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2024.12.1 (Sun.)

今週末はあまりにも天気がよすぎるので、デジカメ片手に建物の写真を撮りに出かけるのであった。
14年前と4年前に東京都庁を撮影しているが、縦の構図ばかりだったので(→2010.9.112020.11.1)、
今回は横の構図で撮ることを最優先課題とするのであった。そうしないとまとめページ(⇒こちら)で収まりが悪くて。

せっかく新宿西口に行くんなら、DOCOMOMO物件となった京王プラザホテルも撮影しておこう、と思う。
でもそうなると、2023年度で新たに追加選定された東工大の百年記念館も撮っておかないとまずかろう。
いちおうTOKYO SWEEP!! 23区編の目黒区の回で東工大のキャンパス内には入っているのだが(→2021.8.5)、
当時はコロナの関係で大手を振って動きまわることができなかった(オレ、いちおうOBなんだけどな……)。
それでまあ、今回あらためてDOCOMOMO選定記念ということで大岡山駅前から一発撮っておいたのであった。
正直、東工大の恥さらしとも言うべきクソ建築だと思ってますけどね。こんなのDOCOMOMOに選ぶなよマジで。
もっとも「東京工業大学」じゃなくなってしまった時点で大学じたいが恥さらしなんだけどね。お似合いですかな。

 篠原一男設計、東工大百年記念館。クソオヴクソな恥さらし建築である。

そんなこんなで新宿に到着すると、さっそく東京都庁の撮影をスタート。昨日に続き卒倒しそうなほどの晴天である。
今回は「横の構図で代表的な写真を撮る!」という制約があるので、とにかく距離をとる必要があるのだ。
淀橋浄水場跡地である新宿副都心の高低差に苦しみつつ、できる限りいろんなアングルから撮影してみる。

  
L: まずは新宿三井ビル周辺から撮影スタート。第二庁舎まで撮るならここしかない。でも足元が木々で見えない。
C: 足元を気にせず第一庁舎と第二庁舎を撮ってみる。  R: 新宿住友ビルの前から都議会議事堂越しに見る第一庁舎。

今回は背面の写真を目的としていないので、新宿中央公園前からは縦の構図で撮りまくり。過去ログを確認したら、
都庁の背面をきちんと撮ったことがなかった。冬の日差しがキツいものの、雲ひとつない晴天なのでストレスなく撮れる。

  
L: 新宿中央公園の前から撮影した背面。  C: 背面をまっすぐ見上げる。  R: 南西から見たところ。このアングル初だ。

南からぐるっとまわり込んで、最後は新宿モノリスの前から撮影。これだと都議会議事堂とのセットになる。
木々に遮られて第一庁舎・第二庁舎・議事堂の3点セットが見えない以上、これがベストということにしておく。

  
L: 新宿NSビルの北側から撮影してみた。なかなかいい感じに撮影できるポイントなのであった。
C: 東京都庁都民広場から見上げる第一庁舎。14年前に撮ったときとまったく変わらない姿である。
R: 最後に新宿モノリスの前から撮影。このアングルが「横の構図で代表的な写真!」ということでよいのではないか。

せっかくなので第二庁舎も単体で撮影しておいた。東京都庁というと第一庁舎のツインタワーばかり注目されるが、
第二庁舎のデザインも地味にキレキレ。同じ丹下先生の新宿パークタワーに似ているけど、こっちの方が数段いい。

  
L: 4年前とほぼ同じアングルだが、第二庁舎はどうしてもこうなっちゃう。  C: 新宿NSビル北側から見た第二庁舎。
R: 北西から見た第二庁舎。第二庁舎は西側(新宿中央公園側)から余裕を持って見た方が、デザインの凄みがわかる。

せっかくなので都議会議事堂も単体で撮影しておいた。こりゃもう大したヴァリエーションがないので、
14年前や4年前と同じアングルで申し訳ない。高層と低層の差、広場を囲む構成、さすが丹下先生だと思う。

  
L: 半円形の東京都庁都民広場を囲んでいる都議会議事堂。  C: 正面から見たところ。  R: 東側から見た都議会議事堂。

では本日もうひとつの目的である、京王プラザホテルの撮影なのだ。こちらはもう何も気にせず縦の構図全開でいく。
日本設計の設計で1971年に竣工しており、淀橋浄水場跡地の新宿副都心では最も早く建てられた超高層ビルである。
その後、1980年に同じデザインで南館が竣工。DOCOMOMO認定は本館に対してだと思うので、本館を中心に撮影。

  
L: まずは北東から。手前が本館、奥が南館。  C: 新宿三井ビルから。日差しの関係で北側の側面はこれが限界なのだ。
R: 新宿住友ビルの前、北西から見たところ。背面をしっかり見られていい感じである。……こっちが背面でいいよね?

  
L: 東京都庁の第一庁舎と第二庁舎の間にあるオープンスペースから見た京王プラザホテル。
C: 新宿NSビルの北側から。  R: 2階レヴェルの議事堂通りから見たところ。薄いねー!

  
L: 南東からだと南館中心となる。  C: プラザ通りから見た南館。  R:右を向いて本館。以上である。

帰りに新宿西口の変貌を記録しておく。実は新宿駅の西口改札を出てからが大混乱で、ものすごく迷ってしまった。
これは小田急百貨店新宿店本館の解体工事の影響。跡地には2029年度に都庁より高い超高層ビルが建つそうな。
一足先にビルが建て替わった渋谷みたいな感じになるのだろうか(つい先日、JRの渋谷駅でも出口が変わって迷った)。
まあ言っちゃ悪いが、デザイン的にはガラスで小ぎれいだけど個性のないものばっかりになるんだろうなあ。

  
L: 西口ループの上に工事用の橋が架かっているんだけど、なんだか伝説上の出雲大社のデカい本殿を連想しちゃったよ。
C: 南側のツタに覆われた換気塔の辺りも工事中。僕らの記憶にある新宿西口は、影も形もなくなってしまうんだなあ。
R: バスタ新宿の開業で閉鎖した京王バス発着所跡は現在こんな感じ。往時の姿をきちんと写真に撮っておくんだった。

一仕事終えると優雅に美術鑑賞へと移動するのであった。この冬はこんな感じで都内をゲリラ的に動いてみましょうか。


diary 2024.11.

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