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2020.11.23 (Mon.)

今日もいい天気だけど日記書きまくり。その一方で、土曜にもらった書類の手続きを考えたり、気になる本を買ったり、
洗濯機が限界なので今後のプランを練ったり、カメラを修理に出したり、やっぱり日記を書きまくったりと動きまわる。
いよいよ年末モードに突入するわけだが、それまでに職場の方も含めてあらゆる作業をやっていく必要がある。忙しい。

うおー、こないだ抜いた親知らず(→2020.11.19)の大穴に食ったものが入る! 冷たい飲み物がしみる! つらい!


2020.11.22 (Sun.)

天気があまり良くならないと踏んで、朝からひたすら画像の整理。しかし喫茶店の窓から見える空は雲ひとつない。
悔しい気持ちになりながらも先週の福岡旅行の分を片付けると、平日休みで敢行した文京区めぐりの画像に取りかかる。
しかし500枚近い写真を取捨選択するのはさすがに苦行なのであった。ひとつの区を一日でまわるのはやはりしんどい。
やっぱり旧東京市の15区については無理しちゃいかんと実感。動きまわるのも大変だし、写真の整理も大変なのだ。

あらためて思うのは、旧15区と大東京によって追加された20区では、歴史の重みがまるで違うということだ。
旧15区は本当に濃い。それに比べると、追加の20区は、極言してしまうと「田畑が宅地化しただけ」にすぎないのだ。
今後は現在の23区を一日の行動単位とするよりも、旧15区時代の区を単位とするのを徹底した方がよさそうだ。
だから文京区なら旧小石川区で一日、旧本郷区で一日とすべきだったのだ。膨大な量の写真を前に反省しております。

しかしこの「TOKYO SWEEP!! 23区編」をきちんと書いてアップロードできるのは、いったいいつになるんだろうか。
今のところ、第4回の旧芝区(港区東部)編しか書きあがっていない(→2020.8.17)。たまっている分は以下のとおり。

第1回(2018年7月〜8月に継続的に実施):旧麹町区(千代田区南西部)編
第2回(2018年7月〜8月に継続的に実施):旧神田区(千代田区北東部)編
第3回(2020年8月14日実施):中央区編
第5回(2020年8月19日実施):お台場+旧赤坂区(港区北西部)編
第6回(2020年8月30日実施):旧麻布区(港区南西部)編
第7回(2020年10月31日実施):旧四谷区(新宿区南東部)・旧牛込区(新宿区北東部)編
第8回(2020年11月1日実施):旧淀橋区(新宿区西部)編
第9回(2020年11月18日実施):文京区編

これらはすべて、あのヴォリューム(→2020.8.17)で動きまわっています。まとめるの地獄だぜ。自業自得だぜ。


2020.11.21 (Sat.)

めちゃくちゃいい天気だが、こっちはそれどころではない。採用予定者の面談があるのだ。3連休とかナニソレ。
朝から電車を乗り継いで会場へ。ホールで説明を聞いた後、個人面談。職歴確認の次に各種の希望について聞かれる。
どうにかなりますように。今までは職場運がたいへんよかったと自覚しているので、今後もそうありたいものだが。
なお、会場には昨年と今年一緒だった大ヴェテランの人もいらしていた。合格していてよかったなあと思うが、
今年はヴェテランを取る年だったのかなあと思わないでもない。まあなんにせよ、お互い受かってよかったですな!

昼飯を食いつつ写真の画像を整理すると、午後は寒川神社に公式参拝。スーツ姿だからまさにそんな感じだ。
こんなにすっきりとした気持ちでお礼参りができるとは、4ヶ月前(→2020.7.4)には想像できなかった。ありがたや。
今年度の残りも来年度も気持ちよく働けるようにと、「精神の安定」のご利益がある紫色の御守(カード型)を頂戴した。
面接試験では胸ポケットに「開運招福・万願成就・心願成就・就職成就」の白色カードを忍ばせていたのだ。効いたなあ。
去年なぜ落ちたのかわからないし、今年なぜ受かったのかもわからない。思い出すほどに不思議な面接だったけど、
寒川神社のおかげと思っておこう。いや本当にそれくらいしか理由を思いつかないのでな。お礼参りができてよかった。


2020.11.20 (Fri.)

春場ねぎ『五等分の花嫁』。ヒロインが五つ子ですか。昔、『シスプリ』ってのがあってね……。
いや、担当している放送委員会でこれが好きな男子生徒がいるのよ。それでこれのテーマ曲か何かをかけるのよ。
そういえば、ルートが確定したときにネットが大騒ぎなんて話も聞いたわけで、完結もしたし、きちんと確認しなきゃな!
ということで読んでみた。ちなみに僕のイメージだとヘッドホンの人が一番人気なの? 薄くて高い本が多そうなんだけど。

第一印象は、まあ絵がきれいだねー、ということ。なるほどこりゃあそれだけで一定の人気は出るよなあと納得。
こちとら90年代のエロゲー全盛期に鍛えられて育った世代なので、この手のギャルゲー的展開には食傷気味と思いきや、
やはりベタはいいものなのだ。最悪な出会いからのデレッデレ的展開はうれしいものなのだ。問題はその先なんだけどね。
仲のよくない序盤は局所的にすごく面白いボケとツッコミがあって楽しめたが、ラブコメ確定でそれが激減したのが残念。
まあとにかく、②(名前の変換が面倒くさいので以後これで。さすがのMacも変換できなかったか)が本格参戦して、
姉妹が険悪にならない形でどう進めていくのか、興味深く読ませてもらう。先に結論を言うと、すごいバランス感覚だ。

でも作者の稚拙さ、まあ「青さ」を感じさせる部分もかなり多い。そもそも設定が妄想全開だし。それはそれでいいの。
ただ、その妄想にリアリティを持たせるのが腕ということになるわけだ。その腕は、残念ながらあまりよろしくない。
お金持ち設定の理由をはじめとする中野家の家族設定は明らかにおかしい。そこは本筋じゃないので無視できるけど、
その部分に巧さを感じさせない社会経験の浅さがもったいない。またそれに起因して話の展開がわかりづらい部分も多い。
いちばんヘタクソなのは姉妹の実の父の出し方。現在の父の立場を改善するための単なる敵役でしかないのが悲しい。
いや、そもそもが現在の父もおかしい。継父というよりは単なるお財布。愛情と行動がまるで噛み合っていないのだ。
そう、この作者は大人のキャラクターを中身も外見もうまく造形できないのよ。やはりそれは、社会経験の浅さだなあ。
ラブコメにおける親の存在(=大人)は最大の鬼門なのだが(→2005.8.17)、その難しさが直撃してしまっているねえ。
(対照的に、前田や武田はうまくコントロールしている。趣旨が違っちゃうので前面には出さないが、魅力を持たせた。)
そして、この作品で最も足を引っ張っているのは、ミステリ的な要素である。「零奈」が誰なのかという謎から始まり、
親たちをめぐる過去、変装したのは誰でしょう的な展開、すべてが不要。上で書いた大人の造形がヘタクソというのも、
彼らをミステリ的に利用したことでよけいに粗が目立っている。ラブコメばかりでは話が猛スピードになってしまうから、
ミステリ的要素を散りばめて姉妹とフータローの距離感をコントロールしようとしたのだろうが、その腕はなかったね。
いちばんデカい「花嫁は誰でしょう?」の謎だけで十分なのである。よけいなノイズが入って本当に読みづらかった。
ネットでは「伏線が回収されていない!」と吠えている人がいるみたいだが、伏線として真面目に捉えちゃダメでしょう。
これはラブコメへのブレーキでしかない。距離感をコントロールするただの飾りです。偉い人にはそれがわからんのです。

以上、問題点を挙げたところでバランス感覚の話に戻そう。純粋に90年代ギャルゲーの後継として読むのであれば、
この作品のバランス感覚は特筆に値する。①の闇落ちは確かに困った要素だが、駆け引きとしてはありうる範囲だ。
それも踏まえたうえで、できるだけ5人均等に見せ場をつくってやりながら話を進めるだけでも、すごいことだと思う。
冷静に考えれば考えるほどめちゃくちゃな設定を、一部の過激派は除いた最大多数を納得させる形でよく通したものだ。
ギャルゲーはマルチエンディングだからいいんですよ。でもマンガはそうはいかない。よくやりきったなあと思う。
どうなんですかね、初めから勝者がうっすらはっきりしている状態でやっていった方が混乱は少なかったんですかね。
でもそれだと今ほどの人気は出たんですかね。「やっぱ美沙だろ」「やっぱ桜子だろ」「マルチマルチ」な歴史をみると、
どうとでもとれる展開を極限まで引っ張った今のやり方で正解だったんですかね。僕には賭けに勝ったって印象だけど。
とにかく、最後に自分の推しが結婚できなくてキレる人がやっぱり多そうなのを見ると、日本はたいへん平和であると。
でもそうなると、いちばんモテているのは実はフー君なのよね。フー君越しでそこまで感情移入させたのは偉大だよ。
自分の推しがフー君に選ばれなかったとキレている人は、じゃあオレがもらうもんね!と思えばいいじゃん。ダメ?

最後にきちんと自分の立場を表明しておかねばなるまい。自分は④推しですね、わりと僅差で。
①については、ショートでかわいいい子は本物であると思います。女子らしい感情がきちんと出ているのもよい。
②については、ケーキ屋触角ポニーテールが反則級のかわいさだと思っております。からかい甲斐があって楽しそう。
③については、惚れるのも早かったし、おたく目線では一番人気なのかな。ダウナーな子は一緒にいてもなあ……。
④については、アホの子でも結局は性格のいい女の子が最高であると。一緒にいて楽しい女の子が最高であると。
⑤については、影が薄くてよくわからん……。あと、教師になるのを目標にしちゃいかんよ。通過点でないと。
まあでもみんなかわいいよね。自分の判断基準は「一緒にいて楽しいこと」なのだが、自分はこの「楽しさ」の中に、
相手をからかって面白がることが含まれているわけです。それがどうも圧になっているらしくってなあ。すいません。

 こんなんでいかがでしょう。

円グラフが五等分にならない!


2020.11.19 (Thu.)

テストなので午後に休みを取って、最後の親知らずを抜くのであった。左上の暴れん坊である。
麻酔が効いて、いざ作業を始めてから抜けるまで、秒ですよ秒。マジで30秒足らずでサヨナラとは驚いた。
前回もだいぶあっさりだったが(→2020.10.5)、今回はさらにその上をいくスピードなのであった。
麻酔の注射の方がずっと手間がかかった。この20年くらいの付き合いだった暴れん坊が、一瞬でお別れ。

抜けた暴れん坊を見せてもらったら、歯ブラシが届かず磨けていなかった面が本当に真っ黒で驚いた。
いや、これは、昔の人って本当に大変だったろう。抜歯しても鎮痛剤や抗生物質があるわけでもないし、
そもそもがそんなに簡単に親知らずを抜歯できたとも思えないし。虫歯をきっかけに命に関わる症状になる、
そういったことも珍しくなかったはずだ。そんなことを一瞬で考えきってしまうほどに強烈な黒さだった。
医学の発達した現代社会に感謝しないといけませんなあ。歯を大切にしなくちゃいかん、と実感しましたとさ。



2020.11.17 (Tue.)

今年はサッカーを1試合も観戦できていない。コロナの無観客や入場制限で、チケットを買うのが億劫で。
G大阪の吹田新スタジアムや沼津・八戸・今治のJ3新規参入組のスタジアム訪問がまったくできないで一年が終わる。
それどころか、どこのクラブが強くてどこのクラブが弱っているのかすら把握できていない。どのカテゴリーもだ。
松本山雅が布監督を解任したのはなぜか知っていたけど。相変わらず勘違いしとるんか、と思ったけどね。

気になっていろいろ調べたら、J3で長野が2位につけていて驚いた。首位・秋田が圧倒的で2位以下がダンゴにしても、
よくもまあこの位置に食らいついているものだ。横山監督の采配がいいのか、活躍している選手がいるのか。
来シーズンついにJ2で信州ダービーが実現してしまうのか。これはなんとしてでも観戦に行かなければ!

さらに調べたらJFLのJ3昇格争いもめちゃくちゃ面白い。宮崎・三重に可能性ありということで(奈良も若干あり?)、
またもJクラブ不在県が減りそうな勢い。観戦に行くのは大変だけど、嬉しい悲鳴をあげたくなる事態だ。がんばれ。
JFLにはさらに滋賀・松江(島根)・高知とJ不在県のクラブが在籍中である。福井と和歌山もがんばってほしい。
そしてJFLの5位に鈴鹿とは、女性監督なかなかやるじゃないか! 日本のサッカーが豊かになっていく一歩だと思う。


2020.11.16 (Mon.)

博多の東急ハンズで100mlのミニ焼酎を大量に仕入れた。ついに本格的なコレクション化してしまった……(→2020.5.9)。
まあ、かわいいからしょうがないよね。せっかくだから、circo氏の「焼酎右往左往」(⇒こちら)に対抗して、
「ミニサイズ焼酎右往左往」と題してスタートしてみるのだ。御守も市役所もきちんとまとめる余裕がないというのに、
さらに新コーナーを始めようとするとは、狂気の沙汰で申し訳ない。さらに問題は、当方酒にまるっきり弱くって、
味やら何やらを紹介するスキルがないこと。いろいろと大問題である! とりあえずリンクを張っておきます(⇒こちら)。



2020.11.13 (Fri.)

吾峠呼世晴『鬼滅の刃』。やられる前にやれ、キメハラされる前に読め、ということで読んでみたよ。
予備知識がほとんどない状態で読んだ。給食中に『ジョジョの奇妙な冒険』第1部・第2部との関連を指摘する生徒がいて、
なるほどそういうものか、という程度の知識でのスタート。あとは人気が絶頂のうちに見事に完結したって情報くらい。

結論から言うと、このマンガは今までの少年マンガ・ダークファンタジーのいいとこ取りを徹底的にやった作品である。
物語の始まり方がまず惨殺される家族ということで、「これはダークファンタジーである!」と明確に宣言している。
そして作者がどの程度意図的にやったのかはわからないが、『ジョジョ』に限らず「元ネタ」の数が無数に指摘できる。
僕が今まで読んだマンガの中でも、その「編集ぶり」は群を抜く。それは売れるための研究として正しいとも思う。
しかし、いいとこ取りに夢中なゆえに、作者の妄想力で生まれた要素が比較的少ない点に、物足りなさもまた感じる。
具体的な事例を羅列していく。まず、柱の男や吸血鬼を思わせる鬼、波紋を思わせる呼吸など、設定の基本的な部分は、
確かに『ジョジョ』っぽい。炭治郎の市松模様はツェペリのシルクハットが元ネタで、不遇なツェペリ家への思い入れか。
『NARUTO』(→2019.7.22)の影響もかなり大きい。呼吸の始祖をはじめさまざまな兄弟喧嘩は、うちは兄弟を思わせる。
後述するが『鬼滅』は代替わりを必然とする物語だ。『NARUTO』の影をはじめとする世代交代劇もヒントになったろう。
メインが炭治郎・善逸・伊之助の3人である点も『NARUTO』的。柱がカカシ先生のように指南役として引っ張るわけだ。
あとは里の描写、五行思想の引用など。「和」を客観視した『NARUTO』は和洋が折衷される大正時代のいい参考資料だ。
兄弟でいえば『鋼の錬金術師』(→2011.10.15)の設定もかなり近い。物理で戦う弟/妹が本来の姿を取り戻す物語は共通。
アルと違って、禰豆子に明確な意思を持たせないことで物語の負担を半減させているのは、『鬼滅』の巧い部分だろう。
『鬼滅』で高く評価される悪の悲しみの描写、つまり鬼が鬼となる理由は、『幽遊白書』(→2008.7.252011.10.31)。
戸愚呂弟と仙水(と左京)が開けた穴を鬼たちが通り抜ける。ハイライトのない目をした美形キャラも冨樫の影響かな。
鬼殺隊が着ている制服は『BLEACH』かね。こいつは読んだことがないので詳しくはわからないが、参考になったのでは。
また、顔のパーツが崩れていたり複数持っていたりする鬼たちからは、『ベルセルク』や『寄生獣』の系譜を感じる。
産屋敷家の存在感や鬼殺隊士との関係性、また蝶屋敷での回復のふざけっぷりは『聖闘士星矢』を思い出す部分だ。
また、黄金聖闘士の存在感は柱に引き継がれ、12という数字と天文ネタは上弦・下弦に引き継がれているように思える。
煉獄さんの父が泣く場面は『封神演義』(→2008.4.9)でのハンバーグで姫昌の「伯邑考……」が参考になったはず。
そして甘露寺さんからはハチクロみを感じる(→2006.9.18)。ギャップを持たせるという点で、これは効果的だった。
逆に、同じ雑誌で連載中だったからか、『ONE PIECE』と重複する要素は意識して極力避けているように感じる。
以上、勝手気ままに書き出したが、これだけ元ネタを「読ませる」作品はそうそうない。そういう楽しみもある作品だ。

個人的な印象だが、戦闘シーンではふつうのマンガなら描かれるはずコマが省略されているように感じた。
たとえば、5コマくらい使うシーンを3コマでやる、4コマで描くであろうシーンを2コマでやる、くらいの密度。
ゆえに全体的なテンポが早い。が、ギャグを入れるタイミングが独特で、結果としてバトルが冗長になる傾向がある。
作中において、刀はどちらかというとファンタジー的必殺技の触媒として機能する。そんな刀で戦う炭治郎に対し、
鬼となっている禰豆子は肉弾戦(蹴り)で戦うという好対照をみせる。そして禰豆子の脚がエロい。こだわりを感じる。
読んでいて思ったのは、僕がファンタジーを苦手にしているのは、必殺技に興味がないからかもしれない、ということ。
歳をとって年々理屈っぽくなっていく僕は、物理的また論理的に説明がつかない技の応酬にはついていけないのである。
もうひとつ僕がバトルマンガで気になる部分は、血筋と努力の問題。結局は主人公の血筋で最強が決まることが多いが、
『鬼滅』が面白いのは、この問題をヒノカミ神楽でかわすという点。これにより最強の呼吸が血筋と関係なく開かれる。
そこにはまた、この作品のメインテーマである「生命や技を受け継いでいくこと」が、非常に上手く噛み合わせてある。
上弦を倒すのに必ず柱が犠牲になる代替わりの構造はその表れで、人を食い生き続ける鬼と最も異なる点となっている。
革新的なのは、修行のシーンをあくまで面白おかしく描いている点。ギャグの密度がここまで高い例は初めてではないか。
「つらいからこそ力がつく」という現実とは正反対の描き方だ。現代っ子の支持を集めた大きな理由であると思うが、
僕は正直ここには賛同できない。逆を言うと、これは「強さのインフレ」がコントロールされている証拠かもしれない。
作者の妄想力で場当たり的にインフレしていく他の少年マンガと違い、『鬼滅』のインフレは計算されているのだ。
鬼や柱の強さが上限となっているので、主人公たちはそこへ向かうだけ。そしてちょっと上回れば勝ちとなる構造だ。
ゴールが設定されているので、読者は固唾を呑んでその成長を見守ればよい。その心地よさは確かに間違いないものだ。
部活で言うところの「公式戦の真剣勝負こそが選手を成長させる」が体現されている、という見方はできるだろう。

とまあ、そんな具合に読み進めていったら……なんだよ、最終巻はまだ出てなかったのかよ! 最後どうなるの?
思うのは、23巻というヴォリュームで終わるのも、作者が当初計画した物語からの逸脱を拒否したからではないか。
冒頭で書いたとおり、この作品は「今までに存在したダークファンタジーのいいとこ取り」で成り立っている作品だ。
つまり、元ネタを組み合わせて編集することで仕上がってしまっている。オリジナリティの比率が極端に低いのだ。
それゆえに作者の妄想力による物語の暴走がない。インフレの計算が利くということは、その裏返しなのである。
先行する少年マンガ(上記の作品たち)が妄想の暴走とギリギリの戦いをしながら独自の魅力を高めていったのに対し、
『鬼滅』は良くも悪くも作者の理性を逸脱することがない。だからもうこれ以上、話を続けようがないのである。
幸い(?)、世の中はスピンオフ全盛の時代である(→2020.8.11)。あとは公式の二次創作にお任せすればよいのだ。
もともとがいいとこ取りで成立した話だからか、作者は『鬼滅』の物語を一人で占有する気がまったくないようだ。
その点の開き直りもすごいと思う。『鬼滅の刃』という作品を一言で表現するなら、「マーケティングの鬼」だろうな。

あとは雑感をテキトーに書き散らしていく。鬼はニンニク食ったらどうなるのかな。すごく気になる。
大人気の映画・無限列車って7巻じゃん……しかも8巻までじゃん……。この先もアニメでどんどん儲かるじゃん……。
いちばん印象的なコマは、童磨の顔が溶けるシーンで一コマだけ入る胡蝶しのぶ。少し左に寄せ、背景のトーンも巧い。
いちばん泣いたシーンは、不死川玄弥の最期だなあ。救われる竈門兄妹との対比ということで、フルパワーの別離劇だ。

最後に、『鬼詰』を考えたやつは本物の天才。「刃」を「メ」と「コ」にするとか、天才。続編のタイトルがまた天才。


2020.11.12 (Thu.)

すっかり書き忘れていたが、たまたま入ったコンビニで発見して驚いた。

 スペースアポロ。

『マツコ&有吉 かりそめ天国』で紹介された有吉思い出のパンが、まさかの復刻で商品化されていたとは。
よくあるクリームサンドかなと思って食ってみたら、ザラメが独特のシャリシャリ食感で、なかなかクセになる。
期間限定発売らしいが、これは細々と売ってもいいんじゃないでしょうか。たぶんリピーター多いよコレ。



2020.11.10 (Tue.)

今週の3年生の授業はリスニングと長文の特訓ということで、タスクが少なめでありがたい。
そんなことを思っていたら、「長文を読むコツ」なるプリントを渡されて、それを読んでみて、ムムッ!となる。
そこには「長文は自問自答で読みましょう」とあったのだ。長文を左から右へとスイスイ読んでいくためには、
「だれが?」「どうしたの?」「何を?」「どこで?」「いつ?」みたく、自問自答していくのがよい、とあった。
いやー、これは悔しい。自分が当たり前にやっていたのにきちんと言語化していなかったことを、やられちゃったのだ。
僕が説明不足のままで済ませていた点について、生徒に対して適切な説明をやられてしまった。悔しくってたまらない。
昨日のログで「気にすんな、お前が弱いんじゃねえ。俺が強すぎるんだ」と書いておいて翌日にコレだよ。恥ずかしい。


2020.11.9 (Mon.)

昼前に高校英語の授業見学、午後に区教研の運営委員会(校内の昼行灯がやる役)ということで、今日は一日出張。
朝は2時間ほど休みをもらってメシを食いつつ日記を書き、そこから直で綾瀬にある高校まで行くのであった。
指定された時刻にギリギリで慌てたが、授業開始は45分も後でやんの。夕方に受ける健康診断の資料を熟読して過ごす。

さて高校英語。2年生を対象に関係副詞をやるということで、関係代名詞の復習から丁寧に説明していく内容だった。
僕はちょうど中学3年生に関係代名詞を教えている真っ最中なので、関係副詞に応用できる説明について考えさせられた。
指導教諭の授業だったのだが、まあはっきり言わせてもらって、僕の方が数段わかりやすく教えられるだろうなと。
男塾一号生・伊達臣人の「気にすんな、お前が弱いんじゃねえ。俺が強すぎるんだ」というセリフが頭をよぎったことよ。
英語は今やっている自分なりの授業にも自信が持てたし、自分の教員としての能力にも自信が持てたのでよかったわ。
ま、英語を教えるのは今シーズン限りでやめちゃうんですけどね。

綾瀬から蒲田までは思っていた以上に遠くて、運営委員会の会場に着いたのが開始20分前くらい。正直、少し焦った。
でもちょうどいい具合に、同じ会場でやっていた生徒たちの作品展を見学できたのはよかった。こういうのってだいたい、
意外な生徒の意外な才能を目にして「おお」となる機会なので、生徒理解のうえでもきちんと見ておいた方がいいのだ。
会議ではこの後の健康診断のことを考えて昼メシ抜きだったので、眠気ゼロで話し合い(という名の様式美)を見守る。
運営委員会が終わった後も評議委員会で同じ内容の様式美を見守り、最後に会場の片付けを軽く手伝って任務は終了。

最後に来シーズンの移籍で必要となる健康診断。職場に顔を一切出さずにしっかり仕事をこなした、愉快な一日だった。


2020.11.8 (Sun.)

売れているエロマンガにハズレなし(格言)


2020.11.7 (Sat.)

土曜授業なのだが肩凝りからの背中痛と腰痛がひどくてひどくて。終わったときにはかなりボロボロでございますよ。
ここ最近は通常の仕事に加えて部活の影響もあって、きちんと休めていなかったんだなあと実感しております。
このダメージを回復させるには、メンタルよりはフィジカルなんだろうなということで、家で呆けるのがよさそう。
でも結局、出かけて日記書いちゃうんだよな。早く書いてまとめてしまいたい楽しかった旅行が多いんだよなあ。


2020.11.6 (Fri.)

アメリカ大統領選挙について雑感あれこれ。

結局は外国の政治のことなので、われわれが口を挟む領域にはないんですよ。だからどっちが勝とうとしょうがない。
関係はあるけど、しょうがない。ただ、民主主義の国の民主主義の祭典ですので、きちんとした結果は出てほしい。
それすなわち、品性のある人がリーダーになるという範を示してほしいなあ、ということである。ただそれだけだ。
正直なところ、なんだかんだでトランプが差し切るのかなあと覚悟はしていたが、思ったよりは良識があったようで。
今日の段階ではわりとトランプが負け犬の遠吠えモードになっているようなので、世の中捨てたもんじゃねえかもと。
アメリカでも日本でも、トランプ支持層からは品性が感じられないのが困る。経済の結果について直接的過ぎなのだ。
外交もスタンドプレーばっかりで実質的な中身がないしな。深謀遠慮がなくって、表層的なところだけで判断している。
それって実際には最も「政治的」ではない行動なのだ。敵対勢力を納得させる手腕と品性こそが政治だと思うわけだ。
多数決で勝った負けたで終わるから分断されるのだ。負けた側への敬意と配慮こそが次の選挙につながる政治となる。
それを理解して態度で示す、その余裕こそが品性なのである。日本でもアメリカでもこれが失われて久しい。
トランプを支持することは恥ずかしいことだった、そういう人として当たり前の良識が戻ってくることを祈る。

かといってバイデンがいいってわけでもないんだけどね。ただ、対中の見方から彼をボロクソに言うのは早計かと思う。
政治は実際にやってみないとわからない。結果が出る前からレッテルを貼るのは、いちばん知性に欠ける行為だ。
それにしてもテレビ討論会のバイデンは社会学的に興味深かった。77歳のじいちゃんが分厚くドーラン塗りたくって、
日焼けしたマッチョなアメリカンのイメージをがんばって演出しようとしている。アメリカの好みがよくわかった。

アメリカンフットボールに代表されるように、アメリカはゲームを生み出すことにかけては世界一の国だ。
クリケットだってアメリカがアレンジしてあれだけ面白いものになった。彼らのゲームに対するセンスは天才的だ。
だから大統領選挙だって、抜群に面白いゲームとして設計されている。このことには4年ごとに感心させられている。
単純な直接選挙ではなく、メイン州とネブラスカ州以外は州ごとに総取りで選挙人を獲得する間接選挙なのがその主因。
そう、大統領選挙はゲームでありエンタテインメントなのだ。大統領の権限の強さを考えると、これは危険なゲームだ。
しかしそれだけに熱狂を生む。政治のリーダーをゲームで決めてしまえる点こそが、アメリカの強みなのかもしれない。
そこには一種の開き直りというか、人生そして政治をエンタテインメントとして楽しんでしまえる覚悟というか、
他国では絶対に考えられない思い切りのよさがある。ホイジンガが言うところの「ホモ・ルーデンス」(→2006.8.25)、
それを全力で体現しているのがアメリカなんじゃないかって思う。僕はそれを安楽椅子に座って眺めているだけ。


2020.11.5 (Thu.)

「見事」と書こうとしたら間違えて「みご」で変換してしまい、「ミ=ゴ」が出てきたのでなんだこりゃと検索したら、
うわああああ、となる。世の中、まだまだ知らないことだらけだなあと思うのであった。しかしMacの語彙力すごいな。
そしてもうひとつ、いらすとやは恐ろしいな。なんでもあるな。まさかこんなものの絵まで用意しているとは……。
イラストの語彙力というのも変だが、使いどころがあるとは思えないものにまで対応している。どっちにも素直に脱帽だ。


2020.11.4 (Wed.)

2年後の修学旅行の業者選定がほぼ完了。先週末にプレゼンがあって、いちおう僕も参加して話を聞いたのだが、
行くことのない修学旅行の話を聞くというのはなかなか悔しいものですね。宿の料理が最高とか聞いちゃうと、もうね。

今年の3年生は修学旅行が中止になるという大混乱に巻き込まれたわけで、おかげでプレゼンも例年のものから変わった。
これまでにはなかった保険や旅館のキャンセル払い戻し規定などが重要な焦点となったのだ。当たり前の話ではあるが。
また、ここぞとばかりにIT関連の事前学習をアピールするようにもなっている。実際にはその準備をするのが大変で、
そんなところに労力使うくらいならアナログでやった方が絶対に早くて効果的なんだけどね。でも企業は全力アピール。
ちょっと考えれば無駄あるいは従来の方がいいとわかることだが、目くらましでも使えるものは使おうというわけだ。

プレゼンを聞いての感想はふたつ。ひとつは、やっぱり人間の考えることは似たり寄ったりになるよなあ、ということ。
毎回どこの学校でも差はほとんどなくて、結局は担当者のマメさだったり宿の魅力だったり、そこで決まっちゃうのだ。
そのハナ差のミリの部分でしのぎを削る、そういう生存競争の厳しさ(→2020.8.4)を、あらためて感じたのであった。
それがふたつめ。上で書いたIT事前学習プランなんかも、どっちの会社にもそれを必死で考える担当の人がいるわけだ。
プランができるだけ魅力的に響くように考える。採用する学校なんてほとんどないだろうに(たぶんほとんどない)。
コロナの状況下でもメシを食うために、みんなが今まで以上に必死になっている。絶対に、公務員は甘い立場にある。
生物の「個としての強さ」(→2016.1.2)で言ったら、民間の皆さんに敵いっこないよなあ、と思う夜なのであった。


2020.11.3 (Tue.)

ブロック大会1回戦。会場は久々の稲城ということで、何もかもが懐かしい。4年前まではさんざん来たが。
しかしその一方で、「もうここに来ることもないんだろうなあ……」という思いもある。自分で決めたことだ。

対戦する相手はその4年前までさんざん苦しめられた学校。そう、ダニエルの母校である。なんとかして勝ちたいものだ。
試合が始まるといつものようにこっちが勢いよく攻めて、相手は防戦一方。そのうちにFWがうまく抜け出して、
GKとの1対1を落ち着いて制して先制。これは贔屓目なしにいいゴール。しかしその直後に攻められてオウンゴール。
グラウンドの経験値やブロック大会の経験値は相手の方が上で、地味にその差で追いつかれたように思うのだが。
後半になると相手がこっちの攻撃を抑えるツボを見つけたようで、なかなか前に進めなくなる。逆を言えばつまり、
ウチの攻撃が前に蹴り出すだけの単調なものであるということを見抜かれて対応された、ということなのだが。
そして相手がサイドの深くから攻め込むと、クリアしきれず押し込まれて失点。相手の試合巧者っぷりに敗れてしまった。
勝てば都でも屈指の強豪校と対戦できたんだけどなあ。その強さをこの目で見たかったんだけどなあ。残念である。


2020.11.2 (Mon.)

川崎Fの中村憲剛が今シーズン限りでの引退を表明したニュースで持ちきり。ずっと前から決めていたそうで。

今さらあれこれ書くまでもないほどの名選手だが、プロ入りするまで無名で、プロ入りしてからもJ2で地味に戦い、
成長する川崎Fというクラブとともに日本代表にまで駆け上がり、クラブが黄金期を迎えた40歳のシーズンで引退。
これほどまでに劇的なキャリアで活躍してきた選手はもう現れないのではないか。究極のドラマを生きた選手だ。
それこそ、「生き方を紹介したい人ベスト5(→2020.10.28)」に入っても納得できる。それくらい濃いドラマだ。

2005年あたりか、川崎にいいミドルを持っている中盤の若手選手がいるという話題になったのが、名前を聞いた最初。
翌年にオシムが日本代表監督になり、いろんな中村姓の選手が注目されたが、そこからずっとトップに留まり続けた。
今でも南アフリカW杯決勝Tの1回戦・パラグアイ戦での投入が遅すぎたことが悔しくてたまらない(→2010.6.29)。
ケンゴの投入は攻撃重視のサッカーへの切り替えを宣言するものだったから、彼が後半開始から入っていれば、
また違った展開になっていたはずだと今も妄想しているのだ。見たかったなあ、南米相手に打ち勝つ日本代表を。

等々力が近いため、なんだかんだ川崎の試合はよく生観戦している。最初は川崎山脈とジュニーニョだったなあ。
その後、風間八宏がJ監督の初陣でポイチのサンフレッチェにボコられるのを目撃したが(→2012.4.28)、
結果としてここから川崎の上昇曲線がはっきりしたと思う。優勝しきれなくとも、クラブのカラーが確実に変化した。
ただ、僕が観戦したときは風間監督が攻略された状況が目立っていた印象だ(→2014.4.112016.5.42016.8.27)。
そこで鬼木監督である。風間サッカーを発展させた内容で2連覇を果たし、今シーズンは首位を独走している。
そしてその中心として活躍し続けているのがケンゴだ。1つのクラブで苦楽を経験し尽くしたからこその絶大な存在感。
川崎サポではない僕でも、きっと等々力で生観戦したらとてつもなく大きな穴が空いたような気分になるんだろうな。
こうなると最も注目すべきは、ケンゴがまだ手にしていないタイトル・天皇杯を掲げることができるかどうか。
日本全国のサッカーファンが川崎を応援するんだろうなと思う。うーん、僕も応援しちゃう。それだけの選手だからね。


diary 2020.10.

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