本堂)。1967年築の鉄筋コンクリート。  R: 奉納されている招福猫児(まねきねこ)。

豪徳寺の招き猫伝説は、彦根藩主の井伊直孝(直政の次男)が鷹狩りの帰りに大木の下で雨宿りしていたところ、
寺の門前にいた猫が手招きするのでそっちに行ったら、さっきまでいた大木に雷が落ちて命拾いした、ってやつだ。
彦根のひこにゃん(→2008.2.2)も、このエピソードが元ネタ。境内には奉納された招き猫が無数に並ぶ一角があり、
実に壮観。これが稲荷の狐の像なら一気に異世界的な印象になるのだが、猫だと平和。不思議なものである。
なお、豪徳寺の御守は小さい招き猫入りのものがある。寺の特徴を生かした御守、実にすばらしいではないか。

豪徳寺を後にすると三軒茶屋経由で三宿から南下して駒沢通りへ。ホームに戻ってきたなあって感じである。
祐天寺は8月の目黒区チャレンジ時(→2021.8.5)に境内に入れたので写真は省略。無事に御守が頂戴できてよかった。
その後は久しぶりに学芸大学に寄ってこうして日記を書いております。気楽でなかなかいい休日だった。



2021.11.12 (Fri.)

本日の修正をもって、日本史Bも世界史Aもテストがロールアウト。お疲れ様でした。
今回は「テスト前週の平日に完成させる」のが目標だったので、無事にそれを達成することができた。
まあ日記やら23区めぐりやらを犠牲にしているので当たり前だが。明日から平常営業に戻れると思うとうれしい。

ヤクルトが無事に日本シリーズに進出することが決定。相手も無事にオリックスに決まって本当によかった。
クライマックスシリーズは興行的にはオイシイのだろうが、日本シリーズという最高のドラマを犠牲にしている。
今年は両リーグとも優勝チームが順当に日本シリーズに出るからよかったよかった、で済ませてしまうのではなく、
日本シリーズ本来の価値というものをあらためて問い直すべきだろう。たかが数試合の興行と引き換えでは、
失うものがあまりにも大きすぎる。Aクラスの価値を高めれば、クライマックスシリーズなんて不要になるはずだ。
(AクラスとBクラスで来季のホームゲーム開催数に少し差をつけるとかどうだろうか。営業努力でカヴァーできるぜ。)
というわけで僕は今後、クライマックスシリーズ絶対反対派でいきます。こいつのせいで本当に見たいものが見られない。


2021.11.11 (Thu.)

スポーツニュースが日ハムのビッグボスこと新庄監督(→2021.10.29)一色となってしまっているではないか。
率先して話題づくりをやっていて、しかも内容が合理的。「正しいことを押し付けない」という点で、
われわれはたいへん参考になる事例を目の当たりにしていると思うのである。行為にはつねに目的と手段があって、
両方が適切でないと期待どおりの効果は得られない(目的と手段のすり替えなど、もってのほかである)。
新庄監督は派手な手段をとるものの、目的をきちんと説明しているので納得せざるをえない。そこがすごい。
ヤクルトファンとしては、意外なところからとんでもない野村チルドレンが現れた!という感覚である。
これまでヤクルトOBが言語化しきれていなかった難しい部分を、見事にやってみせているように思うのだが。
そしておそらく新庄監督は、日ハムの成績云々よりも野球界全体の盛り上がりの方を目的にして動いている。
だからわれわれも、単純な勝ち負けだけではないドラマとしての野球の魅力が増えたかどうかをもって、
新庄監督を評価しなければなるまい。球界・ファン全体で素直に新庄監督に乗せられた方が、たぶんメリットが大きい。


2021.11.10 (Wed.)

先日、隙間がスカスカな左上奥歯の間をデンタルフロスでキレイにしていたところ、以前治療した部分が取れた。
それで本日はテストづくりをストップさせて歯の治療なのであった。思っていたよりも治療の作業はスムーズで、
前と比べてもかなり調子がいいように感じられる。一時はどうなることかと思ったが、よかったよかった。


2021.11.9 (Tue.)

無料動画で『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』を見てます。Blu-rayを持っているから好きなときに見られるけどね。
日記の過去ログでさんざん語ってきたが(→2005.3.62014.1.52018.1.15)、やっぱり面白い。そして最高に社会学。

よく見ると「#1 公安9課」がまず、電脳と義体という作品の基本概念をしっかり理解させる内容であるのがすごい。
一話完結の刑事ドラマから笑い男事件へとだんだん入り込んでいく構成も、あらためて見返すとかなり綿密に組んでいる。
前も書いたように僕は一話完結の方の社会学っぷりが好きなのだが、笑い男側の緊張感も独特の凄みがあってさすが。
それにしても「#17 未完成ラブロマンスの真相」は何度も見てしまいますな。やっぱり特に人気がある話のようで。
調べてみたら初放映からはもう20年近くが経っているのだ。時間の経過というものは本当に恐ろしい。
しかし作品は古典中の古典の位置を占めながらもまったく古びておらず、いつ見ても新鮮そのもの。とんでもない。

今回の無料動画は『攻殻機動隊 SAC_2045』のDVDについてのプロモーションだと思われるが、どうなんですかね。
神山監督は『S.A.C.』で頂点を極めたものの、2nd GIG(→2005.9.6)もSolid State Society(→2014.2.20)もイマイチ。
『東のエデン』にいたっては救いようのない駄作であり(→2012.11.92012.11.15)、もう期待できなさそうなんだよな。
特別編集の映画版が2週間限定で公開されるようだけど、怖いもの見たさで見にいってみようかな。


2021.11.8 (Mon.)

テストをつくっておりますが、パソコンのキーを叩くときにはいちいち腕時計をはずしております。
これは日記を書くときもつねにそうだし、実はメシを食うときもそう。集中すべきとき、腕時計は絶対に邪魔になる。
左手だけ動きに物理的制約が課されること、あと左手だけ重いことがイヤなのだ。だからたまに忘れて置いてくる。

僕はかなり身体的拘束を嫌がるタイプの人間であると思う。腕時計についてはこれでもだいぶ慣れたが、
たとえばマフラーは絶対に巻かない。実家で冬に外に出るとき、さんざん言われてきたが、断固拒否している。
アクセサリーもしない。小5くらいのときに一時期成田山の御守をぶらさげた程度で、それ以外はまったくである。
思うに、身に着けることでかえって身体を意識させられるものが苦手なのだ。身体を忘れるほど没頭することを好むのか。

しかしながら自分でも面白いと思うのは、おそらくふつうの人よりも好んで手袋を付けることだ。
もうこの時期、外に出るときには手袋がないと気持ちが悪い。手袋の面倒くささよりも手が冷えることの方がイヤなのだ。
自分の中で、手の温度だけ低くなっている状態に違和感がある。体のほかの部分と同じ温度でないとしっくりこない。

ひとつひとつ細かく分析するのは面倒くさいのでやらないが、妙なこだわりが確実にある。精神的にどんなもんなのかね。


2021.11.7 (Sun.)

Wordでの下書きを終えてIllustratorでの組版をスタートしたけど、これが思いのほか時間がかかる。
単純に文章を貼り付けていくだけでは済まないのだ。分量じたいも多いし、かなり苦戦しております。


2021.11.6 (Sat.)

本日はHEARTY MUSIC CLUB BAND(→2020.10.162021.9.13)のライヴなのだ。いやあ、ドキドキしますな!
予想以上にテストづくりに苦しんでいるが、まさにちょうどいい気分転換になるではないか。ありがたや。

会場は汐留のレストランとライヴハウスが合体した店で、結婚式の二次会会場感がたいへん漂っている。
テーブルでドリンクやら食べ物やらをいただきつつ演奏を聴くスタイルで、なんとも不思議な感じである。
演奏は1stアルバムの曲が中心。新曲もいいが、『Cross Point』や『With Zero G』など知り尽くしている曲だと、
やはり体の内側からリズムが盛り上がってきて興奮する。最高のメロディに一体化する喜びは何物にも代え難い。
せっかくフンイキ福井さんが参加されていたんだから『Breeze』があってもよかった気がするなあ……。
ベースの豊雪さんとドラムスのたっぴー氏の安定感が抜群で、やはりバンドとはこういうものじゃねえと、と実感。
トークでも演奏でも森藤さんが司令塔で、森藤さんのおかげで僕は矩形波に再会できたんだなあと思った。
もちろん古川氏のギターもよいが、やはり往年のメロディを期待してしまうんだよなあ。次のライヴも絶対行くぞ。
もう次回は深見さんに加えて福井さんを再び呼んでもらって、休憩メンバーを入れながら演奏していけばいいのでは。
どっかのアイドルグループみたいに大所帯になっても、それはそれで楽しいのではないか。あのときに負けない、
ゲームミュージックの盛り上がりをもう一度。今日はその第一歩に立ち会った、ということにしておきたい。

 まさか30年近く経ってからライヴを体験できるとは思わなかった。

物販コーナーでは貴重な昔のライヴCDを確保してホクホク。そしたらおまけの秘蔵DVDをもらえるということで、
中ではいちばん新しかった1993年の秘蔵DVDを選んだ。家に帰って見てみたら家庭用ヴィデオで録画されたもので、
なんとあの究極の名盤『HOPE』(→2016.10.25)からの曲が中心のライヴなのであった。本当にもう泣きそう。
というか泣いた。僕が心の底から聴きたいと思っていた音楽が実際に存在していて、それを今になって聴けるとは。
毎日毎日がむしゃらに前が見えないままで努力を続けているが、それが報われた気がした。それくらいに泣いた。


2021.11.5 (Fri.)

授業を挟んで朝から延々とテストづくり。しかし19時20分にタイムオーヴァーということで職場を追い出される。
家が遠いので、まあこれくらいが妥当っちゃ妥当か。途中でメシを摂取するも、ヘロヘロの虚脱状態で帰宅。


2021.11.4 (Thu.)

このクソ忙しいのに雑務が舞い込んでくるの、いいかげんにしてくれませんかね! 本当に腹立たしい。
都畜でいたときにはなんだかんだで、忙しくなりすぎないように配慮されているという気配は感じることができた。
でも今の職場にはそれがあまりない。頼むから授業の質を高める作業に集中させてくれ。


2021.11.3 (Fri.)

テストづくりに没頭しておりますが、MacBookのバッテリーが急速に弱っている、ヤバい!
次善の策で、充電しながら作業ができるカフェにさっさと移動する。おかげでどうにか一日集中して作業ができた。
しかし思うのは、これは東京ならではのことだなあと。作業のできる候補地が複数あって、自転車でサッと移動できる、
そんなのは東京在住でないと成り立たないのだ。横浜に引っ越したらおそらくできなくなる芸当だろう。

というわけで、期せずして軽めのサイクリング。まあこれもいい感じの気分転換ということにしておく。
祝日に最高の秋晴れで、自転車で23区めぐりができなかったのは正直悔しいけど、仕事だからしょうがない……。


2021.11.2 (Tue.)

テストづくりを開始する。手順としては、まず教科書本文をそのままWordに手打ち。
そうしないとアイデアが拡散してしまうんだからしょうがない。なのでひたすらキーを叩いて過ごす。
この作業が終われば、その教科書本文に線を引いたり用語を隠したりで方向性が見えてくる。がまんである。


2021.11.1 (Mon.)

失望しかない衆院選だが、いちばんの失望のもとは投票率の低さ。こりゃもう本当にダメだわ。
これだけのできごとがあったにもかかわらず、日本国民の約半分が民主主義を拒否しているのである。
自分たちの現在や将来を考える能力がなくて、しかもそれについて平気でいる。完全に終わってる。


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